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あてない処に君あらば

atenai tokoro ni kimi araba

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表題作あてない処に君あらば

佐伯 航
専門学校の広報職員,ゲイ
高嶋 悠也
専門学校職員で佐伯の先輩

その他の収録作品

  • 一年後の二人

あらすじ

「俺は お前に想われるような奴じゃないよ」
それでもそばにいたい 何度でもそう思う

専門学校職員の佐伯は、先輩の高嶋が好きだ。
人柄が良く、男が好きだと打ち明けても
変わらず接してくれる高嶋に惹かれていた。
告白するつもりはなかった──
けれど、出張先で大雪に見舞われたある夜、
佐伯は高嶋とふたりきりで過ごすことになり、
思いがけず自身の想いを告げてしまう。
以来、高嶋と触れあえる関係になった佐伯は、
高嶋がずっと忘れられずにいる存在を知って…?

作品情報

作品名
あてない処に君あらば
著者
ほど 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813033271
4.1

(78)

(38)

萌々

(18)

(18)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
13
得点
319
評価数
78
平均
4.1 / 5
神率
48.7%

レビュー投稿数13

全ページ美しくて素敵な世界観だった

ほどさんの作品を読んでいると、性別や年齢関係なく、人の可愛い部分をとても素敵な世界観で描く人だなぁと思います。あと気恥ずかしさを描かれるのが上手すぎてこっちまで照れる…
表情だけでなく恋する人の触れ方も雄弁で、情景やシンプルな台詞も詩的で、全ページ美しくて、お話は濃い方ではないですが読み応えがありました。
後輩で高嶋の事が大好きな佐伯、「顔に書いてあるってこういう顔」が如く、その時々で感情をちゃんとリアクションと言葉で伝えるのがとても良いし、160Pの台詞にはグッときました。
告白されれば誰とでもだった高嶋、彼なりの行動だったのが理解できたのも良かった、それはそれで相手には酷だけど…
過去の彼は少し可哀想だったけど、出てくる人みんな性格が良くて癒されました。

ベッドシーンは多くはないですが、流れや台詞、コマ割りもとても好きでした。キスの角度や手の置き方が最高…
Renta先行・修正細白線(修正気にされる方おすすめです)

11

胸に沁みる…

ああー…泣いてしまいました。
なんて切ないストーリーだったんだろう。

1話目から胸にグッとくるものがある。
好きだった高嶋と身体を繋げて、「泣きそうです」の佐伯の言葉に、私ももらい泣き。
1話目からこんな始まりで、今後の展開がどうなっていくんだろうと期待と不安が入り混じりました。

佐伯の片想いから始まる物語。
先輩の高嶋に片想いをしている佐伯は、雪トラブルから高嶋とラブホに泊まることになり、そのとき高嶋と関係を持ってしまいます。

良かったね、ハッピーエンドだね!

…じゃあないんです。ここからなんです大事なのは。佐伯は好きだった高島と身体の関係を持って距離が近づいたことでウキウキ。それに対して高嶋は距離を置こうとしていて、2人の温度差は歴然。…なんかピリついた不穏な空気感すら漂っていて、胸がザワついて仕方ありませんでした。

高嶋が突き放したような態度をとるのには理由があって、これこそがこのストーリーの核心。高校時代の親友との間にあったことが、佐伯のトラウマになっています。
このエピソードが切なくて苦しかった。
痛いとかそんなんじゃないんです、気持ちのぶつけようのないところが切なくて堪らない。

前に進めずにいる理由。
佐伯に対して突き放す理由。
それこそが高嶋の心のしこり。

あの時こうすれば良かったんじゃないかとか、色々と考えてしまう高嶋の気持が理解出来ました。前にも後ろにも進めない自分にもどかしく思う気持ちも分かりました。
でもこのままじゃいけないんだと思わせてくれた佐伯の熱い想いと温かい温もり。


佐伯の一途な気持ちがじわじわとパンチ効いてくるんですよ。高嶋を離さない、守っていくぞーっていう曇りのない高嶋への愛に胸がジワっと熱くなりました。好き好き言うだけのアプローチだけじゃなくて、ちゃんと高嶋の気持ちを考えて寄り添っているのが素敵でしたね。


でもですね、私は思うんです。
高嶋が佐伯の気持ちに向き合い全てが吹っ切れたあと、再び2人が身体を繋げたとき、高嶋は佐伯が初めての相手だと告白しました。

それを聞いたとき、高嶋の中で答えはもう出ていたんだな、と思いました。後にも先にも佐伯だけが高嶋の愛する人だったんだなぁと…。

自分なんか幸せになる資格なんかないと思って過ごしてきたと思います。もしかしたら、佐伯のことが高嶋も最初から好きでいたけど、「佐伯の恋を応援するよ」と建前で言っていたかもしれないし、佐伯からの告白もラブホでのことも実は嬉しくて堪らなかったのは高嶋も同じだったのかも知れない。(じゃなければすぐにセックスしないと思う)

この物語のシーンからは語られていない、色んなことが想像できてしまいました。それだけ深く、余韻感溢れたストーリーになっていると思います。再読しましたが、やはり2度目の方がストーリーが心に落ちます。

全体的には切なさでいっぱいだったけど、最後は多幸感で満たされました。描き下ろしでは、フッと力の抜けた2人の仲睦まじい関係にホッコリしました(^ ^)

10

誰かを救うほどの愛

言葉選びが本当にすきです。綺麗。
日本語っていいな、って思う。

忘れられない人がいる先輩とそんな先輩を想う後輩のお話。後輩が健気すぎて泣ける。めちゃくちゃいい子。

切なさ切なさ切なさ・・・!!!の中にある温かさに読んでいるこちらまで救われるような作品でした。好きです。

4

ホワホワではない?!

ほど先生の今までの作品とは、なんだか雰囲気が違う表紙。

ほど先生の表紙って、背景が白多いなぁ〜。
んー、でも今までのはなんだかポップな水玉模様みたいのが散りばめられていたのに。

こ、これは…なんだか、切ないような。
そんなお話!?

帯の
「俺だったら絶対に手放したりなんてしない」
いいなぁ、このセリフ。

と、じっくり表紙と帯を眺めてから読み始め…。

ありゃ、早々に帯のセリフ出てきた。
少し、想像していたシーンとは違っていて帯ほどインパクトがなかった…。

切ない雰囲気は「高嶋」の過去にあった。
その過去に違う線で「佐伯」が絡んでいたけれど無事に年下ワンコは想いを遂げた。

ホワホワではないけれど、なんだろう。
やっぱり、ホワ〜て感じ。

ほど先生のホワホワ感が好き。

4

No Title

突然大事な人を亡くした人なら共感できるんじゃないかなあ。ああしておけばよかったという後悔っていつまでも残るので。こういう時支えてくれる人もまた大事な人なんだよね。

1

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