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表題作3軒隣の遠い人

岸本光也
会社員
高科昇
光也の幼なじみ、3つ年上

同時収録作品海の上で見る夢

あらすじ

3歳年上の幼馴染みと、10年ぶりに再会!?
サラリーマンの光也(みつや)が転勤先のアパートで隣人になったのは、兄の親友で初恋の人・昇(のぼる)!!
中学3年生の時に強引にキスをして以来、昇に避けられ続けていた光也。
それをずっと後悔していたのに、昇といると唇の感触を思い出しては封印した想いを募らせて──!?

作品情報

作品名
3軒隣の遠い人
著者
鈴木ツタ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
3軒隣の遠い人
発売日
ISBN
9784199603570
3.3

(79)

(12)

萌々

(18)

(37)

中立

(9)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
24
得点
252
評価数
79
平均
3.3 / 5
神率
15.2%

レビュー投稿数24

光也と脇キャラの先輩がいい

3軒隣の幼なじみの初恋の人が、10年後の引越先でも3軒隣に住んでいた、てのは出来過ぎ〜と思っちゃうんですけど、タイトルにもなっているし、運命の人ってことですね。

光也がクールで無愛想なりにリアクションがおもしろくていい。
「男に フラれて 礼を言い」
と一句読むところもツボw

光也の職場の先輩も味があるいいキャラだった。
あとがきでその先輩のおもしろい設定を書かれていたので、先生のお気に入りなのかな。
「この先輩がクマみたいな乙女系男子とオフ会で知り合うんです」
と担当さんに提案して見事にスルーされていたけどw
そのお話ちょっと見てみたいw

前作もそうだったけど、あとがきの先生の自画像がとてもかわいらしい。

0

何よりも、岸本兄の恋の行方(そんなものがあるのなら。)が気になる‼︎

何だかとっても不思議な読後感なのだ。
岸本は、兄の同級生の昇くんに自分でも気付かないうちに初恋を感じていて。
その恋は実らぬままに、彼の恋愛に影を落とす。
黒髪で、真ん中分けの髪型の美人。
そして、二人は知らずに10年の時を経て、再会を果たす。

押し寄せてくるわけのわからない感情。
クールで冷めた目をしていた筈の岸本の、多分2度目の初恋。
不思議だったんです。彼の前に現れた、別の部署の地味だけど黒髪で真ん中分けの柳瀬をお持ち帰りしてみたところで、すんでのところで踏み止まる岸本。
読み手側としては、岸本がこれまで歴代の彼女たちに投影して来た様に、昇くんの代替えとして、柳瀬を愛したり、抱いたりするんだろうな、という予想をはるかに超えて。
10年経って、少し趣の変わった、大胆にもなった、昇くんを抱くことになるのだ。
そして何となく出て来た様に思える柳瀬は、岸本の兄と知り合っていた。
岸本の兄は優等生で、弟思いのブラコンだが。10年前の昇くんの気持ちにも、弟の気持ちにもおそらく気付いてはいない。このイケメンの兄の恋の行方があるのなら、私はそれがとても気になる。
昇くんの兄への切ない想いとは、いかほどのものだったのか。
兄はそこまで、単純に鈍い男だったのか。
そして建築の仕事を通して知り合った、何処と無く昇くんに似ている柳瀬をどう思っているのか。
色々な登場人物の、そこにある筈の想いが何だかふわついていて。
不思議な浮遊感を残す読後感。
岸本の先輩の塩さんが出ていて。彼はこの時まだ恋をしていないので、フツーに岸本の恋に興味を持っているのが面白い。そしてやっぱりカッコいい。

同時収録は、怪我をして寝たきりの兄が幽体離脱的な感じで、健康な弟の体に入る。
少し幽霊ものの様な、ファンタジー。
こちらも独特の浮遊感で、不思議な読後感を残す。
この兄は、弟に自分の様な性癖(ゲイであること)を理解して貰いたかっただけなのか。
事故の頃、兄に恋人はいたんだろうか。居たとしたら、その彼に会いに行きたかっただろうに。
と、これまた別のことを考えてしまうのだ。
兄が目覚めることがあったなら。どういう風に兄弟は話すのか。
どちらも兄弟繋がりの様な、そうではない様な。
不思議なテーマ性のあるストーリーでした。

