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小説
面白かったです! 【士官学校&Dom/Sub】と言う事で、シリアスでお堅めかな〜…と思いきや、意外にも〝学園ラブコメBL〟でした!笑
正直、〝士官学校・獣人・Dom/Sub〟って設定盛りすぎ感半端ないですが、犬の躾に使うようなDom/Subのコマンドと、士官学校の厳しい上下関係がDom/Subや犬獣人設定と見事に合っていて違和感無く楽しめました。
兎に角、犬獣人な受け様が可愛い……!
ちょっとヤンチャで生意気な受け様が、コマンドに嫌々ながらも従ってしまい、褒められてトロットロになるギャップが、もう…可愛くて仕方ない!!
三角お耳とフサフサ尻尾で感情表現する姿に癒されます。
そして、エロが意外にも変態でビックリ!
描写が濃厚と言うか…攻め様の言動が変態と言いますか…
お兄様は、紛う事なき変態でしたね!拍手!!
「俺は変態じゃない」とか言いつつ、挿入シーンで「ほら、中をいい子いい子してやる」なんて、変態モブおじさんしか言わない台詞言ってますからね……(感謝)
もう、受け様を好きすぎる余り変態になるスパダリ大好物なので、非常に助かります!!!
と言うか、子犬時代のほのぼの兄弟エピソードでホッコリ癒されたのに、突然の変態プレイ暴露にビビりましたよ。
この子たち、ショタ時代から変態じゃねーか……(大歓喜)
また、コマンドが『ニール=割座』『プレゼント=曝露』の様に熟語で軍隊っぽさを感じる反面、エロシーンでも熟語コマンド連発で、変態みが増していて◎
『着到=イッて良し』とか、ほぅ…みたいな新たな発見でした。奥が深い…!
学園編・兄弟の絆編・甘々恋人編と、盛り沢山な展開で最後まで楽しめ、〝お犬様には敵わない、飼い主は下僕〟ENDに、お兄様の愛の深さを感じて幸せな読後感でした♡
さとう蜂子先生の【絶対に脱がないソックスガーター】な挿絵にフェチを感じて思わずニヤリ
作家買いです。今回のお話も、中々お見かけしない設定のお話で楽しかったです!
犬の獣人のアムは、幼少期に母を奪われてひとりで追っ手から逃げ回りながら生きてきた。命令されても聞かずに逃げてきたのに、ある男の命令には身体が意思に反して従ってしまい、アムを探していたという兄エルドルフに保護されることになる。保護されて連れて行かれたのは軍の幹部候補生と、そのパートナーになる獣人の通う学校。生徒たちは、DomとSub…この世界では主者と従者の関係を結ぶことになる。これまで野生児だったアムにとって学校の全てが大変だった!
学校生活はワクワクしながら読んでしまいました!生徒たちも幹部候補生たちも魅力的な子たちがたくさん出ています。
アムは野生児で逃げ出してやろうと命令や規則には従おうとしません笑 でも、そこが可愛らしくて、幹部候補生達から可愛がられます。
兄だというエルドルフは品行方正。成績トップで獣人達から憧れの的です。
楽しい学校生活や、2人の徐々に信頼関係を築いていく様子や、2人の過去、幼少期からの執着や、家族のことなど、ぜひ読んでいただきたいです。読み終わりには「なるほど!」と綺麗に締め括られすっきりできます。一冊で盛り沢山の設定が楽しいです。執着、溺愛もの、ちょっと変わったDomSubに興味がある方はぜひ!
アワードのノミネート作品。
義兄弟×DomSub(主従)×バディ要素あり
主従だけどバディ要素があり、BL×冒険活劇のようなお話でワクワクしました。
ただのDomSub作品じゃない!
特殊なDomSubの独自設定ではありますが、世界観もしっかりしていて読みやすかったです。
また、色々と設定が盛り込んでありますが、全体的にまとまりがあり、とても楽しく読了しました。
攻めはよくあるエリートクールキャラかと思いきや、優しさや気品、S気や執着があり、ちょいちょい嫉妬してて可愛い面も…。
受けもヤンチャなツン受けで、自分の芯がしっかりしてブレない。
その分なかなかデレないですがw終盤はしっかり甘々イチャラブが見れます。
今回のCPの続きも読みたいし、他のCPも気になる!
