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表題作鎮魂 Guardian 1

沈巍(シェン・ウェイ)
龍城大学教授
趙雲瀾(チャオ・ユンラン)
特別調査所所長,鎮魂令主

その他の収録作品

  • 光明通り四号
  • 輪廻晷
  • 山河錐

あらすじ

人気作家Priestの再生回数36億回超ドラマの伝説的原作BL小説(台湾リリース版)。重厚な世界観の中での数万年の時をかけた壮大な愛と戦いの物語が待望の邦訳!
大都市龍城(ロンチェン)。人間ではない存在が引き起こした特殊事件を扱う特別調査処の所長・趙雲瀾(チャオ・ユンラン)は、龍城大学で起きた不思議な事件の捜査中、大学教授・沈巍(シェン・ウェイ)に出会う。
二人は初対面なのに、なぜかそんな気がしない。一目惚れだと確信した趙雲瀾は沈巍に猛アタックするが、沈巍は距離を置く。それでも趙雲瀾が危険な捜査現場を突き止めたり、体調不良で倒れそうになったりするたび、そこには常に沈巍の姿があった。趙雲瀾が沈巍の正体に迫ると、二人の関係と特殊事件が交差し、数万年の時空をさかのぼり――。数多くの前世からの輪廻を超えて、彼らは結ばれるだろうか?

作品情報

作品名
鎮魂 Guardian 1
著者
Priest 
イラスト
柳ゆと 
媒体
小説
出版社
すばる舎
発売日
電子発売日
ISBN
9784799110584
4.6

(27)

(21)

萌々

(5)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
125
評価数
27
平均
4.6 / 5
神率
77.8%

レビュー投稿数6

二人の関係性がとても気になる

面白かった!現代が舞台だけど特殊設定がてんこ盛り。そして何よりメイン二人が魅力的で、この二人の前世とこれからが気になって仕方ない。サブキャラも個性豊かで、特にしゃべる黒猫が可愛い。すぐにでも続きを読みたくなる1巻だった。

趙雲瀾は、ヒトでない何か(鬼や霊)が起こす事件に対応する公安部特別調査所の所長。高いコミュ力と自信を持ち、沈巍に迫って振られて凹んでポジ思考で持ち直し、特大の爆弾を落とされ大人しくなる忙しいキャラ。心理描写が愉快で好き。

十歳で黒猫に鎮魂令を渡され、悪と戦うことになった自分を、美少年戦士だと思ってたエピソードがめちゃくちゃ可愛い。
一巻最後で前世があるらしいことが分かったが、本人に記憶は無いらしく、だが沈巍は知っていそうな雰囲気があり、前世の二人の関係性がとても気になる。

沈巍は不思議な雰囲気の大学教授。趙雲瀾と直接接するときはツン全開なのに、見ていないところでは真っ赤になってデレまくり。
「私のいるところで、彼の身になにか起こるなんてことはまずありません」ってすごいセリフ。趙雲瀾を守る強い覚悟が見えるけど、その気持ちはきっと今世だけのものじゃない。そこが見えてくるだろうこの先が楽しみすぎる。

実は沈巍は斬魂使だった、ってとこで終わったが、趙雲瀾にとって恐れ多く失恋決定なのは分かっても、斬魂使自体の存在については正直よく分からない。
不吉の塊で神も悪魔もひれ伏すらしいが、邪気が具現化した無魂の者が一つの人格を持ってる?とか真面目に考えるとドツボにハマる。まあ適当で良いかな。

たまに知っている匂わせで言っているのか、文化的に定番だから例に出しているのか分からない点があり、中華ファンタジーに詳しければもっと楽しめたんだろうな、と思うところがあった。ちょっと悔しい。

あらすじに数万年の時空をさかのぼるとあるし、これから本格的に輪廻転生とかの話が出てくるのかな。沈巍が必死に隠してる想いが明かされる展開も期待したい。2巻楽しみ。

0

ダークな世界観が楽しい

中国ドラマ「鎮魂Guardian」の原作小説。
ドラマは未視聴。ドラマと本のどちらを先にするか悩み、完結巻まで発行されたので小説を先にすることにしました。
全3巻の第1巻。400ページもの厚みですがキャラが立っているので楽しく読めました。
ただ、このダークな世界観は、中国ドラマ等で馴染みがないと少し戸惑われるかも知れないです。
現代ものではあるのですが、この世ならざるもの(霊とか妖かしとか)が登場し、冥界なども出てきます。
主人公の趙雲瀾(チャオ・ユンラン。ルビが日本音の読みでなくて良かった……)は警察官ですが、特別調査所という、通常の警察では対応できない鬼や霊等が引き起こした事件に対処する部署の所長で、部下達も人間ばかりではないです。
お話が面白いので、ところどころに登場する注釈を拾いながら読み進めて行くと、気付けば世界観にはまってしまいます。

