電子限定特典付き
評価レビューめちゃくちゃ悩みました…
「共依存・執着・拗らせ」このワードにビビッと来た方は是非。只、本当にこれで良いのか…?と感じるラストで、好みがハッキリ分かれそうです。
上巻では2人に対して憧れと畏怖の念が強く、「赦されたい」と怯えながら2人に接していたカズマですが、2人を信じる事で前向きに変化し、桜の試し行動も本当の意味で全て受け入れ、やっと2人から「裏切らない」と認めて貰える事に。
これで一件落着かと思いきや、そうではなく……
カズマの事を束縛していると自覚しながらも、可哀想で可愛いカズマを手放せず葛藤する桔梗と、もうカズマは裏切らないと分かっているのに、どうしても痛めつけて愛情を測ってしまう桜。
普通に愛したいのに愛せない。そんな2人の葛藤を丸ごとカズマが受け入れた事で、やっと3人の気持ちが一つになったように思います。
三者三様に「愛」の形が拗れていて、お互いの愛情で雁字搦めになっているのに、上手く収まる所に収まった。そんな印象でした、本編は。
良かった!ハッピーエンドだー!となりましたが、問題は描き下ろしです。
2人はカズマを愛しているのに、カズマは何処か不安に駆られていて「乱暴にされればされる程、愛されていると実感できる」そんな自分は普通じゃないと自覚しながらも、酷くされて満たされたいと葛藤する様子に胸が痛くなりました。
そもそも、カズマは2人を恋愛感情で好きなんだろうか?
転校生で孤独だったカズマは2人に声を掛けられ心を開きますが、何となく愛情の刷り込みのようにも感じました。
まるで、拾われた捨て猫が初めての愛情を知るような…
二人の愛情を知る為に一生懸命で不憫なカズマは、飼い主を求めて鳴き続ける猫のようで、可哀想だけど愛おしい!
三者三様の「愛」の形でお互いに縛り付けている、とても綺麗な共依存でした。
只、この先3人は本当に幸せになれるのか…?と、少し不安が残る終わり方でゾクッとします。
3人の行く末に本当の幸せはあるのか、それとも3人が満たされるなら、それがお互いにとっての幸せなのか……
すっきりハッピーエンドではありませんが、その後の彼らについて思い馳せてしまうような、癖になる読後感でした
クライマックスでの濡れ場は、3人の愛が溢れていて比較的甘め。とは言え、二輪挿などハードプレイは健在なので、上下巻通してハードエロが楽しめました!
決して万人受けする内容ではありませんが、刺さる方には刺さる作品です。
▶︎Renta!/ぐしゃぐしゃ斜線修正
元々は、桜(ほくろの子)と桔梗(黒髪の子)がカップルで、桜が攻めで桔梗が受けです。
カズマが加わって3Pになってからは桜と桔梗がカズマを攻めますが、桔梗は桜には変わらず受けもする両刀。
この見た目の桔梗がこういうポジションなのが意外性もあってよかったです。
カズマは、作中登場する野良の黒猫(のポジション)に重ねて描かれています。
あの時の猫なのか別の猫なのか分からないけど、黒猫は戻ってきたような希望を感じさせながら現れ、また去ります。
去る姿は関係の継続を望まなかった未来のカズマにも見えました。
数分の短さだったことが、"その選択肢はそれ程ありえないことだった"という風にも思えて、あの猫の絡みと終わり方がとても好きです。
桔梗といい、カズマといい、1つの選択ミスでバッドエンドに急降下する危険のある立ち位置で綱渡りする恋愛です。
桔梗は桜と過ごした長い時間の間に選択肢を1度も間違わずに進めているお陰で、桜からの信用を一定以上築きあげていて、綱渡りの綱は太くカズマより安心感のある足場なのですが…地に足をつけている恋愛ではない。
一度大きな選択ミスをしてしまっているカズマは、本人は幸せでもこれから先も頼りない綱を渡る人生になるのかもしれません。
そして桜は2人を愛しているのですが、不安になることはこの先も何度もあるのでしょう。
カズマが「最後まで捨てたりしないでな」と言うシーンがあるんですが、この恋に骨を埋める気のこの子を本当に頼むねって気持ちになりました。
3人で破綻するならまだしも、そうでないなら死んでしまいそうな気がして心配…
そんな心配をするくらい、3人がそれぞれに共依存して、影と背中合わせでその願いが叶っているお話です。
桜と桔梗は、無意識にカズマのような存在を探していたんだと思います。
黒猫は、より強く絆を結ぶための要素としても最適だったのでしょう。
恋人でもあり、父:桜、母:桔梗、子:カズマ(旧黒猫)の家族でもある。
カズマは自分は2人の仲を壊す立場なのではと心配していましたが、寧ろ2人のかすがいに必要だったのだと思います。
幸せになったような…なるような気配を残しつつ、不安は残したまま幕が閉じます。
スッキリしない人もいるかもしれないのですが、平穏とは違った愛の形で私は好きでした。
"かわいそうなのはかわいい"という感覚が分かる方、それが刺さる方は是非!