2

全体の雰囲気に癒された

◆3軒隣の遠い人(表題作)
 鈴木先生の作品って、告白する時や付き合おうって言う時の流れが、すごく素敵だなぁと思います。変にドラマチックじゃないというか。もちろんロマンのある劇的なシーンが読みたい気分の時もあるんだけれど、相手に断られた時の予防線も張りながら、ちょっと照れ臭そうにぽつりと零すように言うのって結構リアルなんじゃないかなぁと思うんです。この表題作では特にそう感じました。そこから体の関係に持っていく流れも、男としての欲求や好奇心に素直なところが前面に出ていて、すごく自然でした。攻めの光也が昔の未熟だった自分を認めて決別し、受けの昇ももう時効だというように、過去に起きたことを重たく引きずり続けないところが良かったです。光也が一時的に惹かれた柳瀬も、素敵な人に出会えるといいな。

◆海の上で見る夢
 短いですが、とても素敵でした。作家で旅先で宿泊中の主人公・南雲が、旅館で出会った兄弟とそれぞれ仲を深めていきます。兄の方は実は交通事故以来意識が戻っておらず、時々意識だけ抜け出して弟の体を借りて歩き回って楽しんでいるという面白い設定です。なので、南雲は弟自身と、兄の人格の入った弟と接することになります。2人と会話しながら、兄弟間の確執を溶かしていく南雲がさすが大人でしたね。そして、南雲自身も新たに恋をしたようなので、是非この出会いを大切にして欲しいと思いました。

0

表題作よりも、巻末の短編が印象的!

相変わらずシチュエーションの上手い作家さんですが、
今回も王道からちょっと外れたカップリングで、
私的に思い通りにいかない展開に振り回されました!

初恋は上手くいかず、
大人になって似た人に出会って上手くいくのかと思ったら、
再び初恋の人登場!
ダメ元で告白したら、今度はぐいぐいとそのまま重なっちゃって、
ここがデキちゃうのか⁈と。
まぁタイトルを考えると、そうならないとウソなんですけれどね!

危うく苦情係くんが弄ばれそうになって、
その辺がちょっともやっと。
もう少し長い連載なら、このもやっと感を払拭してくれそうな
岸本兄と苦情係くんの詳しいところも書き込めたのかなと。

そして、先の方も書かれていらっしゃいますが、
同時収録の短編が良い。
このお話がとても印象に残って、ぴりっと来た!

評価としては、この短編を含めた上での「萌×2」!

2

ネタバレあり

う~ん、なんか私にとっては微妙な感じでしたね~。(表題作)
あらすじが好みで、この漫画を読んだのですが、読み進んでいく中で、そんなに萌ませんでした。

設定は面白かったです。3歳年上の受け、しかも三軒隣の昇くんを好きになる攻めの光也ですが、ある日、昇くんにひどいことをしてします。それ以後10年間会っていません。しかし、10年後でアパートでも3軒隣になる二人。運命ですね~。
そのあと、二人は色々あって、ハッピーエンドになります。

読む人によっては、すごく萌えると感じるかもしれませんが、私は中立です。すみません・・・

1

私には合いませんでした

何かでこの方の絵が好きだなーと思ってたので、
たまたま機会あり、読んでみました。
なのに、うーん…私には絵が合わなかったみたい。
話は好きというか、嫌いではなかったんですけど、
絵が…
私はとにかく怖い系の話が駄目で、
別に今作品は怖い要素全然ないんですけど、
印象に残る表情?ドキッとした瞬間の表情?とかに、
なんか顔が幽霊みたいに感じちゃって。
顔にいちいち陰りがある気がして、睨まれてるような感じがして、
それが気になり始めてしまい、
怖い話じゃ全然ないのに、なんかあんまり読んでても楽しくなくて、
うーん…という印象で終わりました。
表題作とは関係なく、短編が最後に入ってるんですけど、
それはもろそっちが絡むお話。
なので、元々この作家さんはこういう不思議な世界が得意の方なのかなーと。
なので、余計に私とは合わないタイプみたいです。
だからこれはあくまで個々の好みの問題だと思います。

