ボタンを押すと即立ち読みできます!
よしながふみ作品に、神以外の評価をつけたことがないことに気づきました。仕方ないよね、だって私のツボなんだもの。
萌え評価しようとしたこともあるんですよ。実は『フラワー・オブ・ライフ』という作品を「超面白いけどBL的要素がなさすぎるから萌え評価で…デブ萌えできるならニオイ系として楽しめるかも」などと書いたレビューをうpしようとして、ちるちる上にこの作品がなかったことに気づき、「そりゃそーか」と自分にツッコミ入れた過去があります。せっかく書いた長文レビューを返して(涙)
なにを言いたいかというと、どさくさに紛れて『フラワー・オブ・ライフ』という非BL作品をオススメしちゃおうという…私はよしながふみさんの宣伝マンかい。
で、この作品ですが、シリーズの第二巻です。
相変わらず面白いです。
二次創作作品的なノリを感じました。
なんと、一巻の七年後。
七年間挿入させてもらえてないって、藤堂、おまえどんだけヘタレなんだよw
藤堂のヘタレ攻めっぷりも田宮のツンデレ照れ屋っぷりもさらにディープになっていました。
一巻がすれ違う心と心の繊細な触れ合いを描いた作品なら、二巻はかなりエロに特化した作品になってます。きちんとしたストーリーを下敷きにしたうえでのエロは、めちゃくちゃ萌えますねー。
フケ専の藤堂の弟も登場し、大学の先生相手に、クールで鬼畜な年下攻めっぷりを見せてます。このカップルも好き。
めちゃくちゃ面白かったです。オススメ。
この作品の絵柄やストーリー展開なんかは、今の若い人達は古ダサい、物足りないと感じてしまうのでしょうか。わたしが大学生だった頃よりも少し先輩のような感じがしますが、ほぼ同世代からすると、描かれている時代の空気とかキャンパスライフとか、当時の風俗的な面よりも物語自体に萌え要素がつまっていて、エバーグリーンBL感がハンパない作品です。
もうひとつ、ルーツが少女漫画なので、藤堂(兄)のようなキャラはBLじゃなくても萌えるキャラ。「攻」、「受」のような設定ありきの記号化は興醒めしてしまうのであまり好みませんが、便宜上使用させていただくならば、天然系の優しいムッツリスケベ攻ですか。大人ぶってもカッコつけてもいないのになんか包容力がある。等身大でお茶目。あんまりこういったさりげなく厚みのあるキャラにお目にかかれないんだなぁ。血眼になって探してまで出会いたいと思うほど執着はないんで、見つけたらラッキーくらいで。…ボンボンで探したら見つかるかなぁ。(←結構探してる。)
政治家の息子で附属高からエスカレーター式に帝能義塾大学法学部に進学した藤堂貴明と外部入学生の田宮。三年生、初めてのゼミコンパで場を盛り上げるために藤堂が田宮にチュウしちゃうのが物語の発端。セクシュアリティーに揺らぎを感じていた田宮は、ある出来事を経て藤堂の存在が気になり始める。田宮は大学院に進み学者の道へ、もともと夢があった藤堂は理学部三年へ入りなおします。大学を卒業したらお別れかと思いきや…。(一巻)
二巻で二人は同居しています。(二人がくっつく過程は興味がございましたらぜひ本編で。)田宮のことが大好きな藤堂はカポーになっても色々悶々としています。男同士ですからそれぞれ仕事という名の自己実現が優先(の時代でした。)。そこらへんの葛藤が男らしくっていいんです。その葛藤を乗り越えてのらぶらぶが萌(燃)えるんですね~。ということで二人は素敵なゲイカップルになりましたとさ。藤堂が田宮を好きになってから変わっていく姿も見もの。二巻目の中盤以降から、藤堂(弟)のお話が始まります。
藤堂兄弟は二人ともゲイなのですが、弟の広明が兄ちゃんを上回るいい男なんですよ。個人的には二巻最後に収録されている、「彼は美しい人だった」がもう、殿堂入りしちゃってます。広明は高校陸上部の佐々木先輩に憧れていて、同性からそういう目でみられることに男は敏感である、と先輩から指摘されます。それをきっかけに身体だけの関係になるのですが…。悲し過ぎる恋のお話です。好きだから、大事だから、相手にこうして欲しい、と素直に要求できない心理を、男のプライド故に自身をも含め壊すベクトルへ向かった佐々木先輩と、後輩だから、身体の関係だけだからと気持ちを抑えていた広明の関係。辛い恋でも、本当に好きだった人とのものだったら、それが過去のものとなったとしても、とても美しいものとして記憶されているものなのでしょうね。
しかし二巻分をレビューすると長くなってしまい、恐縮です。
1巻では二人の大学生活を描いていましたが、この2巻ではその7年後、二人は同棲しています。
