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絵がキレイで、ランのヴィジュアルが良くて楽しかった。
一見シリアスな雰囲気だけど、たくさん血が流れる割には読み味がライト。
重厚なストーリーを求めて読むと物足りない感じがする。
ランの過去の話は、ランがひとりでバタバタしている印象で、あまり共感が出来なかった。
情報を流した先の敵対組織の相手は、縁も薄いし義理もないし、それなのに今世話になってる組織ひいては好きな人を裏切る行為をしてしまうのがどうも納得いかなかった。
言われた通り敵対組織に情報を流さないと殺されちゃうから、というのが大きな理由ではあるけど、今居る組織を裏切ればリスクがあるのは当然で、裏切る前にそこに思い至らなかったのかなと。
思い至らなかったのだとしたら、ランちゃんは大分頭が悪いのだなと思ってしまった。
初めて読む作家さんです。
同人誌の方も同時に読んだので内容がごっちゃになっているかもしれないことをお赦し下さい。
悪くはなかったんですがヤクザものにしちゃ甘ったるくてこの晃さん大丈夫かと思うくらいです。
それだけじゃなくたいしてヤクザ屋さんに詳しくない私でさえつっこみどころが満載でした。
いくらBLとはいえ、も少しちゃんとヤクザものに見えるように描いてほしい。
なんやねん、このハッピーエンドは?
同人誌のまだ出ていない下巻で、も少しマシな結末を描いていただきたい。
いくらBLとはいえ、と書きましたが偏見に満ちていますね。
いくらフィクションとはいえ、に訂正します。
7年前に記憶をなくしたランちゃんが、何度追い払われても、窪田にくいついて離れなかったり、記憶が戻ってからも、やっぱり離れたくないと思う、その一途さにやられました。
窪田のランちゃんへの思いもたまりません。
烏丸先生の綺麗なタッチでヤクザものを読めて嬉しいです。どちらかというとシリアスな物語を描く方が好きなのだな、と感じました。ワンコ攻めが多いなか、美人でありながらワンコ属性の受けであるランというキャラが可愛らしかったです。窪田の方は酸いも甘いも噛み分けた本物の大人の男という感じだったので、そんな彼が随分年下のランに本気で惚れる過程はもう少し詳しく描かれると説得力があったかなと思います。過去の話なのでどうしても限られたページ数になってしまったのでしょうけれど。手代木も魅力的なキャラでしたね。
出所したばかりの窪田を待っていたのは、栖原組の組員ランだった。
7年前の抗争で窪田は栖原組を破門になり刑務所に入ったが、ランは記憶障害でその辺りのことを何も覚えていなかった。冷たく追い払っても、記憶を取り戻そうと窪田にまとわりつくラン。
そんな中、窪田は京堂一家に襲われる。
という、ヤクザの抗争メインのお話でした。
とにかく、とにかく絵が綺麗。絵が綺麗です!
人物も背景も何もかも、白と黒のバランスも、ページをめくってもめくっても絵が綺麗。
窪田の彫り物なんてもう、モノクロなのにカラーで見えます(錯覚)。
お話も破綻がなく、前半はランの記憶(=過去)、後半は因縁の決着(=現在)と山場があるため楽しく読めました。
引っかかるところがあるとすれば、今後のことなのですが、窪田は小野禾連合(京堂一家の上層部)に入ったのに、栖原組のランと付き合っていいのかなあ、というところでした。
まあ、小野禾の若頭の瀬戸が強権発動するんでしょう。窪田のこともランのことも気に入ってたみたいだし。
そもそも、7年前の抗争で窪田が破門で済んでいてランが組に残っていることも、手代木の強権発動みたいなもんだし、窪田が人たらしの故なんでしょうね。
本編のおまけページやカバー裏に描かれた設定が楽しかったです。設定メモやラフ大好き。
誕生日とか身長とか煙草の銘柄、好き嫌いまで、ありがとうございます。大好物です。
運転手やってた芹沢氏が手代木強火の同担拒否でランを気に入っていないというエピソード、もっとください、と思いました。