コミック

  • 翻弄系小説家とのロマンスについて

翻弄系小説家とのロマンスについて

honroukei shousetsuka to no romance ni tsuite

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作翻弄系小説家とのロマンスについて

八神 爽
小説家、24歳
柊 あさひ
無職→八神のアシスタント、23歳

その他の収録作品

  • 翻弄系小説家とのロマンスについてP.S.(描き下ろし)

あらすじ

人とぶつかり気絶したあさひが目を覚ますと目の前にいたのは、憧れの小説家・八神だった。壊したネックレスを弁償する代わりに仕事を手伝うことになるが繊細な作風とは全く違う八神の人柄に……!?

作品情報

作品名
翻弄系小説家とのロマンスについて
著者
楢島さち 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784403668302
4.1

(120)

(59)

萌々

(35)

(18)

中立

(5)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
14
得点
494
評価数
120
平均
4.1 / 5
神率
49.2%

レビュー投稿数14

萌と悩んだんですが…

キャストファンでドラマCDを聴いたので、原作も読んでみようと思い手に取りました。
なので、ドラマCDで受け取った印象と感想も混じえた感想になります。

原作を読んでよかったのは、雪平の容姿を知れたこと。
CDで聴いた時、おじさんと言われていたけど、羽多野さんの声がお兄さんにしか聴こえなかったんです。
読んでみて納得...全くおじさんに見えないし、おじさんじゃない。
明るくて憎めない愛嬌を羽多野さんの演技から感じ、おじさんという情報も含めて勝手に短髪で髭の愛嬌のあるおいちゃん(?)を想像していたんですが、実物は全然違った。
長髪の美人さんでした。
あと、雪平が歌うシーン。
原作では特に歌詞はなかったんですが、CDでは歌詞もついていて本当に歌ってくれていたので、すごく丁寧に作られていたんだなと気づけました。

お話は王道です。
神経質で静かで生きづらそうで儚くて脆くて優しい作風の小説家八神爽のファンである柊あさひ。
会社が倒産してやけ酒して歩いていたら人にぶつかりそのまま倒れるのだけど、その時に相手のネックレスを引きちぎって紛失させてしまう。
その相手がまさかの八神爽。
八神の手伝い(資料集め雑用もろもろ)をするならネックレスの弁償代120万を半額にしてやると言われて引き受けることに。
ピアスバチバチでロン毛で不機嫌そうで気分屋...八神の見た目が小説のイメージとはかけ離れているので、最初は八神の名を騙っているのでは...と疑ったくらいだったけど、八神の傍で彼のことを知っていくうちに小説の印象と本人のギャップがだんだん埋まっていく。
実は八神は小説の通りに神経質で脆い面があって生きづらさを抱えた人だったんですね。
八神が生きづらさを1人で抱え込んで生きている時に助けてくれたのが雪平で、でもすぐに亡くなってしまってまた1人になってしまっていたところに、ビンタして喝を入れてきたり自分の作品に救われたと言ってくれたり一緒にいて落ち着いて安眠できるあさひに出会えた─── 。
あさひが八神を好きになっていく過程は伝わってきたんだけど、八神もあさひを好きになっていたのは言われるまであまり感じられなくて。
どこに惹かれたのか答えてくれているんですが、どれもあるあるなんですよね。
だから言われたらあーそこなんだって納得できるんだけど、よくある話だなと思ってしまいました。
読み終えて思ったのは、恋愛をメインに考えて読みがちだけど、この作品のメインテーマは恋愛よりも“生”についてだったのだろうなということ。
生きているだけなことに焦っていたあさひが八神の小説に出会って救われ、生きることに疲れていた八神があさひに出会って「生きててよかった」と思うお話。
重いテーマを扱っているけど読み心地は重くなくて、全体的に無難な纏まりでした。

シーモア→白抜き

0

食でも性格でも言動でも翻弄

楢島さち先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
翻弄 3
ギャップ 2
しんみり 2
エロ 1
な感じだと思います。

