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4つのお話が収録されている短編集
朝田ねむい先生ってやっぱ天才だなと感じさせられる。漫画が上手い。
【ディーン Ep.1〜4】
幼少期に観た映画の暴力シーンで性衝動を感じてしまいそこからSEXの時に相手を傷付けたくなる気持ちを抑えられずに相手を殴ったり、首を絞めたりしてしまう。このままでは殺してしまうのではないか、いっそ死んでしまいたいと思いつつも恋する気持ちも諦められない主人公。
高校時代から密かに好きだった親友から「高校の時から好きだった、付き合おう」と言われたもんだからさぁ大変。両思いだけど、自分の性癖は知られたくない&殺してしまったらどうしよう&嫌われたくないと色んな感情ごちゃ混ぜ。
一方的な暴力を与えて興奮する性癖は心療内科で解決せんもんかな?
こんなの、どうなるの?と思ってたらとってもいいエンディングでした。
お相手の子がまたいいんだわ。
【クラスメイト】
こちらは完全胸糞作品。行動が子どもっぽい。好きな子いじめたくなるタイプの行き過ぎたバージョン。いじめられてる委員長何も落ち度ないやん。ただ、コイツに好かれてしまっただけで、可哀想に、BがLはしてません。
一方通行です。
【ハレの日】
タイトルがこれだからラストの結末が何となくわかる。親って我が子と自分を比べがちなところある。(私は)あぁ、こーゆーとこ似てるなと思ったり自分とは違うなと思ったり。
自分の人生とは違う道を選びとった息子を誇らしく感じてるのがラストの表情で伝わりました。
でも、そんな息子に育てたのはアナタなんだよー!誇らしく思っていいよ。
【アイ、セイ】
表題作。I sayだとばかり思ったらアイくん×セイさんのカップリング名とのダブルミーニングなのかな。味気ないリーマンライフの息抜きにゲイマッチングアプリで知り合った16歳下のアイくんとSEX。いわゆるセフレ関係。
身体の相性抜群で最高なんだけど、相手は若いしカッコいいからおっさんの自分は捨てられるかもなーんて思ったり。恋人は作らないの?とある時軽く聞いてみたら意外な自分の感情に気付いてしまって…。
はぁ、本当に少ないページ少ないセリフで心情を伝えるチカラがある漫画です。
【クラスメイト】は地雷な方もいそうですが、どれもとても読み応えがあって素晴らしい作品なのでみんな読んでみて欲しいです。
シーモアで購入
白抜き修正
【ディーン】
性的興奮と暴力が結びついているコトは、一生好きな人を作らずにいるつもりだった。けれど、密かに想いを寄せていたソノから告白されてしまう。ソノに暴力を振るわないように、コトはソノに抱かれることを選ぶが……
【クラスメイト】
いじめが性加害へ(救い無し)
【ハレの日】
ゲイの父親が息子もゲイであると気付く。父と息子の家族愛がメイン。
【アイ、セイ】
アプリで知り合ったアイと爛れた関係を続けるうちに本気になって……
人格を疑われそうですが、「クラスメイト」含め4作品全て私の性癖ストライクでした。
4作品共に世間一般的には”普通でない人”に焦点を当てた物語です。
読む人、読むタイミング等を選ぶと思いますが、この本に惹かれた方、気になる方は読んで損のない一冊だと思います。迷うなら是非、読んでいただきたいです。
収録順はディーン、クラスメイト、ハレの日、アイ、セイ、アイ、セイの描き下ろし、あとがき、で226ページあります。
読みやすかったのはタイトル作品のアイ、セイ、ディーン、ハレの日。ストーリーが暗すぎずあまり引きづられなかったです。
頭をガツンと殴られたような気になったのはページ数短いのですが、やはりクラスメイトです。
どの作品も朝田先生にしか描けないユニークなストーリー展開でよくこんなお話思いつくなぁと毎回発売される本に驚かされます。
4編全ての作品に於いて性的嗜好がテーマとして感じられるお話しに感じました
性的嗜好の前の性自認に立ち止まったり、自分や相手の性行為への思考の違いに悩んだり苦しんだり、、、
それぞれのお話しに出て来るキャラ達を通して読み手が「感じたり」「知ったり」していけるお話しが読める1冊だと思います
キャッキャウフフなBLではないですが、啓蒙書のような圧のあるテーマ性絶対重視~‼な作風でもありません
どのお話しにも色んな立場にたって自分なりの読み方が出来る、そんな読ませ方の誘い方が巧いっ!と思える1冊でした
商業を読んでいて「お約束で萌える~♡」だったり「こう来るか…!」という裏切りのワクワク感など様々な感情を覚えるのが本当に楽しいなと思うのですが、この1冊は各話読了後の感情もそのお話しそれぞれ全く角度が違い様々で。。。一言で表すのがとても難しい
だからこそ「感じる事」が出来ていたと思いますし、そういう考え方・生き方・捉え方があるのか、、、と「知る」事も出来る1冊だったな、とつくづく思い至ります
楽しい~!と言う感情が勿論皆無な訳ではないですが「それだけ」じゃない…!
