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表題作いやはや熱海くん 1

同時収録作品いやはや熱海くん 1

その他の収録作品

  • おまけ漫画 ある日の昼休み

あらすじ

熱海くんは学年イチの美形で、惚れっぽくて、男の人が好き。

「僕の顔が良いばっかりに……」

毎日のように女子に告白される高校生の熱海くん。
でも、彼が好きになるのは男の人でーー。

ナチュラルな台詞が持ち味の新鋭・田沼朝が描く、
モテる男子のままならぬ恋物語。
描き下ろし漫画も収録の第1巻!

作品情報

作品名
いやはや熱海くん 1
著者
田沼朝 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
ハルタコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784047373372
4.7

(53)

(43)

萌々

(7)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
252
評価数
53
平均
4.7 / 5
神率
81.1%

レビュー投稿数10

好みど真ん中です

劇的な恋愛は描かれていません。
読み終わった後にじんわり来て、にやにやしたり、ほっこりしちゃったりするお話で、それだけでももう「好き」ってなるのに、これがまた非常にお上手。

日常の中にふっと浮き上がる普段は意識していない寂しさとか、仲良くなりたくてそれなりに頑張っているんだけどどうもすれ違っちゃう『他人感』みたいなものとかが、本からじわーっと染み出してくるみたいなんですよね。
そして、その染み出してくるものは全体的にユーモアが塗されているの。
だから、結構悲しいことを描いていても、傷つかないで読める。
そしてそれが叙情になる(様な気がする)。

田沼さん、もう私、あなた様をロックオンいたしました。
すごく好き。

5

余白が心地良い1冊

何度読んでも独特の味があるというか、絶妙な余白を読むのが楽しい不思議な作品だなと思います。
2巻発売を機に再読しました。熱海くん、好きです。
まず、こちらの作品はレーベル的にもBLではありません。
断言してしまうのも違うかなと思いつつ…ブロマンスなのかと言われるとそれはそれでまた疑問が浮かぶところ。
なんと言いますか、ジャンル分けが出来ない。読み手の感じ方による。そんな作品です。

きれいな顔をした高校1年生の男の子。熱海高汰こと熱海くんの、ごく普通でありながらちょっとだけ変わっている日常・学校生活を淡々と追う物語。
きれいな顔に生まれてきてしまったばっかりに、よく知らない異性から告白をされては、一体どこが好きなのか?果たしてそれは恋愛感情なのか?と、好意に困り果てる熱海くん。
なぜなら、熱海くんの恋愛対象は男性なのです。
しかしながら、かく言う熱海くんも非常に惚れっぽい人で、ふとした時にころりと簡単に好きになってしまいます。
ただ、そのどれもが真剣なものです。

レビュー冒頭にも書きましたが、こちらの作品はBLではないのです。たまたま熱海くんが同性を好ましく思うことが多いというだけで、恋愛感情を全面に押し出して描かれているわけではないんですね。

人として好き。友人として好き。なんだか分からないけれどこの人のここが好きだなと思う気持ち。
そして、恋愛的な意味での好き。
「好き」っていろんな種類があると思うんですよ。
熱海くんは惚れっぽいのではなくて、無意識に好きの違いを模索している途中なのではないかな…なんて思ったり。
独特すぎる高校生男子の、ちょっぴり個性的な人たちに囲まれつつあるごく平凡で素敵な毎日を追うのが楽しい作品です。
万人受けをするかは分かりませんが、このぬるま湯のようなぬくさが私にはとても心地が良いもので、じっくりと目で追いたくなってしまう1冊でした。

1

熱海くんの目を通して見える人物達への想い

発売当初話題になっていてとても気になっていた作品です
試し読みして楽しそう(о´∀`о)♪と購入したままなぜか積み本…
年度内に読むぞ!と2巻も購入して1巻を頭から読み返しです

この作品は誰彼構わず心を開くタイプとは真逆の我が道を行く系の結構不思議くんなのに、とにかく顔が良いせいで本人の意を介さず誰からも注目を浴びてしまう…ちょっと惚れっぽい高校1年生の熱海くんの目線を通して関わる人々との日常を映した会話劇です
尚、小学校1年生からの主な熱海くんの回想によると過去気になったり惚れて来た相手は全て男性の様ですね
なので現在も告白してくる女子には一向に応える事はありません

彼の恋愛対象に関してはオープンにしている訳ではないですが彼が知っていて欲しいと思う人には臆さず、時に空気も読まずに伝えております

何かドラマティックな事が起こる訳ではないけど些細な事ばかりでもなくって、ちゃんと時間を追う毎に熱海くんは自分にとって居心地の良い人々を嗅ぎ取りながら小さな変化を重ねていきます

その過程がとても心地よく読んでいられます
熱海くんの未成熟ながらも冷静な高校1年生の目線を通して見える世界や人達の事が余計な感情を混ぜずに伝わって来るのが読み易いのです

最大の出会いは物語冒頭で惚れる1学年上の足立さん(先輩呼びではない)
足立さんを介して広がる世界もとても興味深くて楽しいエピソードが多いです
そしてとにかく「善良だな~」ってしみじみ思える世界

