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『ケイ×ヤク』の8巻目。
今作品はBLにカテゴライズされている作品ではありますが、一狼×獅郎の恋の成就をメインに描かれた作品ではありません。20年前に起こったビル爆破事件を軸に、公安の一狼とヤクザの獅郎がともに闘い真実を突き止めようとする、サスペンス要素をメインに紡がれていくシリーズです。
それ故に甘々な恋のお話が読みたい方やBL作品なら濡れ場必須とお考えの方にはあまりお勧めしづらい作品ではあります。が、刑事もの、バディーものがお好きな方には超お勧め。私もサスペンス物が大好きなので性癖ドストライクな作品なのです。
前巻で、山田に監禁された東親子たちの救助のために危険を承知で救出に向かった一狼と獅郎。そして、策にハマり大ピンチに陥った二人だったが、そこに田口さんが救助のためにやってきて―?
というところまでが描かれていましたが、今巻はその続きから。
山田VS田口チーム、という構図から、そこに「J」がやってきたことで緊迫感が増していく。知力、体力、知識そして仲間との連携。間に敵との駆け引きを挟みながら、そういったものを駆使し何とか山田とJの捕獲に挑む彼らだったが―?
って。
おーい!
何でそこで終わるのですか…。
まだページ数たくさん残ってるじゃないですか…。
と思ったらですね、後半の1/3くらいは『ケイ×ヤク』お得意のおまけページへと突入します。
二人のほのぼのなやり取りから、二人の中身が入れ替わってしまう「本編でいじれる所が皆無なのでちょっと遊んでみた漫画」、童話パロの「本編中のストレスを解消したい漫画」、さらに獅郎の組の部下たちのコミカルなやり取りまで、このおまけページがめっちゃ可愛い…!本編とは打って変わってほのぼので可愛らしい番外編たちです。
本編の続きも気になるが、このおまけたちも良い。
おまけはいらない、どんどん話を先に進めて欲しいと思う方もいらっしゃるかな?でも個人的にこのおまけページが大好きなので、満喫できて非常に嬉しかった。
爆破事件の真相、Jの目的。
それらが少しずつ見えてきて、完結はもうすぐかも。
いやでもこれBLだし。
一狼×獅郎の(性的な)絡みは今のところ全然ないし。
最後にドカーンと、くるよね?
と願いつつ、ストーリーの結末までしっかり追いかけたいと思います。