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私はアンドロイドとかサイボーグとかが登場するマンガが好きなようです。
最近気がつきました。
リオナ先生の「アンドロイドは恋の夢を見るか?」、大好きです。
「春を抱いていたafterward」の中の「夏の蝉」では主人公カップルより宇宙に旅立つアンドロイドのカップルに思いを馳せました。
ルーツを考えると人間の為になにか(よく覚えていませんが)を棄てようと太陽に向かって飛び立ち2度と帰らなかった鉄腕アトムだったかもしれません。
私は新参者なのでBLACK BLOOD の作家さんは全く知らず、ツイ見てもずいぶんベテランの方のようでした。
BL以外の活動が多い方のような。
ちるちるさんで?紹介されていて面白そうと思い購入させて頂きました。
特に大きなネタバレはないかとは思いますが。
元人間で戦いに疲れたサイボーグと生物学者のミハイルとのピュアなラブストーリーでした。
元人間と書いてしまいましたが、イーサンは自分が人間であると自覚しておりその認識が私には最初奇妙に思われました。
脳と脊髄以外は人工物であるのにとても人間には見えない。
でもミハイルはそんなイーサンの事を最初から人間として見ていて恋をするのです。
どんな形であれ、ヒトの多種多様性を具現化しているに過ぎないのだと見抜いているミハイル。
イーサンがミハイルに恋をし触れ合っている姿を妄想しているところもとても微笑ましくまたナチュラルでした。
ラストあたりは少々不穏な空気感でエンドを迎えるページをめくるのが怖かったですがちゃんとBLらしい終わり方で安堵しました。
そーいえばBlack Bloodってサイボーグ兵士たちが倒される際に飛び散って固まった生命維持液のことだそうで、頭文字2文字がそれぞれBLって偶然なのでしょうか。
イーサンとミハイルの結ばれるシーンはちゃんとエロくて凄いってある種感動しました。
私もイーサンのメタルっぽい?肌に触れてみたい!
琥狗ハヤテ先生の新作でしかもサイボーグものじゃないですか!買わないという選択肢はありませんでした。
ただ、心配だったのがサイボーグと人間との悲恋だったらどうしようでした。表紙のお互いを思い合うような眼差しの2人が、どうか悲しい思いをしないようにと願いながら読み始めました。
ところがです。読み始めて直ぐにそれが杞憂だと感じ始めました。コミカルで個性的な魅力を持つサイボーグたちに、悲壮なお話では無いと思いました。
このお話は身体の殆どを機械に置き換えたサイボーグをBLACK BLOODと呼び、サイボーグじゃない人間を生体(なまみ)と呼んでました。なぜBLACK BLOODと言うかは彼等の生命維持液が空気に触れると真っ黒に変わるからなんです。
天真爛漫な植物学者の生体のミハイルと現役の兵士であるサイボーグのイーサンが、ベリドットという惑星で出会ったことにより始まる恋のお話でした。
ミハイルと出会ったことにより、イーサンが心を取り戻して行くお話なんです。
ここではイーサンが戦っていたサイボーグとイーサンが所属していた部隊の説明とかは一切ありません。そしてイーサンの回想からイーサンがサイボーグになって時間が経ってるだろうことは推測出来ますが、どのくらい経ってるのかの記述は一切ありませんでした。ただ、現役の兵士なので最新モデルの軍用アーマーをつけているようです。
イーサン以外のサイボーグたちと比べると良く分かると思います。このサイボーグたちを個性的な外見に描きながらも、とても人間臭く人情味のある言動をさせているところが素晴らしかったです。
素晴らしいと思ったのはミハイルがイーサンに見詰められているとどうして分かっているのかでした。また、肉体の違うもの同士でも惹かれ合う事が自然に描かれていました。ここが凄く色っぽいんです。
最後に緊迫した場面がありましたが、その事によってお互いを思い合う気持ちに感動して、2人を祝福する為に起こした仲間たちの行動にクスッとさせて貰いました。
