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スパダリ達の溺愛集中砲火!? 大人気異世界BL!!
小説もあるしまだ続くのかと思っていましたが、終わりのようです。
1巻のときから思ってますが、やはり絵柄が惜しい。
ストーリー的には完結巻だけあって、サクサクっと進んでいきます。
1巻では、主人公がもともと百貨店勤務だったこともあり、その経験が生かされているところが面白いなぁと感じましたが、先を急ぐ完結巻なので、折角の設定が描かれることなく残念でした。
異世界ものにあるあるなチートだったり、謎の事件だったり王道感は楽しかったです。
BLゲーム転生なので、みんなイケメンという設定なんですが、描写が表面的すぎるのか、このルートでじっくり読みたい!と思う攻めはいなかったです。
おまけの話の王子の贈り物の話は面白かったです。イケメン王子がジュンヤに贈り物をたくさんするけど、断られて犬のようにキューンとシュンとするところは、コミカルなシーンを本編にいれてもよかったのになぁと思いました。
思うに。全ての回収が済んではいないんですよ!(哀しみ。)
もっと、もっと、と楽しみにしていたんです。
絵の粗さに言及されていた方もいたかと思うんですが、私としては、この硬さというか、
ギクシャク感は、コレはこれでアリ!だったのですが。結末を急いだ為か。硬いというよりも、その粗雑さが目についてしまいました。
1巻の終わり、飲み過ぎて酔ってしまったジュンヤは、ダリウス騎士団長に押し倒されてしまう。
しかし、ヤリチンだと言われたダリウスも、ジュンヤに本気なせいか。大事にしたいと思ったのか。抜き合いで終わる夜。いやー、ここで純潔を散らされてしまうと、ジュンヤは神子でなくなってしまいますからね!そう、水の浄化を行なう神子は処女である筈なのだ。
異世界召喚に巻き込まれてしまったジュンヤこそが本物の神子。
折りしも、神子だと見込まれていたアユムに浄化の力が無いことに気付いた神殿は、ジュンヤを攫って、貯水池の瘴気を浄化をさせる。ジュンヤこそが本物の神子だと認めた大司教は、ジュンヤに謝罪するが、ジュンヤはアユムの立場を慮って、自分は浄化は行なうが、あくまでも影に徹して、アユムを神子としてこのまま立てておいて欲しいと伝える。
良くある召喚モノと違い、力の無いアユムも天真爛漫な男の子。神子の立場にしがみ付く様な卑怯な子では無い。そして後に、アユムにも浄化以外の「創造の力」が発動する事になる。残念ながら希望していたBL的逆ハーにはならなかったアユムだが、異世界に来てからずっと側に居たアリアーシュと恋仲になり、ひとりの人と恋をするという大事な事に気付く。
神子であるジュンヤこそが逆ハーエンドのモテモテになる。
貯水池でジュンヤと神官が見た「穢れ」は、それで終わったわけでは無い。ジュンヤは王子や騎士団長、神官に守られながら浄化の旅に出る。というところで物語は終わる。
えええー⁈
「穢れ」は故意に作られた「呪い」だと言う。一体誰が?何の為に⁈とか。
現王は、アユムを神子だと信じていたので、ジュンヤを敵視していたが、実はジュンヤが神子だと知ってどう思ったのか。とか。
大体、男好きでアユムにセクハラかましてた現王は、アユムが処女だと思ってたから触る程度で済んでたと思うけど。勝手に裏切られたと思って報復するか、これ幸いと襲うかしそうなものだけど、2巻ではさっぱり登場しないので、動向も分からず。
過去に何かがあって、(親が側室と不仲とか言ってたアレ?)恋を諦めていたエリアス王子は、すっかりジュンヤの虜。
エリアス王子は、ジュンヤを神子として処女のままにしておかなければならないというので、口淫させる。
ノンケの筈のジュンヤは、エリアス王子のキスで乱されてつい。王子の王子を口へ。
何と。浄化後の疲労は、エロく欲しがり、それで快復する仕組みらしい。処女なのに危なかっしいシステムである。神子を庇護する者の精気なら良いそうなので、ジュンヤを護りたい男共にとってはウハウハである。
私としてはエリアス王子と結ばれて欲しかったところだが、ダリウスも諦めてはいない。
ツンデレの神官マテリオの心にも火が点りそうだし。騎士団の面々もきっと皆んなジュンヤが好きだよね!心優しき侍従のエルビスとのエピソードも欲しいところだし。
ジュンヤがモテてモテてモテる!イベントをそれぞれもっと楽しみたかったです。
全然足りない‼︎
短いエピソードを連ねた番外編が32ページもあるのは嬉しいけれど、それぞれ、「部下の教育に苦労するラドクルドと、ダリウスの悪影響ぶりに苦労するエルビスとの苦労性同志の友情」とか。「元の世界の漢字を書いて喜ばれるエピソード」とか、「ジュンヤの乱れ姿が可愛いと言い合い、マウントを取り合う王子と騎士団長」とか、他愛の無いものばかり。
浄化が終わり、いよいよ処女喪失のジュンヤ!とか。浄化にまつわる色々な問題を解決して、タイトル通りこの世界でジュンヤが「自立を目指す」ところまで見てみたかったです。