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表題作山小屋にて

熊飼篤俊
営業リーマン
山本
営業リーマン

その他の収録作品

  • カバー下漫画

あらすじ

それは「吊り橋効果」っていうんだよ ずっとのものじゃ、ないんだよ
休日に趣味で楽しんでいたソロ登山中だった山本は、山小屋で凍えている大男と出会い一晩介抱することに。翌朝、回復した大男は山本に猛烈に懐くも、その場で別れ日常に戻っていった。しかし、思わぬ形で二人は再会することになり…。

作品情報

作品名
山小屋にて
著者
菅辺吾郎 
媒体
漫画(コミック)
出版社
マッグガーデン
レーベル
uvuコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784800013361
4.6

(44)

(29)

萌々

(14)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
204
評価数
44
平均
4.6 / 5
神率
65.9%

レビュー投稿数7

山に登る理由

登山中に出会った二人が仕事の場で偶然再会した、山登りと仕事を通じて少しずつ気持ちを寄せ合っていくお話でした。

山へ登る目的はなにか?
登る理由は人それぞれだが、主人公・山本は普段から自己肯定感が低く卑屈な性格で、登山中は人を見下すために山頂を目指している。
「他の人がやっていないであろう事をしている自分」を意識する事で、心のバランスを取っているような男だ。

この作品のレビューを読むと、山本の卑屈さが合わないと感じる人もいるようだが、日頃抱えているストレスをリリースし、「心の洗濯」をするために登っているという登山者は案外多い。
自分も登山をするので、山本の感覚はよく分かる。
そして登山経験者だからゆえ、熊飼の行き当たりばったりな登山の仕方にやや憤りを覚えてしまった。笑
(初心者だから仕方ないけど、山では基本的に全て自己責任であり、装備を貸し借りする事は相手の命を危険に晒す事でもあるのだ。)

登山中に山小屋で山本から助けられ、すっかり懐いてしまった熊飼は、やたら山本に構うようになるし登山も誘うようになる。
それは良かったけど、そこからお互いに恋愛を意識する間柄になるのは、あんまり自然な流れに思えなかった。
お互いノンケだったはずなので、尚更そう感じた。
BLは連載ものでも基本1巻完結(6〜7話構成)なので、恋愛関係に発展する展開はどうしても無理矢理になってしまうんだけど、本作のような雰囲気のある作品の場合、1巻目は友情を育み、2巻で恋愛関係になるくらいが良かったなぁと思う。
難しいだろうけど。

全体的にはほんわかした雰囲気で、ハードな性描写もないので、BL初心者さんも読みやすいと思います。

0

とても良かった

初読み作家さんです。
もっと早く出会っていたかった〜と思う作家さんでした。

山登りと仕事を通して、お互いが大切なパートナーになっていくお話です。

クスッとなる箇所(各話の扉が好きです)やホッコリする箇所、全体的には暖かい感じです。
が、劣等感や優越感等、人の中にあるどろどろの部分もでてきます。
会社勤めを経験した事がある人には分かるかな…。
働くって大変ですよね。
嫌な事も飲み込んで、自分なりにストレス発散。

自分、偉い!と優越感に浸って何とか自己肯定して又、月曜日から仕事頑張る。みたいな。

最後は、(日高さんの件)楽しく笑わせていただきました。
読んで良かったです。
他の作品も全部読もうと思います。

0

長所短所

絵柄もストーリーもひと昔前のBL漫画の雰囲気を感じます。懐かしい。最近の漫画はコマ割り大きめな傾向らしいですが、このコマ割り細かめで情報量多い漫画好きだなぁ。それでいながら描いている中身は現代風だとも感じる。日高さんの描かれ方とか。

始まり、熊飼のあまりにも無謀な登山に引いてしまいましたが、なるほど彼の得意なこと出来ないことと、山本の得意なこと苦手なことの対比のために極端な描き方にしたんだなぁと。これぐらいしないと弱くなってしまう。

「ボクたちって始めて…」のやり取りが好きだった。無理矢理でもなく、いい塩梅の面白いすれ違い。この2人考え方が違うからまぁまぁすれ違ってるんだけど、結果凸凹が上手く噛み合う2人で…というかおそらく意図してそういう主題のそういう作品の2人なのだけど…末永くお幸せにという気持ち。

0

静かな時間

登山を日常生活での人間関係と例えていて、登場人物の心理描写もとても丁寧で面白く描かれています。
二人の出会いは唐突で無謀とも思えるシュチュエーションですが、その出会いで山本くんの日常も少しずつ変わっていきます。山に居るときは生き生きとしてるけど、下山して日常に戻ると鬱々と世の中を卑下して生きている。山では無能のクマは日常では陽キャそのもので、山本くんには何もかも眩しい存在。そんな両極端な二人がそれぞれの場所で自分を確立させていく、BLの分野ですが人間関係ドラマとして読ませる作品だと思いました。
読後は登山をしたくなるし、背中を押された気持ちになれます。

1

この雰囲気が病み付きになります

初読み作家さまでした。ツイートで流れて来て試し読みで面白そうだと思い購入しました。

派手さは無いけどとても素敵なお話でした。2人の体格差も凄く萌えました。
山本のちょっとした佇まいが小動物の様で可愛かったです。

ですがこの山本という人物はちょっと捻くれているんですよね。それに対して真っ直ぐな熊飼が素直で対照的なんです。
熊飼は出会った時から山本に対して好意的で、職場で偶然再会してからは更に慕ってるのが一目瞭然でした。

距離を取る山本に対して必死で近付いて行く熊飼の反応が、大きな体をしてるのにとても可愛らしいんです。

山登りを通して徐々に深まって行く2人の関係がとても素敵で、キスしかしてないのも個人的にも好みでした。
それでも人気の無いところでは、手を繋いだりしてイチャイチャしてるのが初々しくて可愛いCPでした。こういう雰囲気の作品大好きです。

4

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