お話自体は、兄の親友が弟の初恋の人。
その人に社会人になってから再会し…という話。
主人公である弟君はクールな感じで嫌いじゃなかったです。

2

生徒会長×用務員も読んでみたいです

「この世 異聞」で有名な作者様がコミックをざかざか発刊されていた頃の1冊です。表題作全4話と短編の2作品が収録されています。1冊丸ごとよりこのくらいの長さの方が読んでいてちょうど良い気がします。

「3軒隣の遠い人」は、光也(攻め)が幼馴染である兄の友人・昇(受け)と、社会人になって再会する話です。3軒隣というキーワードがじんわりとした面白さを醸しています。隣だとベタですけど3軒隣って(笑)無表情なのが面白い光也と、カワイイのに意外と積極的な昇とのコンビネーションが良かったです。身長差にも萌えましたね!ワンコでも健気とも違う何とも言い難い年下攻めだと思いました。

「海の上で見る夢」は、表題作と無関係な短編です。小説家の南雲(おそらく攻め)が、滞在中の旅館で不思議な体験をする話です。夜中、湖の上を歩く旅館の息子・篤(たぶん受け)と話すのですが、翌日篤は覚えてません。篤の身体を使っていた篤の兄・仁は意識を取り戻すのか、仁の彼氏はどうなったのか分かりませんが、明るい未来を感じさせるラストで嬉しかったです。

作者様のあとがき。電話で話すのだけど、担当者の方と、自分の要望が合わないというのが面白かったです。生徒会長×用務員、鈴木先生なら上手に調理してくれるんじゃないでしょうか。いつかどこかでと期待しています。

全体的に淡々とした印象ながら、個性のあるキャラが彩りを添えている感じです。展開は地味なんですが登場人物の言動でくすりとさせられるという作者様の特徴が出た作品です。

1

3軒隣で3歳差!

■3軒隣の遠い人■岸本 光也(会社員・営業職)×高科 昇(4コマ漫画家・幼なじみ) ※3歳差

3歳年上の幼馴染みと、10年ぶりに再会?!
サラリーマンの光也が転勤先のアパートで隣人になったのは、兄の親友で初恋の人・昇!!
中学3年生の時に強引にキスをして以来、昇に避けられ続けていた光也。
それをずっと後悔していたのに、昇といると唇の感触を思い出しては封印した想いを募らせて──?!

3歳違い…!
追いかけても追いかけても追い付ききれないこの微妙な年齢差。
光也がやっと中学生になったと思えばお兄ちゃんと昇くんは高校生。
それの繰り返しで、同い年の2人が羨ましい、自分もその中に入りたいってジリジリした気持ちが伝わってくるんですよ!
それにしても10年越しの告白シーンがとても印象に残りました。
昇くんの目に、中学生の時の光也が重なって視えるんですよね。
昇くんから「付き合ってみる?」って言われた時のホワーっとした表情が可愛らしいのなんの!
エチの最中に光也のこと「可愛い」って言いながら光也をギュッてする昇くん最強。

ってか苦情係くん(柳瀬)と光也のお兄ちゃんの関係がとても気になるのですが!
既刊探してみたけど、この2人のこと書いている本はなさそう!?
残念orz
読みたかったなー。

■海の上で見る夢■
南雲(推理小説家)×篤(高校生・旅館の次男)

ミステリー作家の南雲が一週間だけ気分転換のために出かけた海の見える旅館で体験する不思議なお話。
“夜になると海の上を少年が歩いて自分の部屋の前まで来る?!”

