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毎月コミコミさんで予約して購入しているのですが、こちらの作品は買う予定では無かったんですよね。
でもツイートに流れて来た石田惠美先生のカバーイラストにギュンと心を掴まれて、慌ててAmazonでポチッてました。www
RPGなんてかなり前にやったきりなので、懐かしいと思いながら読んでいました。
例えゲームをされない方でも隼人もそうなので、作中で遠野が説明してくれてるので分かりやすくなっていました。
タイトルの「リーマン二人で異世界探索」からでも分かる通り転生では無くてトリップものなんです。なので隼人も遠野も元の世界に戻ろうと行動しています。
途中までなんですが隼人の祖母に植え付けられたトラウマによる性格によって、もしかしてハズレな作品なのではと思ってしまったんです。
頑固で融通の利かない独りよがりな性格に読んでて疲れて来てしまって、この作品は果たしてBLになるのだろうかと思ったほどでした。
でもですね遠野が度量の広い良い男でして、危険でダメなことは根気よく隼人に言って聞かせるし、良いところは認めて誉めてあげるんです。
そんな遠野だからこそ隼人は信頼し心を開いて行くんですよ。2人が惹かれあって行く様子がとても自然で良かったです。
ちょっと最後が駆け足に感じたのと、元の世界に戻ってからの2人が読んでみたいと思いました。
祖母の厳しい躾(というより虐待だわ)の呪縛にがんじがらめになっちゃってる隼人。
曲がった事は許されず、常に正しさを要求され、失敗も許されず、窒息寸前で生きてきた彼が、このゲーム世界なら「安心して何度でも失敗できる」という気づきをきっかけに、どんどん思考が変わっていくところが良かったです。
なんでゲーム世界にトリップなんだろ??と思いながら読んできたので、なるほど、こーきたか!!と唸りました。
遠野は、めーーーーちゃくちゃもてるんだろうなぁ。
モデル並みの容姿、長身、人当たりが良いなんて、好物件すぎて社内でも争奪戦があってもおかしくないような気がする。
現実世界でモテてるとかそういう記述は一切ないけれど、周囲がほおっておかないと思うし、あんないい男がなぜフリーだったのか謎。
隼人にとって、遠野は最初で最後の恋人で納得なんだけど、遠野が生涯隼人を愛し続けるかというとなんとなく不安を覚えてしまうのは何故だろう?
恋人同士になってからのエピソードが少ないからかなぁ??
なので、現実世界に戻ってからのエピソードとか、おばーさまとどうなったかとかあれこれ読んでみたかったですね。
色んな転生がありますがこちらはゲームへの転生。このゲームがリアルになると中々怖かった。
隼人は祖母の教えに囚われ視野が狭くなってるけど、真面目にベストを尽くす人。自分の仕事を否定され死にそうな時に一緒に転生しちゃったのが同期でライバルの遠野。しかもゲーム未経験で何も分からない隼人に対し、ゲームを理解し生きる為にルール無視で行動する遠野は脅威だったのでは。
ただそこから自分を省みて、遠野と対話を重ねて自分にできる事を頑張る隼人は強い。鉄面皮なイメージだったハヤトも恋すると可愛くて。そういう所やギャップに遠野も惹かれたんだよね。遠野も朗らかで頼りがいがあって好きになっちゃうの解る。
極限で素をさらけ出して培った絆は強い。無事に戻れるかハラハラしたし、元の世界に戻ってからもドキドキしましたが、想いが通じてて良かった。何ならもっと読みたかった。
石田先生のイラストが綺麗で2人がかっこよくて眼福でした。
一味違う異世界転生で面白かったです。
遠野の明るさ大らかさ心の広さ気遣いにあっぱれ!
ゲームに異世界トリップ物です。自分が今まで読んできたのと違うのは、トリップした本人遠野がこのゲームが青春で攻略しつくし、かつラノベなどでよくあるゲームに異世界トリップだ!と、異世界トリップあるあるをすぐ自覚するところですかね。
当然ゲームの世界の道具や設定も知り尽くしとっても頼もしいです。
内容はほぼ主人公隼人の祖母の呪縛との葛藤と、ものすごく詳しいゲームの世界です。
ゲームの中で二人で旅をしながら、ああでもないこうでもないとぶつかったりお互いへの理解を深めながら、祖母の葛藤に立ち向かえるようになったり、正規ルートとどんどん変わっていったりしながらラスボス戦に挑む。
隼人が一緒にトリップしたのが遠野で本当に良かったね!こんなん遠野が職場の人気者なのがすごい共感できるよ〜。
また隼人もツンケンした印象とは違って不器用で愚直で素直なところを遠野に引き出してもらえて。仕事の仕方や祖母への考え方や生き方を見直せて良かったです。
遠野が旅の友に最高でした。
BLゲームじゃなくドラ〇エ?な印象のゲーム世界へのトリップものでした。先生、ゲームがお好きだったらしく、楽しんで書かれている気がすごくします。ゲームに熱中したことがあまりないので、ちょっと盛り上がりが少なかったため中立より萌にしました。ゲーム好きな方でしたら楽しいかも。本編300P弱+あとがき。
リフォーム会社に入社して5年、顧客にくそ真面目に寄り添った営業をしてきたのだけれど、今回の顧客にはなぜか上手くいかず怒鳴られ、同期の遠野に担当変更と言われた日の帰り、子どもをかばって自動車の前に飛び出し・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
攻め受けの会社の同僚、上司、ゲームの中のキャラ少々ぐらい。
++攻め受けについて
受けがかなり特異。厳格な祖母にきびしーく(ほぼ児童虐待レベルでは)育てられたせいか、正しくあらねば許されない、祖母の言うことは絶対という感じに刷り込まれている方。融通利かなさそう・・・臨機応変とかも絶対無理な気がする。その方が全く知らないゲームという世界に入って、最初、稼ぐ方法はないのかとすったもんだするのが面白かったです。確かに、稼がなくっていい、泥棒しても無問題って発想にはなかなか慣れないよな。四角四面という感じの受けが、攻めとかかわるうちに少しずつ変わっていく様子を楽しめる方もいるのでは。
攻めは臨機応変ばっちりできる、コミュニケーション力高そうなイケメン営業マン。この迷い込んだゲームには精通していて「勇者」の役割を担いそうになるような方。ゲーム、ラノベを全く知らない受けに、いろんなことを説明しないといけなくなって大変、こっちは大爆笑。まだ精〇飲まないと言葉が通じない とかじゃなくって良かったね(笑)
途中、空が四角く真っ黒になってるとか、壁をあっちこっち叩いてみるとか、バグ探しのところはなんとなくわかって楽しかったのと、勇者の役割やら二人の恋心がうまくハメてあるなあと思ったので、ゲーム好きな方だったら楽しめるんじゃないかと思った一冊でした。