電子限定かきおろし漫画2P付
空気読みすぎゲイ×鈍感童貞ノンケの王道青春グラフィティ第二弾!
瀬戸×菊池
好きな人とずっと一緒にいたいという願い。
永遠に愛し続ける自信。
生まれ変わっても変わらぬ感情。
鈍感で陽気な菊池と、
冷静で落ち着いた態度の瀬戸。
性格が正反対の2人が親友から恋人になった。
高校3年生の夏が始まる。
将来への不安から、微妙にすれ違いが生じ始める。
というお話。
高校生から大学生への移行期に伴う心の変化。
ずっとこのままでいたいと思うが、
環境の変化によって自分自身の価値観も変わるかもしれない。
繊細で丁寧な心理描写を通して、
彼らの揺れ動く気持ちが心に迫ります。
いつも一緒にいるのが当たり前だと思っていた。
卒業して離ればなれになると、
気持ちが変わってしまうかもしれないという
不安を抱える菊池に対し、
瀬戸が「変わらないと思う」と
ずっと愛し続ける自信を見せる。
菊池は瀬戸が真正面から支えてくれることで、
強くなり、自信をつけることができる。
人の気持ちはいつ変わるか分からないもの。
ずっと変わらずにいられると
確信できる2人は素晴らしい!
この自信さえあれば、
絆を深め、
お互いに人生を捧げながら、
愛を注いでいけるでしょう。
自分と、好きになった相手が
男でも、女でも、
どんな姿に
生まれ変わっても、
瀬戸は菊池を選ぶことはーー変わらない!
お互いがどのように変化しても、
好きという愛おしい気持ちはーー変わらない!
瀬戸の愛の宣言には、
純粋で一途な愛に、
勇気と強さが詰まっている。
感動が心に沸き上がりました!
菊池はノンケであるが、
瀬戸は2人の関係を心配しながらも、
ずっと一緒にいたいと信じて見守っている。
突然最愛の父を失った過去があるため、
菊池への熱い想いが、
瀬戸を強くし、
自分の中で力へと変わり、
ーー愛する自信を持てるようになるのです。
大切な人どうしても失いたくないという
屈強に胸が締め付けられました。
瀬戸の大人の余裕とその魅力、
落ち着いた雰囲気が
とてもかっこいいです。
最高の親友が、恋人になって、
お互いの気持ちがどんどん深まっていく。
ずっと一緒にいたいとういう思いが強くなる。
本当に、彼らの絆はすごく素敵で感動です。
戸惑いつつも裏のない真摯な気持ちを
向けられた2人に、
心がぽっと温かくなりました。
喜びも悲しみも悩みも溢れる
心も体も日に日に成長していく高校男子の
エロエロよりもピュアな恋愛が描かれている作品でした。
前巻で、尊いわぁー、可愛いわぁー、くすっぐったいわぁー、ジワリ来るわぁ、なんて。感動していたら。それどころの騒ぎでは無かった。
涙腺キーが押されっぱなしで、涙と鼻水の洪水に見舞われてしまう。
もちろん。尊いわぁー、可愛いわぁー、の連打は押し捲られる。ところが、本作はジワリ来る、なんて。生易しいものでは無かった。読みながら、それこそ。私の涙腺キーはタガが外れてしまったのだ。
「高3の夏」と銘打ってるからには、卒業後のアレコレを考えているんだろう。タイトルから容易に想像はつく。
瀬戸は、建築系の大学に進学するべく標準を定めて準備をしているが、菊池は、恋人の瀬戸と離れたく無い、という気持ち以外、何もまだ考えてはいない。学園ものの醍醐味である文化祭や体育祭、部活動等々をザックリ端折って、卒業間近の彼等にフォーカスを定めて描いて行く。そして。瀬戸の何処か厭世的な眼差しや遠慮がちな態度は、彼が幼ない頃に大好きな父を病気で亡くした記憶に起因すると明かされて行く。くだくだしい説明はない。それは、みーち先生のシンプルな絵の様に。物語の中で、簡潔に表現されていく。瀬戸が自分に課した、「欲張らないこと。」とは。願わないこと、夢見ないこと、と同義なのだと。気付かされて、その切なさに私は泣いてしまう。愛情はそこにあるのに。手を伸ばして欲しがる事を「良くない事」だと断じている。それでも。菊池の真摯な優しさにいつか、気持ちは解けて行く。