これなんか面白いです。
「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ」って笑えるって意味の面白いじゃないです。
なんか3人の関係が複雑なんですよね。
ってか一卵性の双子かと思ってたら違ってたし。
篤くん(次男)の悩みと仁くん(長男)の悩みも絡んでくるんだけど…いやもうほんと南雲先生の役得ぶりw
解決方法がちょい強引だけどwww

1

中学生時代の光也の表情萌え☆

表題作が私は萌えました!
お兄さんの友人である昇をずっと好きだった光也。
社会人になってポーカーフェイスバリバリ、というか無表情鉄仮面みたいな感じで淡々と日常をこなしていたのに、ある日アパートの隣人として昇と再会。
常に光也は淡々としてるし無表情なのですが、昇と再会後、意を決して告白するんですが、その時のシーンで中学生の時の光也の表情がダブるんです。その表情がとにかくツボでした!!
溢れる感情を必死に抑え込んで目を逸らしたまま告白するその姿に萌えまくりでした。
その後色々あった末、二人は付き合うことになるのですが昇にどんどんリードされていく姿がなんだか可愛くて、無表情が標準装備なだけにちょっとした表情の変化もグッとくるし、Rシーンで歯止めが利かなくなるところも光也の一途さが溢れていて良かったです。
男の子の恋だなぁ~って思いました。

5

タイトルのセンスが好き

鈴木ツタさんは別の作品がお初でしたが、次に読みたいと思ったのがこのタイトルの作品。タイトルセンスって、結構というかすごく重要な気がします。自分に合いそうにない作品を回避する指標にもなると思いますので…。てか、ガンガン指標にしてます。

子供の頃から兄である利光の親友・昇を意識していた弟の光也が、社会人になって上京したのちに昇と再会。実家も三軒隣同士だったけど、同じマンションの三軒隣に住んでいたという。兄弟+兄の親友という三つ巴パターンですが、この作家さん特有の男臭さが、さっぱり風味かつ、悶々チョイ足しの「男」な恋愛ストーリーに仕上げてくれました。本当は昇くんがもっと男臭かったらよかったんだけど…。こればかりは作家さんの意図するところであり持ち味なので、欲かいちゃいけませんね。(光也の会社の先輩・潮見が、『メリーチェッカ』にて主役張ってるんですよね。やっぱタイトルのセンス好きだわ。)

表題作以上にピキーン!ときたのが、同時収録の「海の上で見る夢」。こういうの描いちゃう方にはもう両肩をガシっと掴んで、あなた好きです、って告白したくなる。ミステリー作家の南雲が一週間だけ気分転換のための充電旅行に出かけた旅館で不思議な体験をするお話。ラストシーンが素敵だったの。ちっちゃいコマだったけど。あの余韻が。あの余韻があってこその短編です。このお話にも兄弟が絡んでくるのですが、どんだけ兄弟萌えなんだろって思わせてくれた一冊でした。

個人的にはとても好きなんですけど、兄弟ネタに偏りすぎているので、「萌×2」寄りの「萌」で。

2

再会もの

幼馴染が昔と同じ3軒となりに住んでた(しかもお互い気づいてない)って
ちょっと出来過ぎ設定な気がしますが(笑)これがないと、話が始まらないもんね。
一見クールに見える光也がぐるぐるして、襲われかけたくせに意外と能天気な昇が
後のバカップルを想像させていい感じ(笑)
あまり出てこないけど、弟バカな光也の兄が好きです。(脇キャラ好き)
彼も男が好きなら(勝手な想像)その話もぜひ読んでみたい!

後半の1話も私の好きな不思議系+作家設定でムフーでした。

2

表題作より収録作品に魅力を感じる

ツタさん祭り大好評開催中なのですが、ここで初めて「お…」となりました、こちら。

◆『3軒隣の遠い人』
3つ違いの幼馴染。
光也と、光也の兄と同い年だった幼馴染の昇のお話。
小さい頃、ずっと一緒でずっとくっついて遊んでいたものが、いつの頃からか、光也が疎外感を感じ始める。
ある日、一人で歩く高3の昇に、中3の光也が声を掛けると、泣いている。
すぐにピンと来た光也は、昇を意のまま押し倒して――と進んでいきます。
前半は学生時代、光也が疎外感を強く感じている時期を描いて居ます。中盤から後半は現在がメイン。
この、「3歳違い」という微妙な年齢をうまく活用されているなぁと思いました。
高校に入れば自分も少しは大人になれると思いつつも、その時には2人は高校を卒業して大学に行ってもっと大人になる訳で。
そのジリジリ感がよく伝わって来ました。