でも7年間も一緒にいるのに、大学4年の春以来、一度も挿入していないという。
一巻目でも思ったんだけど、やっぱり田宮みたいな頑なさ、ツンがある人ってどうも苦手です。。。。
でもそんな田宮だからこそ「挿れてくれ!」とお願いするシーンが見ものなんですけど、終わったら元に戻っているという…。藤堂はヘタレ攻めから進化?して乙女思考まで入るようになっちゃってるし、田宮のツン度も増してるし。
でもそんな二人を描いた【言えないけど好き】が良かった。
好き好き言いたい藤堂と、素直に返せず「穴はひろがってるんだから早く入れやがれこのクズ!!」と言ってしまう田宮。キッツイわー。でも「陰毛が~」のくだりが田宮の最大限の愛情表現であり、どこまでいっても田宮だな、と思いました。
【大学教授は優秀な教え子に恋をするか?】
フケ専の藤堂弟が年上の可愛い大学教授を攻めるお話。何が良いって、藤堂兄弟が「ヒロちゃん」「タカおにーちゃま」とお互いを呼び合っているところ。
藤堂なんか2巻目ではヒゲボサボサで、すっかり乙女思考入っちゃってて、なんだか大政治家の息子というバッググラウンドを忘れがちでしたけど、この呼び方でお育ちの良さが垣間見えました。
そして藤堂弟の初恋を描いた【彼は美しい人だった】
大学教授との組み合わせでは攻めをしている藤堂弟ですけど、高校時代は受けだったんですね。
首席で高校卒業するくらい優秀で憧れだった先輩をやがて追い越していく後輩(藤堂弟)。先輩はどんどん堕ちてやがて精神を崩壊させてしまう。
再会シーンが切なかった。【彼は美しい人だった】このタイトルの過去形なところがぐっと来る作品です。
ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのが、こちらの作品です。
【彼は美しい人だった】が神評価なのですが、メインカプの田宮のツンがキツくて、私自身は好きな相手にこういう態度を取られると確実に心折れるタイプなので(なのに藤堂はベタ惚れしていて凄い)どうしても田宮評価が低くなってしまい、萌萌です。
教えてくださり本当にありがとうございました。
「なに食べ」実写化報道により、勝手に盛り上がり、一人よしなが先生祭り中。
感想のみですが、、、
藤堂兄が、1巻よりややオネエにより気味なのがツボで(1巻は色っぽいチャラ男系)、シロさんの元祖か?と思いたくなるくらい。優しさのベクトルは違うけどね、優しいの。
受けの田宮も可愛いけど女々しくない。
1巻では愛を探り合い、2巻では愛を確かめ合う。そこの笑いも含まれているし、新たなCP(フケ専弟がまたステキ)も出て来て面白いです。
書かれたのは随分前のようですが、今読んでも遜色ない、秀作と感じました。
ホントは神にしたいけど、、、神と萌え2の間が1番しっくりきます。
社会人になった田宮と藤堂、大学卒業後七年経過したふたりの同棲生活と、ただ今大学生の藤堂弟と伊藤教授の恋が軸に描かれています。
「彼は美しい人だった」は書き下ろしですが、その他初出は同人誌。Hシーンやや多め、だけど読ませてくれるショートものが目白押しです。
藤堂×田宮の、乙女攻め×高プライド受けはもう盤石。
絶対言わなそうな「あ…あ…早く挿入て…」を聞いた(いえ、読んだ)時は、ワタクシは藤堂の気持ちになって天にも昇る気持ちですよ(昇天)。あんなによがっていたのに、終わった途端に怒り出す田宮、イイッ。
「言えないけど好き」での藤堂の言葉「愛してるよ健介」と田宮の赤面ぶりで、もう二人の仲はもう大丈夫。末永くお幸せにっちゅう感じです。
で、新たなるカップルとしては、藤堂弟と伊藤教授。師弟カップルです。チャラそうでいて一途な兄藤堂貴明に対して、弟・宏明はクールなオヤジキラー(フケ専)。最年少で司法試験合格したくらい優秀な宏明はは、ゼミに残る交換条件としてのセックスをお花ちゃんな伊藤教授に申し出ます。
伊藤教授のお花ちゃんぶりは本当に可愛くて、宏明ならずとも抱きしめたくなるくらい! ふたりがこの先もずっと愛ある生活を続けていくよう願ってやみません。
書き下ろし「彼は美しい人だった」は、クールなオヤジキラー宏明の初恋物語。初恋の甘いイメージとは真逆の痛い話でした。初恋の人が現在おかれている悲しい末路を目の当たりにした宏明。伊藤教授との幸せな生活と比べると本当に切ないです。
現在攻めの宏明は、当初受けだったようですね。
ワタクシ個人的なツボとしては、藤堂と弟がお互いを「ヒロちゃん」「お兄ちゃま」と呼ぶところです(笑)