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余談ですが、SMズムも散らばっていたと思います。
カズマは結果的にMに目覚めているし、桜は元々そっちの毛がありそう、そして桔梗も嗜虐の喜びを知ってしまった気配があります。
桔梗がそちら側も理解したということは更に桜の理解に繋がるし、魅力のスパイスにもなっていて萌えました。
帯にもあらすじにもSMの単語は書かれていない(筈…)ので、そういう作品として描かれたわけではないのかもしれませんが、その手の要素がお好きな方には付加価値となるでしょう。プレイも刺さるものがてんこ盛りなはず。
私は三角関係とダークさ目当てで手に取っただけだったので、とても嬉しい収穫でした!
初めて手に取った作者様なのですが、アングルにこだわりがおありでした。
俯瞰の位置が高く、読者が天井から見下ろしたような視点が多様されていて楽しかったです。
天井になって眺めたい癖があるオタクって一定数いる筈なので、そちらも併せてご賞味いただきたいです。
DMM→白抜き
そのての性癖があればもっと楽しめたんだろうか
そうでなくても個人的にはグッと好きな作品でした
なんだろうね
歪でねじれてて、決して一般的ではない
はたからみたら異常者のレッテルをはられかねない
爽やかな外見に隠された酷く醜い部分
それを愛情と呼べるって尊い存在なのだわと
最後はちょっとホッとした。
普通に愛そうと頑張るすがたも良き
あのときの猫と猫を可愛がるように
という説明、すごくしっくり来た。
なんやかんやハードな展開なのだけどいいとこにおちついたかなと思います
にしても桔梗さんのポジションが凄い好き
なんだあれ(*´艸`*)
あのヴィジュアルでトロ穴調教済で、タチもいけて
タチに転換しても定期的に使われてて
堪えた吐息とか、美味しすぎます
あのポジションの攻増えてほしいんだよなぁ
そう私はこのお話にバドエンメリバを
求めていたし
確かにハピエンではない
けどちょっとこれじゃない感かも…
きれいにまとまった?
楽しみにしていた書き下ろしですが
嫌いじゃないけどもやもやは拭えなかったです。
まあ丸く収まってもやもや?
ラストにカタルシスみたいな
ハピエンもバトエンもないです
はじめからすごいテンション高い高カロリーなお話でしたが
いいのか悪いのか
ちょっと勢いはおさまった感じなラストには
感じましたね。
普通に3人交際に収まったでもなく
やっぱりカズマは2人のモノとして
対等ではなく猫ちゃんっていうか。
2人はカズマを好きだけど
カズマの最後
2人にひどくされて
乱暴にされるほど求められてると
実感できて
だから好き???
だから好き?
セックスしないと不安
乱暴にされて死にたい。
けど穏やかでもありたいという矛盾。
けどカズマは責苦の快楽に完全に開花してるから
快楽の中で好きな2人に殺されたいんだよなあと。
てかカズマの好きは
最後まで憧れのままだし
やっぱり恋愛的な好きじゃないですよね。。
愛し合う2人に憧れるカズマ。
面白いし読み応えあるし
好きだけどなんか神ではなく萌2でってのが
やっぱりあります。
もう一声!って思うんで
もう一周してきます…
執着ドロドロがお好きな人には
めちゃくちゃ魅力的な
作品です。
色んな意味でハイカロリーな上巻から下巻へ。
やはりタチもネコも出来る桔梗が好きです。
このビジュアルで今まで前を使ったことがなかったというのが癖に刺さりに刺さったわけですが、かといって前ばかりではなくて後ろもちゃんと…なんですよ!
3Pってこのポジションが1番おいしい気がします。
でもこれは桔梗のキャラクターがゆえの萌えだったなあとも思います。
さて、中学の元同級生3人組の「ふくしゅう」のお話の続きはといえば…
歪な形のトライアングルが最終的には円になったよう。
完全な円ではなくて、ちょっとしたことでまた歪んでしまいそうな丸みを持った円。
そんな印象を持った下巻でした。
想像していたよりもやさしい味付けで、わりと明るく救いのあるお話にまとまってしまった気がします。
これはこれでありなのですが、個人的な好みを言うのなら、ここまでディープな執着と愛が描かれているであれば、もっと重たくて救いのないお話でも良かったかもなんて。
とは言え、異常だと自分たちでも分かりつつもその愛情を止められない3人にざわざわとさせられる作品でした。
結局、1番歪んでいたのはカズマなのではないかなあ。
不穏・執着・歪み・共依存・SM風・二輪挿し・尿道責めあたりのワードにピンと来る方はぜひ。
番外編の桜と桔梗のギャップがなんともかわいらしくて、良いギャップ萌えが出来ました。