もしも恋に堕ちてしまったら…楽園追放

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表題作シャングリラの鳥III

アポロ
シャングリラの試情夫,34歳
フィー
シャングリラの男娼,26歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし『Day time 10』

あらすじ

性を謳歌する楽園シャングリラに、試情夫として雇われたノンケのアポロ。
教育係であるフィーの専属を離れるが、他の男娼達の相手をすることに抵抗感を覚えてしまう。
フィーもまた、アポロに対して独占欲めいた気持ちが募っていく。
「俺の相手だけしてろよ」
そうして、犯してしまった試情夫のルールは──。


「それでもお前は客の元に行くのか?」
「じゃあ、アンタが俺を抱いてくれるの?」

ルールは、イかせないこと、挿入しないこと、そして、絶対に恋に堕ちないこと──
ノンケ試情夫×男娼のパラダイス・ロマン

作品情報

作品名
シャングリラの鳥III
著者
座裏屋蘭丸 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Canna Comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784829686775
4.8

(410)

(373)

萌々

(22)

(9)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
46
得点
1984
評価数
410
平均
4.8 / 5
神率
91%

レビュー投稿数46

神×神

一巻のレビューで
「願いはただ一つ。
旧友ダグラスが言う「本来のアポロ」とやらを見たいーーー!!!
今は傷心のあまり腑抜け状態になってるアポロの、「能動的に情熱的に愛するようになる姿」とやらを想像するだけで、もう萌え転がるんだけどー!!」
と書いた私。

本来のアポロを見たい一心で読み続けてきたけど、三巻は何と言っても、フィーー!!!!!(絶叫)でしたね。

いや、アポロの苦悩、葛藤も美味しかった。
「俺なら絶対……!」みたいなところ、ぎゃーーー!!!!だったし。
攻めは苦悩してなんぼと思ってるので、3巻のアポロは最高っ!だった。

でもなんといっても、フィーでした。

独占欲?なにそれ?で、セックスに意味のなかったフィーの心の変化などと文章にしてしまったら陳腐化してしまいそうなほどの漫画として完璧な描写だった。
あのお目目!!!!
フィーーーー!!
幸せになって〜!!!!

そのほか、つらつらと。
・肉体美!とりわけフィーの体の美味しそうなこと!褐色受け万歳!

・フィーの髪の毛、万歳。
乾いてる時はクリッとしててやんちゃ系で可愛いのに、水で濡れると神々しさが増す、美しい!!

・手が雄弁!一巻冒頭で「手は以外なほど嘘が下手で」とあったけど、まさに。

・明るい未来を信じてる!
だって掟は、ちょい摘み食いしちゃいました!てへ♪みたいな軽い気持ちで、大切な小鳥ちゃんを喰われてたまるか!みたいなオーナーの親心みたいなもんだと思うんですよね。
「恋に堕ちる」はNGだけど「真実の愛に包まれる」ならOKみたいな。
「恋に落ちる」じゃなくて「堕ちる」って漢字をあえて使ってるし。
今は安全な籠の中で保護してあげているけれど、フィーに羽ばたく力が生まれたら、そして掟を破ってでも(罰として去勢されてもくらいの覚悟で)小鳥ちゃんを愛してくれる人がいたら、その時は喜んで送り出してくれるはず!あのオーナーなら。

プラス、刺青の意味は良いフラグに決まってる!

・オーナーカプが素敵すぎる!!
イケオジが二人なんて眼福すぎて目が潰れる!!
この二人の若い時も見たい!!!さぞかし美丈夫×美人だったんだろうなぁ……

・試情夫たちもイケメン揃い。モブじゃなくてみんな主役張れるようなイケメンばかり。

・続き早くください。

25

もう、戻れない

前巻で身も心もグッと距離が近づいたアポロとフィー。

そして、この3巻では「楽園追放」が現実味を帯びてまいりました!

フィーから「好きな女にするように触って…」とせがまれ、
シャングリラの3つのルールのうちの一つを破ってしまったアポロ。

罪悪感に苛まれているところへ、
オーナーからフィーの専属を離れてみないか?と提案され…。

そういえば、そんな設定でした。
近頃の二人があまりに良い感じなので、
いつかはフィーの専属を外れることをすっかり忘れていました。

早速その晩からフリーの試情夫デビューを飾ったアポロですが、
バーゲンセールかってくらいの勢いで小鳥ちゃん達に群がられている(笑)

そんなアポロを横目に通り過ぎてゆくフィーですが、実はその内心は…
自分以外の男娼を優しく世話するアポロを目の当たりにし、
動揺を隠せないフィー。

一方、なんとか仕事をこなしながらもフィー以外の男娼を
相手にすることに生理的に抵抗感を覚えてしまうアポロ。
そして、同時にフィーのことを乱暴に抱く男たちに芽生えた怒り。

離れてみて二人に芽生え始めた嫉妬と独占欲。
けれど、恋をしたことがないフィーにはその感情が理解できません。

専属を離れ、疎遠になってゆく二人でしたが、
離れていてもお互いに相手への想いは膨らんでゆき…

ある日、雨宿りで偶然鉢合わせたフィーとアポロ。
久々に会話でぎこちない二人ですが、
アポロから「お前以外のお男がダメなんだ」と
告げられたフィーは専属を復活することを提案します。

そして、秘密裏に復活した男娼と専属試情夫の関係。
久しぶりに肌を重ね、互いに嬉しそうな二人ですが、
仕事でしか触れることのできない関係なんて逆に切ない…!