実は同じマンション、3軒隣にお互い住んでいました…という状況になる訳ですが。
それより先に出て来る、光也の他部署の同僚・柳瀬。
私、この人とすっかりくっつくものだと思い読み進めていました。
黒髪でセンター分けのヘアスタイルにいつも惹かれる光也。
それは全て昇が照準となっているからで有り、柳瀬も例外ではなかった。
よく見ると可愛くて表情もクルクル変わって…と、「初恋なんてぶっ飛ばせ」位の勢いでいくのかと(勝手に)思って居たので、少し拍子抜け。
そんな時に、昇に再会するのですから。

全4話のこちらですが、何となく詰め込み過ぎている感覚を感じました。
情報量としてはそうでもないかもしれませんが、もう少しスマートに整理してくれた方が読みやすかったかな、と思います。

それに加えて、光也にも昇にもあまり魅力を感じなかったので、入り込めなかった理由はそこが一番かもしれません。

◆『海の上で見る夢』
ミステリー作家で気分転換の為旅行に訪れた南雲と、海の上を歩く少年のお話。
とある夜、暗い海を眺める為に窓を開けると、そこには海の上を歩く少年が一人。
お互い夢じゃないと知って、その日酒を飲んでいた南雲は翌日、酒を飲まずに待つ。
実はその少年はそこの旅館の次男。
昼間は無表情で接客するも、夜に会うと笑顔で――と進んでいきます。

特別目を見張る程真新しさがある訳では有りませんが、この本当の次男の苦悩と、夜に出会う次男の「中身」の苦悩がリンクして少し切なさを生んでいます。
まぁあの荒療治ともいえる行為は、本当、南雲の役得以外の何者でもないと感じてしまいますが(笑)、ちょっと強引かなー…話の持って行き方が。
「人を好きになっただけだよ」
その言葉の意味は痛い程分かるけれど、それで終える話だろうか。


けれど、私は表題作よりこちらの方が好きでした。
読み切りとして(強引さはあれど)スッキリまとまっています。
好き嫌いはあれど、「表題作より」となるのはちょっと納得がいかないので、今は中立かなぁ、と。

2

この幼馴染ものは良かった

ずいぶん昔の作品を掘り出したら紙が黄色くなっていました。
鈴木ツタ先生の作品好きなものが多いのに、まだ一つもレビューしていませんでした。
好きな作品ほどレビューをしていないことが多い私ですが、ぼちぼちレビューして行こうと思います。

私は基本的に幼馴染萌えが全くない人間です。
ですが、こちらの作品は幼馴染に何のロマンも感じない私が、「幼馴染ものも良いかも」と思ったのです。

ただ幼馴染だから好きとか、幼馴染の縛りから抜け出せない二人だけの世界を創るような人たちが苦手で。大抵BLの幼馴染みものは二人の世界で完結したがるものが多いから余計に好きではないのです。
が、こちらの作品はそんなことなくて。

二人が若い頃に、まだ子供臭い部分があったゆえにすれ違ってしまったことを、大人になってきちんと向き合って、うまく解消できるまでに至った点が良かったです。得に攻めのほうが向き合おうとした部分はいいな、と思いました。
ただ、昇くんが「付き合ってみる?」と言い出したのは早急に感じて、そこだけ残念でした。

7

幼馴染、憧れます

幼馴染で再会もの。結構私の好きな要素が入っています。
幼馴染のカッコイイ(綺麗なでもいいんですけど)お兄さんとか憧れますよね~私も欲しかった(笑)。
幼馴染は結構数いるんですが、ほとんど年下ばかりで憧れるとなると・・・一人もいなかったなぁ~と読みながら自分のことを振り返ってみたり^^; まぁ、どうでもいいんですけど・・・。