八神さん×あさひさんのカプです。

小説の作風から、想像していた八神さんの人物像とかなり違ったことに戸惑うあさひさん。だけど、読者からは八神さんの小説を勿論知らないので、作風と本人のギャップというのを感じ取るのはちょっと難しかったですね。
漫画の帯にギャップだらけの小説家とカテゴライズされていましたが、ギャップ要素は少なめかなと思いました。

ギャップよりも、偏食だったり性格が偏屈だったりで、なかなかに気難しい八神さんに食の好みや機嫌の波の激しさなどの言動にあさひさんが翻弄されているので、タイトル通りの翻弄系小説家という要素はちゃんと読み取れました。

翻弄でいうとやっぱり、あさひさんが勘違いしてしまった八神さんと雪平さんの関係ですね。勿論カプ要素は無いのですが、雪平さんとの描写がしっかりとあるので、ちょっとだけ八神さんとあさひさんのカプ要素が薄まりそうになりましたね。それくらい雪平さんの存在感は色々と大きいなと思いました。

あさひさんの勘違いも解決して、最後はちゃんと八神さんと結ばれますが、色々と好き嫌いが激しい八神さんの好きな相手である、あさひさんに対する言動がほんのり甘くなってるのに思わずキュンとして翻弄させられてしまったので、是非とも読んでほしいです。

0

ラストのセリフが刺さる

楢島先生作品初読みです。コスラバは何冊か積んでおりましてまだ読めておらず(汗)
小説家モノ好きなんです。
小説家は偏屈で変人がいいですよね(偏見)
その八神が偏屈で変人な理由がちゃんとあってそれが描かれているのがいい。
偏食(水、白湯、野菜、果物、米、味の薄いものメイン)だから心身が研ぎ澄まされていて第六感が優れているのかと思ったのですが、きっと逆ですね。
子どもの頃から神経が過敏だったから、心身共に毒になるような混じりっ気ある飲み物や食べ物が受け付けないんだろうなと思いました。
オカルト的なことが見えてしまうので周囲から奇異な目で見られ生きづらくなり、本好きになる。
そして小説家になり、生きづらさを抱えた人物の繊細な作風になる。
早熟なのもわかる。
とてもしっくりきます。
ただの変人じゃない。こういう人物設定好きです。

傷つきやすいから防御のため横柄になり人を寄せつけない。
そんな八神があさひにビンタされて本気で自分を思い向き合ってくれたことがうれしかったんだろうなと。
だからあさひに添い寝してもらって熟睡できた。
添い寝フェチなので萌え喜びました。

あさひが八神の小説に救われたと聞き、八神も救われた。
生きるのが楽しいって聞けてどんなにうれしかっただろう、報われた気がしただろうと思います。
八神がずっと自分に問いかけてきたことだと思うので。

今の八神があるのは雪平とのことがあったから…というエピソードも納得です。
あさひ視点で八神の本質が繊細だとわかってくる流れもよかった。

八神があさひのどこを好きになったのか、3つを理路整然と説明できるのが小説家ぽくて好きです。
八神は自分のめんどくささを自覚しながら、あさひに逃げられたらどうしたらいーんだ…と心配するのがかわいい。
生きることに臆病で傷つきやすい分、愛が重い。それがいい。

あさひが自分は何にもなれないと自信が持てないことに共感できます。
だから八神のような人に憧れるし、小説を書いてほしいと強く願う。エゴかもだけど。
何にもなれない自分だと知っているからこそできることもあるわけで。
それでもあさひは特別だと八神に愛されたんだし。こんなにしあわせなことはない。
それは八神も同じで。だからラストの
「よかった 生きてて」
が刺さる。
八神はあさひに救われたし、あさひは八神に救われた。生きていていいんだと思えた。必要な存在だと思ってもらえた。
やっと雪平に伝えることができた。