まだまだこの世界観を味わいたいと思える作品でした。ぜひシリーズ化してほしいです!
domsubの用語が全てこの作品専用の用語に変わってるのが面白い。
プレイ→嬉戯(きぎ)
セーフワード→柵
コマンド→命
プレゼント→曝露
ニール→割座
ストリップ→脱衣
サブドロップ→昏迷(多分)
グレア→睨眼
記憶に残ってる限りだが、こんな感じの用語。
危ない組織に追われてたアム(受け)を、エルドルフ(攻め)が保護……というより捕獲をする。
連れてこられた士官学校には兄弟制度があって、従者の人獣は主者の人間を「兄さん(兄さま)」と呼び慕っていた。
エルに反発心を抱いていたアムは、指名のお願い(告白)をエル以外にするが振られて、結局エルと主従関係になることに。
実の兄弟では無いことは分かっていたけど、さすがに血の繋がりがないとまでは思わなかった。義兄弟ですらない。赤の他人。
学校の兄弟制度の名を借りたとしても、それでタイトルに義兄弟って入れるのはアカン……。
あと人獣は感情が昂ると耳やしっぽが出ちゃうんですが、人間の耳をすぐ引っ込められないからその瞬間だけは四つ耳になるっぽい。なので意味の無い四つ耳じゃない設定なのはGood。
元から耳しっぽあって人間耳ないほうが好みですが。
そして人獣は、ケモ耳しっぽだけでなく獣姿になれる。犬、鳥、イルカ、シャチ。
後半、今まで出たキャラたち全員集合して始まる怒涛のアクションシーンがハラハラして楽しい。
そしてそこで判明する、アム(受け)の義兄であるエルドルフ(攻め)は狼の人獣という衝撃の事実。
なんで人獣なのに主者? となるけど、狼は犬と違って常に序列の上に立つ存在だから。理由がかっこよすぎるだろ……。
幼少時代、エルがアムに対してキュートアグレッションを起こしてるの可愛い。幼いながらに、お尻ペンペンで無意識に性癖開拓しちゃってたり、排尿プレイを覚えちゃったり。
大人になってからのお尻ペンペン描写の挿絵がめちゃくちゃエロい。
設定が細かくて新鮮だから、一冊で終わるのは勿体ない!
DomSubものだけど、一風変わっている世界観。DomSub×獣人の設定で、その舞台は陸・海・空の士官学校。ちょっとしたパブリックスクールみたいな要素も感じられました。
主人公となる2人は幹部候補生のエルドルフ、そして獣人の生徒はアムです。2人は義兄弟…異母兄弟の関係です。アムは10歳のとき母と生き別れ1人で生きてきましたが、長年探し続けてきた父と兄に探し出されて、兄・エルドルフと同じ士官学校に入れられます。
この学校は幹部候補生と獣人の生徒のパートナー探しが行われ、それは今後軍の仕事に従事していく意味でも重要な相棒役の選定です。エルドルフはアムと組みたい意思を示しているけど、アムはエルドルフに反抗的。だけど、なぜかアムはエルドルフの命令しか効きません。
強気なアムも主者となったエルドルフには無抵抗になってしまう。なぜエルドルフにだけ?…というのも、このお話の深い部分に関わっていきます。
この作品で目立つのは、Dom Subっていう言い方やコマンドが独特なところでしょうか。Domは"主者"、Subは"従者"と呼ばれていて、命令も例えば……ステイが「佇立」、ひざまずけが「跪拝」とかです。固い言い方がちょっと軍隊ぽいですよね^ ^
幹部候補生(主に人間)と獣人の生徒は、相性や信頼性を基にパートナーを選びます。もちろん恋情を抱いたり、主者と従者の性的な関係も絡んでいくこともあります。お固い士官学校の学生同士ですが、パートナー探しのあれこれを見てると、ねるとん(懐かしい 笑)とか婚活パーティーを見てるみたいで面白かったです。嫉妬がね〜…バッチバチです。
エルドルフは嫉妬の塊のような男なので、それを知らないアムとの温度差が時に不憫になりました。(エルドルフ、がんばれ!)
まぁ、でもこのパートナー探しは序章です。
パートナーになったあとからが大事なんですよね。少なくともこの主人公の2人は。
他のパートナーたちは信頼関係も愛情もあるのにエルドルフとアムにはまだそれが備わっていません。2人のパートナー関係の見かけと中身が伴うその日はくるのか。…要は信頼性が1番大事なので、そこの隙間を埋めるにはエルドルフとアムの2人には時間が必要なんですけどね、2人の過去の繋がりも大きく影響しているので、ちょっと一筋縄ではいかないのがもどかしいところ。
それを乗り越えたら2人はある意味最強の相棒かなと思います。アムはエルドルフの命令しか効かない、エルドルフだけの従者なんですから。
エルドルフとアムの関係に焦点を当てがちですが、家族の愛や絆にも触れているところも良かったです。あと、士官学校のみんなとの魔獣事件解決の連携プレーとか。
でも一番はエルドルフの執着と一途な愛かな。最初の方はアムに冷たくされ、嫉妬させられてばかりの彼に同情しかありませんでしたが、想いが通じ合ったときの意地悪主者と化したエルドルフは、ギャップがすごくてムフッとなりました。
兄弟でありパートナーでもある2人の未来はきっと明るい。電子おまけの可愛いエピソード含めて読後感良しな作品でした。