先輩’sも足立さんの母&姉も熱海くんのクラスメイトの辻くんや他のキャラもとても誰かの日常に溶け込んでそうな人でとても居心地が良さそうな人が紙面から迎えてくれます
中には善良か?は判断不可能なキャラも居ますがそれは熱海くんの目線を通して見えているのでそこもまた興味深い

何だか「人間っておもしろいな」とか「人っていいな」って押しつけがましくなく、漠然と前向きに思える空気感が漂う善良で居心地の良い作品に感じました

因みに本編最後のコマがしりとりで終わるのですが「りんご」→「五臓六腑」で終わります
この言葉のチョイス…w
そして「ぷ」かぁ~…って考えた読者の人、絶対多かったはずwww

ぷ、ぷ、、ぷ、、、プーミボ ンアドゥンラヤデート‼(タイの通称プミポン国王のお名前ですかね???笑)

1

期待通りの素敵な作品でした♪

よく談話室で名前が出てきたり、ちるちるのニュースにも取り上げられたりして、気になっていた作品。やっと読みました。

こちらは非BL作品って思ってたんですが、ちるちるの作品情報にはその記載ないですね。
主人公の熱海くんは、男の人を好きになる子で、その描写も出てくるけど、ストーリーの主軸は恋愛というわけではないので、読後もBLではないと感じました。

熱海くんは、何人にも告白されてしまう、ものすごい美形の高校1年。惚れっぽくて、好きになるのは男の人。
そんな熱海くんが、人を好きにったり、友達を作ったりして、淡々と、でも色々と考えながら過ごす日常を描いています。
全体的にほっこりする感じで、時々クスッとしたり、ちょっと切なかったりする作風です。

熱海くんが1話で好きになって、すぐに振られる2年の足立さん。その後友達になって家にご飯を食べに行く仲に。この足立さんとその家族(母・姉)が、すごく面白くていい人たちで、読んでいてほっこり癒されます。

人物の気持ちが、直接的な表現では語られないところがあって、絵やセリフや余白で語るというか、読み手が汲み取るといか…。
私の読解力の問題だけど、ちょっと難しいなって感じる時もありました。でもそれもこの作品の魅力だと思います。

熱海くんは、一度会ったら目を見張るほどのすごい美形設定。(何十人にも告白されているらしいw)
だけど絵柄的にそこまで美形に見えないのが、ちと残念なところ。しかし本作を楽しむ上では、瑣末なことかなと思います。

中盤で友達になる同級生の辻くんも好きなキャラです。ちょっとコミュ障気味で、初めは懐かない猫ちゃんみたいだけど、熱海くんといい友達関係になります。あることからちょっとギクシャクしたあと仲直りするシーン、好きだなぁ。

期待通りの素敵な作品でした!
引き続き2巻も読もうと思います。
日常を描く作品なので、まだまだ続いていきそうですね。

1

ゲイって言葉にしない感じがまたいい❤︎

動画で紹介してるのを見かけて
好きかも、って読んでみました。

セクシャリティで大袈裟にならない
こんなスタンスっていいよね、って
紹介されていたけど
ガッツリBLなのもそれはそれで楽しむし、
また一方で、違う視点でゆるく語られてるのも
居心地がいい。
ただ自分の読書傾向としては、演出過剰なものは少しずつ減ってきてるかな、と感じる今日この頃です。

DKの日常を描いてるんですよね。
主人公は、女の子にとにかくモテるけど、
同性が恋愛対象だという自覚はあるということ以外、
友達が欲しいと思ってたり
会話の仕方に悩んだり
合間で気になる人が出来て浮ついたり
年頃の男子高校生なんですが

ほんと淡々と描かれてる中にも
引いた笑いみたいなものがあって
クスっとさせられます。

なんというか、主人公たちが本当に
まだ色々分かってない手探りで進んでるって感じで、反応が平らなんですよね。
怒るとことか、悩むとことか
なんかジャストじゃないみたいな、
こんな事もあるんだ、ってとりあえず
感じてみるみたいな、その描き方は正にあの頃の青い感じだなぁと思いながら、ニヤニヤしちゃいました。

主人公の熱海くんがまた、惚れっぽいとこもツボ。ちょっと声掛けられた感じに惹かれてとか小学生みたいだな。。正に恋に恋するお年頃って感じですかね。
そして何度も失恋するんですけど、
相手の子が元々いい子なので、また
友だちに戻ったりするんです。
なんか、このゆる〜いアオハルに
気付いたら、めちゃめちゃ癒されてしまった。

ひとことで言い表せない、グレーな感じを
はたから見てると可笑しい、いかにも幼さが残る高校生が、こうかなああかなと言いながら
頑張って大人の階段を登ろうとしている姿で
描かれています。

エロとか萌えとか重さとかは、
まぁないんですけど
大人になった人は、こそばゆさで懐かしく
同世代の人もまた、これでいいんだって思えるような素敵なおはなしです。

1

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