恋愛面では、二人の間にはどうやら輪廻転生での過去があるようなのですが、1巻時点では趙雲瀾は記憶なしで沈巍(シェン・ウェイ)のみ記憶あり、ということくらいしか分かりません。沈巍の正体についても漸く知れるのは1巻の最後ですし(文中、ちょこちょこそれらしき匂わせはある)、沈巍→趙雲瀾の並々ならぬ思いは分かるものの、具体的なことは2巻以降のようです。
なので、恋愛方面の進展は1巻はほとんどありません。

趙雲瀾の部下のみなさんが個性派ぞろいで実に楽しいです。
ずっと引きこもりだったのに突然この部署に放り込まれた郭長城の気持ちはいかばかりかと思いますが、どうにかやっているので温い目で見守っています。手渡されたスタンガンで、びびり散らかし過ぎて背後から趙雲瀾を攻撃した場面は笑ってしまいました。
でもメンツ的に、この人もこのままではなくてなんらか変貌するんじゃないのかなと勝手に想像しています。(正体が別にあるとか)
エセ坊主の林静が好きだなあ。もっと活躍を見たいなあ。

表紙や挿絵が美麗で眼福です。
大慶以外の他のキャラのイラストも見たいところです。

0

執着攻め(右)

初めてPriest先生を読みました。全3巻だそうです
電子と紙で迷っている方がいれば電子には挿絵が付いてないので紙の方をおすすめします!

ドラマの方はB級SFファンタジー感強めだったりサブキャラもちょいと性格が違ったりします。ですがブロマンスは感じられますし主役二人の演技力が良いので機会があればこちらもぜひ。なんて言ったって主役二人の顔が良くビジュアル的に大正解。

幽霊とか出てきますがそんなにホラー苦手でなければ大丈夫です。
表紙の眼鏡をかけているのが攻め沈巍(シェン・ウェイ)、左の猫を乗せているのが受け趙雲瀾(チャオ・ユンラン)です。といってもキスまで(結構えっち)なのでそれほどわかりませんが。
個人的に受けっぽい攻めと攻めっぽい受けが大好きなので大歓喜でした。


紳士でインテリ教授な沈巍が趙雲瀾を前にすると可愛くて最高でした。趙雲瀾がこちらを見ているときは視線を外すと思えば、趙雲瀾が見ていないところではじっとっ見つめたり。手が触れ合ったらパッと手を引っ込めたり。

趙雲瀾は男も女も好きなプレイボーイで、沈巍のことを第一印象からタイプなことをうかがえる描写がありますが自分のこと好きじゃね?と察したあたりから(序盤です)アプローチしていく様子がとっても良かったです。カッコよい。まるで攻め。絶対自分のこと攻めだと思ってる。

何か理由があってなかなか応じてくれない沈巍。もどかしくもたまらないです。

4

面白すぎます!!

面白いけど、内容的にはゴーストバスターズのような、そんな感じです。
甘々な感じだったりは、あまり期待できません。
が、私が神評価にしたのは、とにかく話が面白いから。
ストーリーとして、また設定などがとてもおもしろいです。
就職を親戚のおじさんに世話してもらうところから始まるのですが、そこからの描写がとんでもなく秀逸です。
BL枠だけど、そこにとどまらない面白さが、この作品にはあると思います。
映画のようなこの小説、是非読んでいただきたいです!!

4

サスペンスホラー&異世界&仙境&ビッグラブ

ドラマ「山河令」(原作:「天涯客」)でもお馴染みのPriest先生が2012年に発表した「鎮魂」日本語翻訳ヴァージョンです。
2012年の作というと、現在日本に入って来ている晋江文学城発の中華耽美小説の中でも比較的早い時期の作品にあたるのではないでしょうか。日本語版は原作進行形でオンラインで各話ごとに配信されているのですが、そちらの第一巻としてまとまったのがこちら。
ただでさえ続きが気になって仕方がない謎が謎を呼ぶサスペンス仕立て、加えて主役二人の関係性が余りにも良すぎてページをめくる手が止まりません。

龍城大学の文系の教授であり物腰穏やかで知的な品を漂わせた美形の沈巍、公安の一部署「特別調査所」の所長であり人たらしで奔放で調子が良くて、でも憎めなさもあるハンサムな趙雲瀾の二人が巻き込まれていく事件は、どうやら二人の過去と現在に大きく関連しているようです。

第一巻ではその出会いと事件の始まり、そして二人が少しずつ距離を近づけていく(二歩進んでは三歩戻る)さまが描写されているのですが、その一筋縄ではいかない複雑な心情や二人の疑心暗鬼な様子の描き方が非常に巧みでとにかく面白いです。

帯の文句にもなっている「私たち、どこかで会ったことありますか?」は趙所長からしてみれば超一流ナンパ師としての口説き文句だったかもしれませんが、それを受け取った沈巍の想いとは。

今最も続きが気になる小説の一つです。2023年5月に発売予定の二巻も心から楽しみにしています。

6

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