また琥狗ハヤテ先生の名作が増えたと思いました。
とても面白かった。
テラフォーミングが進む未来のSFな世界観。
体を戦闘特化なサイボーグ化している軍人攻めと、研究対象の惑星で植物学者をしている生体の受け。戦線から離れて平和な惑星の閑職なセキュリティ部門に移動た攻めが、受けのフィールドワークの護衛役になる話。世界観がとても面白い。そして二人の交流がとても温かくて微笑ましい。
軍人として働くために強い感情も抑制されてコントロール出来る攻めだけど、それでも戦争に疲れていたり心の奥で波たつ感情があってそれを見つけてくれる受け。脳と脊髄以外は機械な自分は人間なのか疑問を抱える攻めに植物学者らしい視点で話をする受けのシーンなど、二人の会話が素敵で好き。
攻めにじっと見つめられる時のスコープのズーム音とか、顔の強化ガラスの奥に見える小さな赤いライトにドキドキしたりサイボーグの身体ごと好きになっていく描写も良かった。久しぶりに触れる生身の人間の脆さや柔らかさに戸惑ったりドキドキしている攻めも可愛い。
もう、この評価しか思いつかなかったです。
機械兵士ものかあ…と思った方にこそ、まずは1度読んでみてほしい作品です。
なんだかものすごくピュアで優しくて、どうしようもなく愛おしいお話でした。
読後感もとっても良いですし、何よりページの随所から作家さんの描きたかったものがひしひしと感じられたのが良かった。
琥狗ハヤテ先生、やはり素敵!大好きな作品になりました。
時は西暦3020年。架空の世界のとある架空のペリドット色の惑星。
テラフォーミング…惑星地球化計画事業を担う施設に派遣されることになった、一部生体ではあるものの、ほぼ全身が人工物で出来ている軍用サイボーグのイーサンは、生身の人間である植物学者・ミハイルと出逢う。
読み始めてすぐにこの世界観に魅了された自分がいました。
背景や小物・サイボーグのパーツのひとつひとつにもこだわりを感じます。描き込みとベタの入れ方も好き。
まず、最初はイーサンのメカニックなキャラクターデザインに惹かれたんです。本当にスタイリッシュでかっこいいんですよ。
でもですね、確かにすごくかっこいいんですけど、読み進めるうちにイーサンに対しての印象が変化していくのです。
な、なんなんだこのかわいさは…!と、全身が機械のような外見の彼になぜかどんどんかわいらしさを感じ始めてしまうのが気持ちいい。
戦場に身を置いていたイーサンにとって、平穏というものはもはや忘れかけていたものだったのではと思うのです。
そんな中、好奇心旺盛で真っ直ぐ。感情表現豊かなミハイルという、殺伐とした戦場とは真逆の存在と触れ合っていく。
ごく普通の会話をして、ごく普通にお互いを知っていくだけ。この交流があまりにも良くてたまらない。
特別なことは何もなく、ただそれだけなんです。
イーサン視点で1話ずつ追う毎に、無機質にも見える彼の胸の奥にある何かが少しずつ動いていく様はとても愛らしくて尊いものでした。
それがどんなものなのかは、ぜひあなたの目で見届けてみてください。
サイボーグや架空の世界の惑星等、設定だけを見ると難しく思えるかもしれません。
ですが、描かれているのはそわそわしたり、ドキドキしたり、触れたくなったり。優しい温もりを感じる素朴で小さな恋の物語です。
もっと多くの方に読んでいただきたい、非常に魅力的な作品でした。
サブキャラクターのサイボーグの面々もとってもキュートですよ!
元人間サイボーグ兵士☓植物学者。個人的に人外でも顔面が人間的でないのは地雷だったのだけがそこをクリアできるほど素晴しい作品でした。
植物学者のミハイルがピュアで可愛く、サイボーグのイーサンが雄メンでかっこ良く雄メン攻めフェチとしては顔面云々飛び越えて魅力的に感じた。
お話は二人の恋を自覚し合うまで繊細で、ここぞのキュン見せ場もあり萌えました。
エチはガッツリではないけれど設定や登場キャラもみんな魅力的で多幸感味わえました。