自分だけを受け容れてくれるアポロに喜びを感じてしまうフィー。
そして、再び自分の手の中に戻ってきたフィーに今度こそ、
恋心を自覚してしまったアポロ。


他の男たちに乱暴に抱かれるのをが我慢ならないアポロと
他の男たちに触れさせたくないフィー。

互いが互いに嫉妬心ダダ漏れなんですよ!
もうこんなの両想いじゃん!

遂にルールの3つ目“恋に堕ちないこと”も破ってしまった二人。
残るは一つ。
一度気付いてしまえば、もうなかったことにはできない。
自分の気持ちを自覚をしてしまった二人がどうなってゆくのか
気になりすぎてつらい…。

評価は神は最後の最後にとっておきたいなぁ・・・と
萌えと神を行ったり来たりして散々迷ったけれど、
ラストのアポロの「お前だけだファイナルアンサー」で神連打でした。

23

やっと読めた〜!

電子派なのでまだかまだかと首を長くしていたかいがありましたっ!
ひぃぃぃ!!(歓喜)
です。

あのアポロが!フィーへの気持ちをやっと自覚して、そして覚悟をきめて二人はぁぁぁ! 
というところで続きます!
早く次巻が読みたくて仕方ないです。

アポロって男は本当に愛している人を大切に大切に扱って愛する男なんだと改めて感じました。
優男といったら元も子もないのですが、そこにノンケ、妻の不倫相手に暴行、独占欲もあるんかいと、そんな部分が人間味あふれてます。

一方フィーの不安定さは読んでるだけなのに誰か彼を守り助けてあげてくれー!と叫びたいほど魅力的です。

二人には幸せになってほしいと祈るばかりです。
映画のような風景描写はいつ読んでもため息がでますね。

20

期待を裏切らない待望の3巻

何回読み返したかわからないほど大大大好きなシリーズ。
かなり期待していましたが、予想以上の展開でした!


まず、急ぎ足で描かれていなかったことに安堵。
2巻からの流れで、この先どうなるの?と気がかりな点がいくつかある中で、今作はアポロの変化がじっくり描かれていました。
元々フィーはアポロに対して魅力的な雄という意味で好意を持っていますが、対してアポロのフィーへの好意は無自覚レベルではゼロじゃないにしろ、自覚してはいなかったはず。
それが、フィー以外と触れ合うことが無理、フィーが他の男に触られるのも無理なんて、もう答えは一つしかないんですけど、戸惑うアポロがとても良かったです。
心配なのはフィー。おそらく初めての感情で、しかも絶対に裏切りたくないオーナーとの約束も破ってる、なおかつ過去を示唆する不穏な出来事の数々…
次巻が待ち遠しいです!

とにかく、フィーに触れるアポロの様子が明らかに熱をはらんでいてハラハラドキドでした。
改めて、座裏屋先生が描く男性の骨格や筋肉の美しさ、表情の豊かさはまさしくため息ものだなぁと堪能させていたただきました。

ドラマCDも大好きなシリーズなので、冬が待ち遠しい!

18

想いが昂って眠れない…!

電子…一斉配信は難しいのかな…(>_<)
この日迄がただただひたすら長かった…3巻の情報が上がる前の2巻読後から待った2年半より3巻発売後のこの約2週間の方が断然長く感じたほぼほぼ拷問のような日々もとうとう終わり…!
やっと読めた楽園、シャングリラで紡がれる物語
今、読後の最高潮の昂りが治まらない!


甘く切ないとびっきりの2人だけの楽園の時間…
許される訳がない
アポロにもフィーにも「すべき事」があり過ぎる
それなのに……「してはならない事」に心が惹き付けられ、囚われて逃れられない

2人の楽園の時間は背徳の時間そのもの
背徳な時間ほど欲にまみれ愛しい甘美で官能な時はない
その情景が先生の画力によって描き切られた後半
このままなハズがない、、、と分かっていても目が離せないし2人に溺れてしまう
バケーションは束の間の2人の楽園
でもバケーションには終わりがあるからこそのバケーション…
偽りの2人の楽園…
どうかこのまま、、、と叶わぬ望みを胸に抱き読み進める

「絶対に恋に堕ちないこと」
一時の恋ではなく絶対的な愛であればその掟は意味を成すのだろうか…?
と一縷の望みを抱くこのひと時が甘く苦しい


そしてラストの2人
「今は…俺だけか?」
「お前だけだっ」
フィーを包み込むアポロの手、アポロの背中に爪を立てるように掴むフィーの手
そして真実を見つけようとする必死な目と慈しみと今、目の前に居る男しか映していない目

あぁ……。
もぉ…何ていう感情か分からずただただ目を瞑り、2人の息遣いしか感じられないハズの静かなシーンに驚く程似つかわしくない自分の胸の大きな騒めきに打ちひしがれるばかりの読後感
自分のこの心臓の鼓動が騒がしい!


4巻で終わる予感がしない、、、万が一4巻が3巻程のボリュームならワンチャンあるかも知れないけれど、、、それでも抱える問題が多過ぎる
このクソデカ感情をもう一度味わう勇気をそれまでに育てられるだろうか…
日和って最終巻まで待ってしまうかも知れない位、今私の感情は2人に支配され過ぎている

神である事は疑う余地は勿論ない3巻ですが、同時に覚悟の要る3巻である事も忘れてはならない位に刺さります

シャングリラ=楽園は誰のモノ…?
この答えはまだ分からぬまま…

18

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