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表題作グッドナイト

菊政
龍郎 大学生

同時収録作品ホントの事さ

ライトニング社副社長
ライトニング社社長

同時収録作品シャンソン

啓三
義弟、妾の子
千年
義兄、本妻の子

同時収録作品甘き誘惑の香り

ヒガ(シード)
バニリン国王
アニス(マーシュ)
コルツフット王族

同時収録作品暗闇でダンス

倉持
運転手、元華族
静馬
元華族、養父の愛人

その他の収録作品

  • グッドナイト~ゆく年くる年~

あらすじ

幼なじみの龍郎がゲイで、密かに自分を好きだと知った菊政の驚きは大きかった。流れでなぜか二人きりの今日と旅行にやってきた「初夜」。はたして菊政は龍郎を抱くのか・・・。
写り行く多感な次期に訪れる予想外の恋。最新後日談も収録。
他、華族の秘められた愛憎劇、南国で媚薬を発掘する王子の恋などとりどりの傑作短編集。

作品情報

作品名
グッドナイト
著者
鳥人ヒロミ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784832284753
3.6

(11)

(4)

萌々

(2)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
38
評価数
11
平均
3.6 / 5
神率
36.4%

レビュー投稿数4

商業BLにリバは少ないと言われているし嫌いな人も多いと聞くけど、始めて読んだリバものがこの本で良かったと思いました。とっても面白かったです。

この話はボーイズラブというよりゲイということをリアルに描いた漫画だと思うのですが、ホモというかゲイの人って、普通の男の人より女性的という先入観が私の頭の中にあって、それ故なぜか、単体のホモ=受けでしょ!みたいな風に一先ず考えてしまいます。本当はそんなわけないって分かってるんですけどね……。でもそんなわけだから、この話で元々ゲイという設定の龍郎が登場したときはこっちが間違いなく受けだと思いました。それが違うって分かったときはビックリしたな~。ちょっと笑っちゃったし。
適度にコミカルな部分はありつつ全体的にはしっとりとした雰囲気で独特の味わいがある話でした。絵柄そのものもとっても素敵! 全く関係ないけど、私はシティーハンターの冴羽りょうが好きなんです。鳥人さんの描く男の人、特にこの表題作に出てくる菊政はリョウ似(勝手に思っただけだけど)という点もgoodでした☆

この本に集録されている他の話も全部面白いです。設定自体がもろに昔な話はもちろん、設定が現代でもなんとなく漂うノスタルジーな雰囲気が良いです!

そうそう、この本で鳥人さんのプロフィールのところに、「(この本は)恥ずかしいのでできれば読まないでください」とあったので、それを見た時はちょっとドキッとしました。でも読んでみたらとっても面白かったんですけど!

3

初恋ってすばらしいとおもうのです

やっぱり鳥人センセイの作品は面白い。
よもう読もうとおもいながら放置してきた作品ですが、このたび読めて幸せです(嬉´Д`嬉).。.:*☆
表題作『グッドナイト』
幼なじみの二人。アパートのところで男と痴話げんか。ゲイだということがわかってしまったからさあどうする。
男に振られた幼なじみをちょっとでも元気付けたい。
一緒に行くはずだった旅行が明日だということを知り、ついつい「一緒に行くか」なんていってしまったものの、その後わかる真実。
実は幼なじみは俺のことが好きで、別れた彼氏は自分と瓜二つ。
「抱けるか」「抱けないか」そんな賭けが見え隠れし・・?!

かけのことをばれてるのに、お互いにどうだっていうのを知らないから、お互いの葛藤具合が面白かったです。そういう心理描写というか、描写がすごく上手い作家さんだなと改めて感じました。
やれるのかやれないのか。気にすればするほどそれは悩ましいものになっていき、湯上りの素肌、乳首が妖艶にみえたり、ちょっとしたしぐさが可愛くみえてしょうがなくなってしまったり。ノンケから逸脱していく気持ちの描写がすごく好きです。あ~このまま男のとりこにされていくんだなとww
初夜の夜「本当は挿れたいけど」な真理はおもしろかったww
えwwちょwwってことは、あの黒髪の彼氏(元)は猫だったの!?
えwwそれはそれでちょっと萌える(人〃∇〃)*+はぁはぁw
最後のリバも美味しく頂きましたwwもっと濃厚になが~く読みたかった気持ちはムンムンですが、満足です。ラブラブでいてください。

