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表題作サファイアは灼熱に濡れて

アズィール
18歳,アラビアの第二王子
深水青
16歳,高校生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ある秘密を抱えた無口で孤独な深水青は16歳。
バイト中にトラブルを起こした青を助けたのは、黒髪の美青年アズィールだった。
彼は豪華客船で世界を巡り花嫁を探していたアラビアの王子だ。
アズィールに一目で気に入られた青は、彼の母国へ連れ去られ、王宮に閉じ込められてしまう。
逃走防止にアンクレットをつけられ、アズィールの花嫁として毎夜甘い言葉と官能を与えられる。
今まで周囲に忌み嫌われた青の秘密―感情が高ぶると青く変色する右の瞳さえ美しいと言われ、青はアズィールに惹かれ始めるが…。
サファイアも蕩け濡れるアラビアン・ロマンス。

作品情報

作品名
サファイアは灼熱に濡れて
著者
雪代鞠絵 
イラスト
上田規代 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルスHYPER
発売日
ISBN
9784778104399
2.7

(4)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
10
評価数
4
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

アラブ花嫁モノ

感情が高ぶると片方の目が青くなるという変わった体質の持ち主、青[受]が、アラブの第二王子アズィール[攻]によってアラブに花嫁にされる為に連れて行かれちゃうという冒頭はアラブ花嫁セオリー通り。
アズィールとその兄である第一王子の2人は予言により「青い宝石の花嫁」を探していてアズィールは青と出会い彼を花嫁として選んだ訳です。
アズィールは俺様ですが母親が平民出で早く亡くなった為に幼い頃は王妃の苛めにあったりと苦労はしてます。
青は姿形は可愛くて適度に意地っ張り。
青い目を忌まれて育った為に、アズィールにその青い目を美しいとか言われてちょっと戸惑ったりするけど悪い気はしていないとこが可愛い。
最後までいいヤツなのか裏があるのか真意が読めない脇キャラのアズィールの幼馴染みで側近のセフィルトがなかなかいい味出してます。
エロは強引なシチュもあるけど基本甘め、アラブお約束の媚薬はキューブタイプ。
色んな効果のキューブが体内で溶けて混じり合うと効果覿面って設定はちょっとおもろかったかな。
アズィールの性格にブレがあるのが読んでいて多少気になりましたが後で謝ったりしてるのでまあ許容範囲内。
青はカラコンすれば良くね?って思ってたらそこは作者も気になってたらしくあとがきでその点がフォローされてました。
割に甘めのアラブ花嫁モノかな。アラブ花嫁ジャンルに抵抗が無ければ安心して読めるタイプの作品だと思います、はい。

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初読みのアラブもの

いわゆるアラブものって、苦手感強くてずっと避けてたんですが、雪代さんで読んでないのはアラブの2作だけになったので、思い切って読んでみました。

これがいわゆる『アラブもの王道』なのか今一つよくわからないんですが、もしそうならこれくらいならまぁなんとか大丈夫かなと思いました。ただ、好んで読み漁ろうとは全く思いませんでしたけどね。
うーん、でもこの傲慢・強引ぶりは、結構ギリギリではあるんですよね。もともと俺様がキライなので。雪代さんの文章だから、なんとか挫折せずに読めたのかもしれません。

ただ、今作の内容について言えば、これ現代ものじゃなければもっとすんなり納得できた気がします。もっと日本で青い目があきらかに『異端』の時代なら。そこがちょっと引っかかってしまいました。ただ、時代が変われば『アラブもの』として成り立たないのかな?ごめんなさい、ホントによくわからないので。

ああでも、やっぱりこういう細かいことを気にする私には、アラブは向いてないのかもしれないですね。

上田さんのイラストはイメージぴったりで綺麗でした。

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かなり甘めのアラブ。

アラブものです。
アラブものなんですが。
うーん、なんだろ、私の求めるアラブとは違う…。
私はもっと王道アラブの強引で俺様なアラブが好きなんですよね。
それに比べるとかなり甘い感じです。
花嫁モノでもあるからかな?と思いましたが、それ以前に攻であるアズィールの青に対する「好き!」が全面に出ているからかも。
王道アラブはどちらかといえば凌辱色が強くて最後の方で実はそれが恋だって気付くパターンの方が好きなんですよね。
なので、今回のはちょっと強引に押せ押せな攻がたまたまアラブ生まれだったので、多少跡継ぎ問題とかあってアラブっぽいみたいな印象でした。
受である青も最初は反発する部分がないでもないんですけど、アズィールの育ちとかを聞いてからは感情が動いてるようでね。
それが恋と気付くのがこちらの方が遅かったりして。
甘いなら甘いでラブラブ系のアラブだったらよかったのですが、最後の方のアズィールが荒ぶってるシーンだけがどこか違和感が…。
逆上にしても突然キレすぎのような気がしました。

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