菊池は、セクシャリティがどうとかは、若干どうでも良くなっていて。瀬戸だから、好きなのだと気付いている。素晴らしい!この安定感よ。この2人に割り込む隙は何も無いのに。瀬戸は、少し怯えているのだ。何かが変わって行くのでは無いかと。
それは当て馬の登場によってヒヤリとさせられる。中学生の瀬戸の家庭教師をしていたという塾講師の錦川は、瀬戸にエッチな手解きをしたのは自分だと菊池に告げる。動揺する菊池。しかし余計な事を吹き込む彼は、実は瀬戸の初恋でも何でも無い。ただ興味本位で抜き合いをしただけだ。錦川もそれ程瀬戸に執着している訳では無いが、少し意地悪だ。でも、我々が心配する程、錦川は悪い人でも無い、という事は終盤で明かされるので、そこは是非本編でハラハラして頂きたい。
瀬戸の突発的な事故による入院生活、見舞いに来た菊池が同室の少年と気持ちを通わせる事で。菊池もまた、将来の自分を描いて行く。生活の中で見出して行く未来。それが本当に自然というか、まぁ、ある程度予想は付くとは言え、やっぱりくだくだしく無くて、とってもナチュラルに読めて。すんなりと腹落ちして行く。菊池は子供達に関わる仕事をしたいと自発的に思う様になり、遅まきながら進路を確定する。それぞれの道へと邁進する彼等に立ちはだかる距離。卒業しても一緒に居たいと願う彼等は、違う進路、というので物理的に離れてしまうのか。遠恋になっても気持ちは変わらない、と宣言する菊池の軽々しさに一抹の不安を覚える瀬戸。自分の進路も夢も、瀬戸と一緒に居る事も。「欲張る」のは、菊池の方っていう。男前度を見せるのもいい。そう、瀬戸が欲張れないなら、菊池がその分欲張ればいい。そう結論付けた様にも見えて。ニクいというか、ホント、泣かされました。んー。やっぱり尊いわぁ。大学違うから、一緒に住みたいけれど、とりあえずは、それぞれ別の駅で一人暮らしをスタートさせる。
生活サイクルも若干違う2人。それでも、一緒に居たいから。「今日、俺んち寄ってく?」タイトルがドカンとここにオチる。如何にも気が利いていて、ニクい。ニク過ぎるよ!
高校の時、寄り道に何度と無く言い合った2人の台詞がここに来て、ドカン!クーッ!
微笑ましいやら、ニクいやら、泣き濡れた後にホッコリ笑顔。してヤラレた感も凄いけど。此処に持って来るまでに語られたエピソードを思えば。参りました、という気持ち。そして、穏やかで優しい気持ちになる読後感。
ありがとうございました。
進路が絡んでくる高3になった二人
攻めの過去と二人の出会い、
そして将来のこと·····
これから先もずっと共に
人生を歩んでほしいですね
( *´꒳`*)
書き下ろしで
親サイドの話が読めたのも良き
彼らならきっと、大丈夫──
2023/12/10 読了
シンプルに、いい、好き、そんな感想が浮かびます。
あらすじで菊池くんは鈍感と紹介されていますが、鈍感力と言ってよい長所で、進路相談中に熟睡かます図太さもおおらかさの裏返しで、そしてとてもフラットだから安心できる。
人によって態度を変えたり感情の浮き沈みが激しかったりすると疲れますが、菊池くんは良くも悪くもぶれない。
瀬戸くんは多くを望むことにブレーキかけてしまうけど、菊池くんがそんなふうにどーんとこいなので受け止められるいい組み合わせです。
当て馬的な人も出てくるし高3ならではの進路の悩みもありますが、絵も話も淡々と、激しく泣いたり笑ったりという動きはなくあくまで淡々と、でも青春の酸っぱさも眩しさもあって、気持ちよく読み終えました。
なんかこうじわっと「いいなあ」と染み込んでくるような作品でした。