その他たんぺんいくつか。
どれも、センセイらしい作品で面白かった。
男妾になった華族のぼっちゃん。成長した後どうなったのかが至極きになるところではあり。

3

秀逸

珠玉の短編集でした。
めっちゃ萌えました。

『グッドナイト』
なにこれ、楽しすぎる!
地味なタイトルですが、中身は萌えのカタマリでした。
親友がゲイだと知ってショックを受けた主人公。
いろいろあって二人で旅行することになる(この流れが実に自然です)。
ポイントは、両者の心情の描写の秀逸さ。
切ないんだけどどこかコミカルで、ハラハラワクワク引き込まれました。
最後は大爆笑。
二人は大真面目なんだよねwww
うまいなー。

『ホントの事さ』
幼馴染みもの。
くー、タマラン!
告白シーンだいすき。
何年も何年も片思いしてた相手に告白する状況、あり得ないほど最低w
で、その最低さに萌えるw

『シャンソン』
舞台は昭和初期。
独特の物悲しい雰囲気のある作品でした。
愛や執着という言葉では表現しきれないシガラミっていうのかな、複雑で言葉ではうまく表現できない関係の二人なんだけど、ハートにはシンプルに伝わってくる。

『暗闇でダンス』
これめちゃくちゃ良かった。
華族のジイサンの慰みものとして売られた華族の少年とその家の運転手の恋。
心寄り添わせていく過程、「お金がない」という現実との葛藤。
駆け落ちを選ばないこと、切なくてほろ苦いけど、リアルでイイ。
ラストが駆け足すぎるので、もっとじっくり読みたかったなぁと思いました。

『甘き誘惑の香り』
アラブもの??かな。
南国っぽい国が舞台。
この作品は唯一いまいちでした。

2

なんとなくノスタルジック

おすすめを受けて読みました。読み応えのある短編集です。

「グッドナイト」
友達のタツローがゲイだった。タツローがカレと喧嘩して、恋人同士で行くはずだった旅行になぜか慰め役で行く事になったキクは……という展開。
友達がゲイという衝撃も冷めやらぬまま、あれよあれよと旅館にて並んだ布団を見つめて冷や汗のキクだけど、ノンケ男が偏見や誤解や思い込みやそんなものを一気に脳内に溢れさせ、グルグルし、最後に浮かんできた感情。それは『おまえをかわいいと感じる…』
心理状態の変化の描写が巧みです!

「ホントの事さ」
天才の思考回路と行動パターンそのものですね。BLじゃなくてもこういう話は珍しくて面白いのに、その上BLなんだから誠にありがたい。

「シャンソン」
昭和初期。家長制度や、正妻とか妾とか使用人とかがまだあった頃の世界観。
事業家の父が妾だった母親と正式に結婚し、正妻の息子の方が引き取られてきて同居するが…
千年(ちとせ)はちょっと奇妙で、淫乱で、事あるごとに啓三を煽り遂に自分を犯るように仕向ける。
主従が絡んだ、なんとも淫靡で薄暗い衝動。
戦争のあと、2人はどうなったんだろう。短いのに映画を見た後のような気分になる。

「暗闇でダンス」
実業家豊島家の運転手倉持と、豊島の慰み者として養子に入った子爵家出身の静馬。
『僕もたまには好きな男と』と倉持にすがる静馬に、逃げたいなら帝大に入って偉くなれ、と諭す倉持。6年後、すっかり偉くなった静馬の姿!
この作品もこの短さで「人生いろいろ」を描き切ってると思いました。

「甘き誘惑の香り」
南の島国に媚薬の秘密を探りに来た他国の殿下マーシュ。出会ったのはワイルドでいいかげんな男ヒガ。話の展開などは割合単純です。異国情緒の一編。

「グッドナイト〜ゆく年くる年〜」
まさかリバ設定があるとはね!リバ好きにはご褒美だけど、地雷の方はご注意。


4

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