特典ペーパー付
きっと、一目見たときから“恋”だった――
まさおさんの新刊!
ということで発売日を心待ちにしていました。まさおさん作品、すごくお久しぶりな気がしますが、あとがきを拝見してもしかして体調を崩されていたりしたのかな…、とちょっと心配になりました。もしそうならお大事になさって欲しいです。
ということでレビューを。
大学生の守生くん。
明るく友人も多い彼だが、ある日同じ講座をとっている雪成という同級生に声をかける。いつも一人でいる雪成のことが気になる守生だったが、とある出来事をきっかけに二人の距離が少しずつ近づいていって…。
という、まあ王道と言えばあまりに王道のお話。
が、その王道さに、まさおさんのエッセンスが加わることでこうも独特なストーリーになるのかといっそ感心しました。
友人としてぐいぐい雪成のテリトリーに踏み込んでいく守生が、自分の雪成への恋心を自覚してモダモダ…、というストーリー。なんだと、途中まで読める。さらに雪成が、守生とセックスしても付き合わない、という展開が加わることでシリアスベースなお話?と思いつつ読み進めたのですが。
もう、悶絶。
この二人が可愛すぎて堪らない。
王道のストーリー、キャラ、でありながらこんなにも一捻り二捻りあるお話だとは。さすがまさお先生です。
序盤は守生視点。
そして終盤に雪成視点のお話が描かれていることで、時系列をそれぞれの角度から見せてくれます。その魅せ方が実に秀逸です。
まさお作品は背景が真っ白なんですよね。あまり書き込まれている作画ではありません。ややもすればあっさりし過ぎてしまう。が、それがむしろ作品の味になるところがまた素晴らしい。あっさりしつつ、でも甘々。それがあっさりした絵柄であるが故にバランスが絶妙なのです。
彼らを取り巻く先輩たちがまた良い。
めっちゃ優しい世界です。温かいです。心がじんわりきます。
先輩たちと恋バナをしたり恋の相談をする守生&雪成がめちゃめちゃ可愛い…。
やっぱりまさおさんて最高だな…、としみじみ感じ入ってしまう、そんな素敵な1冊でした。
作家買いです!ネタバレ感想〜
やっぱりまさお先生最高ですね。
久々の新刊ですが
まんががうめ〜っ!!とはこの事ですかね
ほんとめちゃ良かったです。
本当にまさお三月先生の作品には
はずれがないなって思います。
今回DKモノですが
ちょっと変わった受け君なのかな〜?って
読み進めると最後の方がね
ねたばれ過去編な章だったんですよ
あああそういう訳だったのね〜って
うん確かに運命って思うし
この過去の部分で受けのゆき君が
まあお話の超ネタバレなんですが
守生に以前会っていて実はベタ惚れだったてやつで
色々事実が判明?して
めちゃ萌えましたよね。
この雪成視点がギャップ?すごくよくて
変な先輩かと思ってたけどゆき君の先輩達も
めちゃナイスアシストで面白かったし良いキャラ。
守生の初恋のお話かと思いきや
ばりばり雪成が奮闘?して恋を成就させる
お話でした。
大変面白くて大満足でこれは神つけるしかないかなと。
超おすすめ大プッシュです。
まさお三月先生の作品を読むのは久しぶりで、多分ですが「それでも構わない」以来だと思います。
登場人物たちの軽妙なやり取りにクスッと笑えて、恋愛の切なさにキュンと来るんですよ。
とてもまさお三月先生らしい作品でした。
守生の言動に対する雪成の表情に凄くウケました。あんな表情をしてるのに身体の関係がサクサク進んで、なのに守生と付き合う事には躊躇するので雪成が何を考えているのかが全然分からないんです。
そのうちに守生の雪成への執着が強くなっていって…となります。
最後の最後に雪成がどうして身体の関係を直ぐに持ったのかとか、作中にたびたび現れる違和感がどこから来ているのかが明かされるんです。
それが上手くってですね、雪成の周りの人物たちにホッコリくるんですよ。
まさお三月先生の作品の良い点がギュッと詰まった作お話だと思いました。つくづく好きだなぁと思いました。
多くの方に読んで欲しいと思いました。
あぁー。
このじわりと沁みわたる感じのもだもだしさ、好きだわぁ。
内容はこれといって目新しさはない大学生の恋。
出会いから恋が実るまでが描かれ、決してドラマチックでもなければ、
派手さもないけれど、読み終えた後には二人の小さな「運命」に
そっと幸せを噛みしめました。
大学生の守生はある日、同じ講義を受けていた岩室に声をかけます。
そっけない態度ながらもどこか芯の強さを感じさせ、
自分とは正反対のタイプの岩室に惹かれてしまいます。
言葉を交わし、岩室の意外な一面に触れるなかで好奇心は
いつしか愛おしさに変わってゆきー。
無自覚のうちに肥大した恋心を自覚して戸惑う守生でしたが、
突如岩室からキスをされてしまい…。
突然の急展開!
守生ではないけれど、一体何が起きたの!?
ちっともそんな素振り見せなかったくせに、すんなり守生を受け容れる岩室。
しかも、エッチはOKだけど、お付き合いはしたくないってどういうこと?
表情も乏しければ、言葉も少なく、だけど、行動は大胆で、
岩室が何を考えているのかちっともわかりませんでした。
その後、岩室に受け容れられたことを喜びはするものの、
恋人になることは拒まれてしまい、ぐるぐると思い悩む守生が
ちょっぴり不憫でした。
だけど、視点が岩室に切り替わるとその心の内が赤裸々に明かされ、
その謎めいた発言と行動が明らかになり、ストーリーがじわじわと
どんでん返っていくのでした!
まさかまさかの真相にページをめくる手がスピードアップしてしまいました。
だって、全くそんな風には見えなかった!
でも、雪室視点になってようやくタイトルの「運命に見える」に合点がいった。
なるほどなぁ。。。
同時にそれまでの守生の目を通した雪室のイメージが塗り替えられてゆき、
そっけないミステリーな受けから愛が深くて重い、一途な乙女受けへと
変わってしまいました(笑)
一見とっつきにくそうで独特な価値観はもっているけれど、
恋愛に関してはまっすぐでまっとうで、すごく可愛らしい子でした。
このギャップ、やばいなぁ。。。
守生じゃなくてもキュン死にしかけてしまいました///
実はサークルの先輩たちに全て二人の恋愛事情が筒抜けで、
守生のあずかり知らぬところで囲い込み状態だったのも面白かったです♪
大学一年生。
性格も所属しているグループも違う二人が仲良くなって両思いになる話。
講義で隣の席になって初めて会話した時のちぐはぐさが面白かった。ハッキリした物言いをする受けが新鮮で笑っちゃう攻めと何が面白いのかわからない受けの未知との遭遇感が好き。
攻めの気持ちはサークルの先輩達にモロバレで相談に乗ってもらったり協力してもらったりするんだけど、先輩とのおバカで無為な大学生達の会話感が楽しかった。先輩とウインクでバレバレの合図を送り合うシーンが特に好き。受けにウインク下手すぎって突っ込まれる攻めがホンマに下手くそで可愛かった。
そして受けが可愛い。攻めに優しいって言われて照れ隠しに攻めのえび天食べるシーンが可愛くて好き。心を許し始めてからの笑顔が可愛い。後半は受け視点になってことの真相が明らかになっていくんだけど、受けが攻めにベタ惚れなのが可愛かった。