とても読みやすいのでさら〜と流れるように読み終えましたが、生きることがテーマで読み応えありました。
すごくよく出来ていると思います(下から目線です)

高佐が仕事以外はドライだという設定もおもしろくて好きです。

続編とても楽しみです。すぐに読みます。

1

気持ちの移ろい、想いの深さに浸る

続編が出たタイミングで1巻にあたるこちらの方も合わせて購入して読みましたが、、、

えぇ〜…!何で今まで読んでなかったんだろ。めっちゃ面白いし、いい話〜〜〜
八神と雪平のエピソードが胸にグッときました。
死が迫っている者の生き様と、生き辛さを背負っている者との音楽という1つのコンテンツで繋がった関わり合いの描きがすごく丁寧。八神の、作家としてのターニングポイントとなった雪平との出会いは特別で、切ないけど未来への可能性を感じる素敵なお話でした。

そうした八神の背景があって、アサヒとの関係性に深みが増します。
ぶっきらぼうで何を考えてるか分からない八神に、次第に想いを寄せていくアサヒの気持ちの変化が自然体でナチュラル。八神の小説の大ファンだったけど、作家・八神の素の姿に幻滅し、でも一緒に過ごす内に恋を芽生えさせていきます。
気持ちがアップダウンしながらもしっかりと気持ちを自覚していくアサヒの恋は、健気で無邪気で可愛いところもあるけど、でもちょっぴり切なくもあります。"ナシ"と思っていた八神を意識していく流れにキュンとなりました。そして、誤解と嫉妬にモヤモヤするアサヒに正面から向き合う八神が、らしくなくてすごく良かったです^ ^

アサヒへの特別感が分かるキャッ(≧∀≦)となる態度、セリフ、シーン…自然な流れに載せてサラッと告白するところが、八神っぽい。でもその普通感の演出がかえってドキドキしました。
濃厚なベッドシーンもないし、何か大きな事件や出来事も起きず、派手なストーリーじゃありません。繊細で丁寧な心理描写がメインの作品かなと思うので、落ち着いたテイストの作品が好きな方はぜひぜひ。

これから続刊を読むのが楽しみです♪

1

思いの外、深いお話でした

俺様&ダウナー男子に翻弄される平凡受けとか、最高に好きなやつじゃん!!
と、軽い気持ちで読み始めましたが、意外にも切なくて深いお話でした。

俺様・傲慢・無気力な売れっ子小説家・八神さんのダウナー感が堪らないですね……!
傲慢なのに物凄く繊細で、生きづらそうな八神さんの陰のある雰囲気が魅力的。
〝売れっ子小説家×ファン〟の関係性で、初めは傲慢・塩対応な八神さんに翻弄されまくるアサヒでしたが、ゆっくり打ち解けていく2人にキュンとしました。

1話終盤、八神さんの夜遊びを止めるアサヒに対して「じゃ お前でいーや」と、揶揄っていた八神さんが、最終話では「お前に逃げられたら、どうしたらいーんだ…」と可愛い弱音を吐くギャップ……!!!!ぐぁーーー…堪りません!

ただ、当て馬的存在の雪平さんのエピソードの方が深イイ話で、アサヒの存在感が薄まっているような……
雪平さんと八神さんの関係の方が〝唯一無二〟のように感じてしまい、ぶっちゃけアサヒとのラブストーリーよりも印象に残りました。

アサヒ視点で八神さんに惹かれる様子が丁寧に描かれていただけに、八神さんがアサヒに惚れたキッカケが〝ビンタ〟だったのが、うーん…
少女漫画の王道、「この俺様にビンタしやがって」シチュで正直、物足りず。
もう少し、八神さん→アサヒへの感情変化を堪能したかったところ。
また、CP後も甘さ控えめで(アサヒを気遣う八神さんは優しいですが)個人的にはもう少し甘めな方が好みでした。

続編があるとの事なので、続編では甘々な2人を堪能できると信じて、〝萌×2〟評価で!

▼Renta!/刻み海苔

1

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP