【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
冒頭、モダモダ。徐々に面白くなるラブコメ。
平凡な裕彰が企画したゲームの売り上げが悪い。
社長に企画打切りを言い渡された帰り道、迷子になり事故死。
髭の神様の魔法で自作ゲーム世界に転生。
SSR騎士・リーンハルトが、平凡な神子(中身おじさん)に恋をする。
ナッツ先生、異世界転生ものにはまって居るのかもしれない。
作家活動9年目、年末のブログにはスランプ気味と書いていたけど。
末永裕彰:32才
売れないゲーム・プログラマー モテない。土地勘が悪くすぐ迷子になる。
異世界に召喚された神子だけど、魔力が無い。
リーンハルト:ゲームギャラ 硬派なSSR竜騎
裕彰が作ったゲームシナリオの超美形ヒーロー
この世界観の続編を読みたい。
今回は聖王国の騎士団長と
元日本人のプログラマーのお話です。
異世界転生した受様が攻様に見守られながら
救世の神子として世界を救うまで。
受様はゲームメーカーのチーフプログラマーですが
新作の配信実績が芳しくなく開発終了を示唆されます。
部下への開発中止報告に悩みながら歩いていた受様は
生来の方向音痴故で道に迷った挙句
事故に遭ってしまいます。
迫るヘッドライトに咄嗟に
受様の推しキャラの美麗な竜騎士が活躍するところが
見たかつたと願うのですが
糸を紡いでいるはげ頭で白髭の糸と縁の神様に
「特別にお願いを聞いてあげるね」と
受様の希望した世界へと転生させられるのです(笑)
次に受様の意識を取り戻したのは
詠唱と大勢の神官ぽい人達に囲まれた空間で
今まで見た事もない超美麗な騎士様に
包まれた布上のモノを捲らる事となります。
この美麗な騎士が今回の攻様です♪
受様は王の命で"救世の神子"として召喚されたらしく
混沌の泉の修復を願われます。
彼らは魔力を魔法に転嫁する式が読めて修復ができる
魔法術師の神子を望んでいたようですが
受様には泉の術式とやらは見えません。
受様は神子としてこの世界で生きていけるのか!?
聖王国の騎士団長で神子付きに任命された攻様と
事故死したプログラマーの受様の
異世界転生ファンタジーです♪
受様が降り立った聖王国は
混沌の泉からの豊かな魔力と神々の祝福、
不可侵の聖獣ファランの加護によって栄えていますが
魔力の根源である正殿の泉の封印に微美が入った事で
王国の辺境の区切りである山々が王国に迫り
年々領土を狭めていると言うのです。
異世界転生モノでは
ごくごく日本人でもチート能力がついて
異世界に貢献するというのがセオリーですが
混沌の泉の創成は王国の建国前の2千年前、
当時の詳細な記憶はなく口伝えのみで
術式を読める魔法術師もいない状態故に
救世の神子の召喚がなされたのです。
聖獣ファランから仔を託されるほど
高潔な騎士である攻様は正に騎士の鏡的な存在で
裏表なく受様に仕え、何者からも受様を護ってくれます。
攻様にしか懐かない仔ファランや
受様の良き友となる騎士団付の薬師によって
受様はこの国に馴染んでいくのですが
神官長の急死で当代となった幼い神官長
受様を役立たずの神子と見下す神官達
攻様によって騎士団長の地位を追われた公爵が関わり
泉の修復を軸に
受様と攻様の恋愛模様に王国の勢力争い攻様が絡まり
どうなっていくのかとハラハラ&ワクワク、
たいへん楽しく読ませて頂きました。
特に聖獣ファランの存在に託されていて伏線と
受様のプログラマーと言う設定との関連は
実に見事な着地点でとても面白かったですし
攻様が裏表ない高潔キャラ設定で
受様を悶絶させちゃうところとか
攻様が受様への激情に懊悩する様子に
とても萌えさせて頂きました (^O^)/
鈴倉さんの描かれる可愛らしい絵柄が大好きでして。
今作品も、そんな鈴倉さんの描かれた表紙にフラフラと吸い寄せられるようにしてお買い上げしました。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公はプログラマーの末永。32歳。
彼が作成にかかわったゲームの売り上げが芳しくなく中止が決定された。ゲームそのものも、そして作中登場するキャラも、彼にとっては渾身の出来だったが、それ故に中止が決まり傷心中。そしてそんなさなか、彼は事故に遭い死んでしまった。
はずだった。
が、目が覚めた彼は老人と出会い、そして彼の指示に従っていった先は「カーテルモント聖王国」。そこで神子として召喚されたのだった。召喚されたはいいが、けれど末永にはそこで求められていた能力はなかった。がっかりする面々に申し訳ない気持ちになりながら過ごす末永だったが、ただ一人、彼の護衛のためについてくれている騎士団長のリーンハルトだけは優しくて…。
最近、異世界トリップもの多くないですか?