この作品は幼かった頃、実兄と仲が良く、その兄とは同い年で親友が実兄の特別な存在に見えて兄を取られたようで寂しかったと思っていた弟のお話です。
幼かった頃は子供で分からなかった感情が、大人になってあれは初恋だったんだと気づく。
その兄の親友に子供の頃にした酷い仕打ちが気づかない所で傷になっていて、ずっと後悔していた時にまさかの再会。
大人になってからの光也が結構男前な性格で好きでした。告白の場面はキュンとしましたね。
脇キャラも魅力的なきちんと存在感のあるキャラ達で、安心して読めると思います。

2

憧れの人

再開物語ですな。
3という数字がこの話のカギとなるわけです。

なぜか?近所の兄ちゃんって昔かっこよく見えたわ!
幼馴染って生まれた時から知ってるからなんなんだろうなあ。
こういう関係は。家族でもないし恋人でもないし友達とも違う なにか。
忘れてほしかったりする事にかぎって 幼馴染は覚えてるもんです。
あの時のこっぱずかしい話を たまに会った時に永遠とされるあの苦しみ。
もういいかげんに忘れろよっ!
いいもんですね。幼馴染って。

憧れの人と再会。
3という場所を越えて。
今からじっくり愛を育ててもらいたい。


0

近くて遠い距離感

おさななじみで、3才年上の兄と同級生の3軒隣に住んでるおにいちゃん。
子どものころの3才差って大きいですよね。
気付かないうちに抱いてた淡い恋心が、若さゆえに暴走してしまったあと、離れ離れになって10年後の再会…。しかも、またも3軒隣の家!

離れ離れになっていた間の光也の女性遍歴に、光也のなかでの根深さが伺えます。
世の中での立ち回り方を身に着けても、根本的なところは中学時代とかわってない感じがよかったw

10年越しの告白シーンはグッときました。あんなことされたら意識せずにはいられない!
その後の奥手なタイプに見えた昇の、終盤の怒涛の誘い受っぷりがまたスゴかったw

あとがき笑ったww
先輩がクマみたいな乙女系男子とオフ会で知り合う話→「メリーチェッカ」が世に出てよかったw
個人的には「生徒会長×用務員」も「新入社員×常務」もバッチコイ!なので、読んでみたいww

0

3歳差がミソ

兄の親友・昇[受]と、彼等の3歳下の光也[攻]は兄も含めての幼馴染みなんだけど、ここで3歳差っていう設定がミソで、つまり光也が入学すると彼等は卒業していて、兄と昇は学校がいつも一緒でそんな事から光也はかすかな疎外感的な、いつもいつも彼等に置いてきぼりにされている様な気がしている。
行く大学が別れて泣いている昇を見たのを切っ掛けに、光也の感情は溢れ強引に襲ってキスしてはおもいっきり昇に罵倒されます。

それから10年後。
光也はそれなりにサラリーマンとしての器用さも身に付けていて、通称苦情係くんの柳瀬と結構仲良くしたりと普通に暮らしていたんですが、偶然にも同じアパートに昇が住んでいて10年後にしてまさかの再会。
再会した昇は昔とイメージが違っていて、良い年をしてオバケを怖がったりと言動も優等生さが抜けてこちらが本来の彼なんだろうなあという感じ。

もう一度昔の中学時代の告白をするからフッてくれと告げる光也、そしてフッてくれてありがとうとお礼を言うシーンが好き。

あと脇ですが柳瀬くんがもっそい可愛くて好みでしたー、途中までは光也×柳瀬かーと思って読んでた位ですよ~。

0

CDの前に予習です(笑)