どのお話しもほんとに印象的
さらに自分なりの読後感を味わった後にあとがきで先生の作品への振り返りを読む事でまた新たな感じ方が出来るのも奥深いです
私は普段読むBLではなかなか読む事の出来ない視点でのお話しが描かれた「ハレの日」が普遍の愛を感じられて切なくも温かく感じられて心に残りました
更に電子で購入したのですが巻末に店頭配布用の特典ペーパーが読めて、またこのお話しの良さを感じれて好きだな、と思えました
ギアチェンジをせずにフラットな状態で読むと1番表題作の「アイ、セイ」がもどかしさなども含めて、読みながら翻弄されつつ悶えるBLだったな、とBL的な素直な楽しみ方と哀愁を感じられた作品でした
始まりのお話しの「ディーン」、そして続く「クラスメイト」は完全に抗えない癖の解放と抑制の狭間での苦しみや救いの無さ、などが完全に”突き刺して来る”お話しで、この1冊に強烈な風を吹かしていました
冒頭からの2話での流れをココから始める構成に唸ってしまいつつも、ある意味読者想いだな、、、と読後に重く引き摺り過ぎない配慮にも感謝です(ღ˘͈︶˘͈ღ)
色んな視点からBL作品に触れたい、視座を変えて自分の捉え方を感じたい、視野を広げて可能性や感受性に新たな刺激を…!そんな時には読んでみて欲しいな、と思える読み応えのある1冊でした!
短編集。
作家さんの独特の線が好きで作者買いしています。
ディーン:
西部劇で保安官がズタボロになるところに欲情してしまう性癖のコト。人が苦しんでいることでしかイケない自分は死んだ方がましだと、誰とも付き合わず絶望している。
そんな彼と親しくしてくれる、警察官のソノ。実はずっと好きだったけど、性癖のせいで叶わぬ恋だとあきらめている。けれどその彼から告白してきて。。
明るく誠実なソノ。そんな彼の芯からの明るさに、優しさを初めて知ることが出来たコト。ラストじんわりくるお話でした。全4話の中編です。
クラスメイト:
まじめな委員長をめちゃめちゃにいじめる不良、ショーマ。ラストになんとなくヒントはあるものの、委員長が不憫すぎて萌えなかった。委員長が喜んでいるようすが一切なく救いがない。
ハレの日:
妻に逃げられた作家とその息子が、爽やかでイケメンのノンケ編集に恋をする話。これはよいお話でした。クローゼットだった自分と、若い息子。親子を通じて社会との関わり方、生き方のつれづれを語る作品。
イケメンがちゃんとイケメンな先生の絵が活きます。
アイ・セイ:
表題作。Hの相性バッチリなリーマンと大学生。ただそれだけだと思っていたのに。。
Hと愛とは別、という若者と、割り切っていたはずなのにせつないほどの孤独にさいなまれる36歳。
わかりやすいハッピーエンドではないけれど何か2人の関係性が発展することが期待される番外もあり。