とかなんとか思いつつ読み進めました。
末永くんは(彼は作中、国の人々から「アキ」と呼ばれますが)、プログラマーなのですが、でもゲームオタクでもある。見目麗しいリーンハルトを見かけて思わずSSRだ…、と言ってしまったり、ちょいちょいゲームぽい感じが盛り込まれていて全体的な雰囲気はコミカルな様相を呈しています。
アキは現世では32歳ですが、神子として召喚されたときは少年のようなビジュアルをしていて(表紙のハイソックスがけしからん可愛さです)、それが序盤面白さをアップさせるのですが、終盤に向けて、その「少年のような見た目」という部分がリーンハルトとアキの恋の行方に大きく関わることになっていて、そのストーリー展開の秀逸さに舌を巻きました。
正直に言ってしまうとストーリーとしては既視感ありありというかよくあるお話ではあるのですが、とにかくドツボだったのがリーンハルトという攻めさん。努力家で、優秀で、アキを守るために奮闘する。そして、幾ばくかの執着心がまた良い。
視点はアキとリーンハルトの交互で描かれているので、読んでいて二人の心理面が理解しやすく読みやすいのも高ポイントでした。
そして、最後にこれだけは言いたい。
鈴倉さんの描かれたリーンハルトがカッコよすぎて悶絶しました。
最近ハマってる異世界転生ものなのと、ナツ之えだまめ先生なので迷わず購入しました。
でも読んでるうちにいつものナツ之えだまめ先生とは違うと感じ、なんだか知らない作家さまのWEB小説を読んでいる気分になって来ました。
設定もキャラも好みだし、受けの元職業を活かした活躍が凄く面白かったんですよ。
だけどなんていうか作品が混沌としていて、雑然とした印象があったのも確かでした。
あとは書いて欲しかった事が書いてなかったりと、欲求不満になりました。副団長のフランコが城に要らないと言った元騎士団長のマローネ公爵がどうなったかとか、リーンハルトを1人で魔物退治に向かわせるように王に進言した人物とか書いて欲しかったです。
くっ付くまでが長いのでエロが少ないのは凄く良かったです。
ナツ之先生だったので購入。うーん・・・ちょっとライトすぎたのと、攻め受けとも入れ込むものが無かったので、中立にしました。ファランの子がもうちょっとご活躍すると、もっと嬉しかったかなあ・・・?本編340pほど+あとがき。異世界転生ものが大好きなのよ!という方にはいいのかも。
頑張ってゲームを配信するまで作り上げたチーフプログラマーの末永。配信されたはいいけど大型人気ゲームとバッティングしたため配信実績は伸びず、打ち切りと思われたその日、あえなくトラックに跳ね飛ばされた・・・と思ったのに、神さまらしき方から指定されたのか、気付けば布にくるまった状態で祭壇の上にいて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
セラフィナ(神官長、少女)、フランコ(騎士団副団長)、リノ(聖獣ファランの子、しゃべらない、表紙の子)、ダニロ(薬師)、カール(元騎士)、神さま、貴族、下働きの方々少々ぐらい?こまこまおられるのですが、めっちゃ目立つとか、大活躍、かっこいい♡とかって感じた方はいなかったなあ。リノが喋ってくれたら可愛かったんだろうと思うのだけど。
++
受けは頑張って作ったゲームが売れなかった残念なプログラマーさん。32歳おっさんだったのだけど、少年っぽい体になったので、攻めが手を出すのをためらってるってところに萌えを感じる方はおられるかもしれないですね。あとプログラマーならではの発想が面白かったので、システムエンジニアの方はちょっと面白く感じられるかもしれません。(デバッグモード発動なんてありますWW)何にもできないってところから、頑張って自分にできることを何とかしようとする頑張り屋さんでもあるので、自分探しなお話好きな方もいいのかもなあ。
攻めはなんで受けを好きになったんだか、今一つぴんと来なかったんですけど、とにかく受け大好き。溺愛。大事に見守っていっしょに頑張っていくという感じでしょうか。そんなにバトルいっぱいというお話ではないので、つよーい!ととても感じるところは無かったですが、ビジュアル完璧な騎士団長さんです。
登場人物が多くて、一つ一つのエピソードが細かくて、それらを織り重ねてお話作っているという印象でした。いい感じのサブキャラがいるお話が好きなので、今一つ盛り上がらなかったのかなあ。