一話目を読んだ時点では、「アレ、表紙リーマンなのに学生の話なのか!?」とか思っちゃったんですが、それから10年の月日が流れてリーマンモノになるのですね。
初恋を初恋だと気付かないまま大人になって。
今度は現在の恋と過去の恋の区別もつかないような感じで。
見た目がなんというかとてもヒネて見える分、光也の中身のピュアさ加減に驚いてしまいました。
そりゃ、潮見も面白がるよね、みたいな。
基本的にヒネた人間てとても好きなのですが、光也の場合は単純に仲間に入れなかった疎外感というか、結局は昇は利光が好きなんだろうってことにあると思うので。
そんなにホントはヒネてるわけでもないのかな。
昇の方はどうなんだろう。
一体いつからなんだろうってちょっと考える。
事件の起きたあの時にやっぱり意識しちゃったのかなぁ。
最後のやりとりでの昇の攻め具合(?)がステキでした。
この人そんなふうになっちゃうのかぁ…と。
ちょっと意外でした。
あと、コンタクトの時とかすっげーかわいいv

個人的にはどうにも気になるのが潮見。
「メリーチェッカ」がこの人のお話なのですね。
是非読まねば!!

「3軒隣の遠い人」CDも俄然楽しみになってきました。
キャストを知った上で読むからなのかどうなのか。
だんだん表紙の昇が裕史さんに見えてきました(笑)

あとがきの中年受談義?も面白かったです。
生徒会長×用務員てー!
新入社員×常務てー!
用務員はなんかムサイ感じがするのでともかく、常務受なかなか萌えれそうなんですがっ。
是非どこかで!!
用務員だってコギレイならOKだ!

0

攻も受もかわいい一冊

中学生の頃から好きだった近所のお兄ちゃんとの再会もの。
昔兄の友人という微妙なポジションだった昇くんを好きになった光也だったけれど、幼かった彼はその想いを上手く伝えることができずにケンカ別れのようになってしまう。
10年後すっかり大人になった光也のご近所にその初恋の人が住んでいることがわかり……
いい大人になってお化けを怖がっちゃう昇くんも、恋で追い詰められて泣いちゃう光也もかわいいです。
そういえばなんだか黒髪率の高い一冊でした。
黒髪スキーの人にもオススメかも。

個人的に最後の読み切りが大好きでした。
『海の上で見る夢』
ネタに行き詰まった小説家が訪れた旅館で出会ったのは海の上を歩く不思議な
少年。
彼は小説家の泊まっている旅館の息子なんだけど、その中身は事故にあって
意識不明だという少年の兄。
男と逃げた兄を憎む少年と、なんとか二人の中を取り持とうとする小説家。
この三人の微妙な関係性が楽しかった。後日談が読みたいなあ。

4

絵が変わって来ましたよね?

●表題作
幼なじみ再会モノです。兄弟のうちの弟・光也が主人公。近所に住んでいた幼なじみ・昇は兄と同級生で、三人は仲良しだった。しかし学生時代に光也が昇にキスしてしまってから二人はずっと会わないまま。社会人になってもそのことが引っかかっている光也の前に、ある日現れたのは…。

弟×幼なじみ。兄弟とその幼なじみという微妙な関係を上手く描いていると思いました。

相変わらず人物の弱い部分と強い部分とのコントラストが効いていて、登場人物がみんな面白い性格してますv弟とメガネの先輩とのやりとりには笑い転げたw「概念の話かな?」ってナイスツッコミ過ぎるww

一見クールで要領良さそうなのに、実は過去を引きずりまくっていて“恋”からずっと逃げていた…そんな主人公がやっと過去と向き合い、自分の想いと向き合い、そしてとうとう素直になりずっと想っていた人の前で自分をさらけ出す!キュンとすると同時にゾクゾクしますね!!こういう二面性ってホント可愛いし色っぽいvvv

長めな話で脇役キャラも色々絡んで来ますが、すっきりまとまっています。お兄さんと苦情係君との話も見たいなあ…熊で乙女系な男子×メガネの先輩も見たいw

…ところで、この作品は絵の移行期っぽい感じ(アゴや鼻が尖り始めてる)。同人活動の影響と踏んでますがどうなんでしょう。

●海の上で見る夢
執筆の為に海辺の旅館へやって来た一人の小説家。海が目前に広がる素晴らしい部屋狙いでやって来た彼は、すっかり満足して部屋で一人酔いつぶれる。ふと窓の外を見ると、そこには少年が一人海上に立っていて…。

小説家×少年でキスのみです。ファンタジーな感じ。ミステリー色は薄め。
小説家の人となりが強く出ていないせいかインパクトはあまり無いんですが、さらりとした雰囲気が面白いと思いました。こっちの作品は絵が古いです。

余談:ツタさんのあとがきマンガは何かが私のツボらしく、いつも吹いてしまいますwいっそコミカル~ギャグ路線の作品も読んでみたいと思う…v

5

幼なじみのお兄ちゃん

1話目を読んだときは、青春イタイ系っぽく思えたのですが、2話目になったらいきなり10年、飛んでました(@_@;)

今も昔も好きな人が、3軒隣りって運命?
”初恋は実らない”からと、玉砕した後に、実は10年前に襲われかけたことがきっかけで、何とはなしに実は、男に目覚めかけていた昇に「付き合ってみる?オレたち」と言われた後の光也のポワヮヮ~ンとした表情が、夢見る乙女のようで可愛いです。

光也の同僚の柳瀬と光也の兄・利光の関係が気になります><

2

3軒隣の遠い人レビュー。

幼馴染、年下攻、再会モノ。
どれもツボ設定、弱いです、こういう話。

主人公が中3の時に恋してたのは、三つ年上の幼馴染みです。
これが初恋なんだけど、初恋だからこそ無理矢理キスして暴言を吐く…なんて取り返しの付かない最悪な別れ方をしてしまう。ちゃんと好きって伝えて、相手にも自分を好きになって貰いたいとか色々葛藤していたんだけど気付いたらキスしてた。気付いたら暴言を吐いていた。
未熟な子供。

そんな未熟な子供が大人になって、その初恋の人と再会します。ラブ再熱急上昇!
主人公が無表情で無口で、何を考えてるか分からないタイプなんですけど、画面のスミっちょからチラチラと可愛かったり一生懸命なのが伝わってきゅーんとした。
このときめきが年下攻。
10年経って再会しても、なんだか良い感じにやり取り出来るのは幼馴染だから。この居心地の良さが幼馴染モノのときめきポイントだと思います。

受も、ふと見せる焦った表情や甘ったるい表情が凄く可愛くてキャーってなった。

設定自体は結構使い古されたネタなんだけど、キャラが良かったです。ときめくときめく!応援したくなる恋でした。

1

やべーオモロイ

幼馴染み・再会ものです。
めっちゃ面白かった。きゅんきゅんしました。

主人公が中3のときに恋してたのは、三つ年上の幼馴染みです。無理矢理キスして暴言を吐くという、後悔しまくりの苦い幕切れの初恋でした。
その初恋の人と、10年ののちに再会します。気持ち再燃。

主人公の性格が良かった。無表情で無口で、何を考えてるか分からないタイプ。恋人に捨てられもキニシナイ。
そういうタイプが、初恋の人を相手にすると真っ赤になったり泣いたりするもんで、萌えまくりました。
10年ごしの告白シーンが超良かったよ。

『ちゃんと告白するからふってほしいんだ』

3

兄ちゃんを好きだった3軒隣のお兄さん。
そのお兄さんが大好きだった。

ほら、中学生ぐらいの頃って、1歳2歳でも歳が違うと大きく感じたじゃないですか。
主に描かれるのは大人になった二人なんですが、学生だった二人の場面から描くのは上手いと思った。

二人にある事件がって、それ以来離れ離れだったのに、あるとき、また3軒隣にお互いが住んでいることをしる。
影を潜めていた、あの初恋の衝動がよみがえり・・・
というのが話。

年下の攻クン。
表情が無いのかとおもいきや、好きな相手が現れて、動揺するような表情や言動が面白い。
面白いウと言うか、あの中学生そのままというかねww
見た目に反してかわいいというか。

隣のお兄さんもお兄さんで。
避けてるのかと思いきや可愛い顔してやってきたりとか。
予想外にエロイとか'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ
「かわいい」といわれていってしまう攻は最高ですbb

読めばいいよ。
読めばわかるさ。

4

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