Renta!限定版
「ベッドの上でドロドロに愛してあげる」
▶︎オレを守ると誓ってよ
▶︎オレを守ると誓ってよ more!
ではヒール役だった佐波さんと隼人の二人。
果たして、悪役二人に救いはあるのか…?と言う事で、スピンオフ作品です。
一応こちら単体でも読めますが、個人的にはスピン元も読んだ方が深掘りできてお勧めです。
「俺を守ると〜」では、非常に尖っていて〝THE・悪役〟だった隼人。
カナン(スピン元の主人公)への未練タラタラな隼人は、モーゼ(スピン元の攻)に対して「カナンの処女、俺が奪ってごめんね」なんて煽りまくり、全く反省の色無し!でしたが、その裏ではボロボロの精神状態で佐波さんの〝ペット〟として飼われていたとは……
あの強気な隼人は何処へ!?と思うほど、今作では精神的に弱りきっていて痛々しい主人公でした。
カナンに執着する余り、許し難い強行に及んだ隼人。
人気が落ち始めて不安な時に、カナンからセフレを持ちかけられたのが、隼人にとっての拠り所になっていたのかな……
そんなカナンは〝好きな人の1番になれない〟から偶々近くにいた隼人に声を掛けただけだったと言う…
隼人の犯した罪は決して許されるものではありませんが、お互いに利用し合う関係だったカナンがモーゼと出会った事で満たされていき、一人取り残されてしまった隼人の気持ちを考えると、少し同情してしまう。
そんな隼人救済のスピンオフ。
しかし、そんな簡単に救いなんてある筈もなく……
自分の犯した罪の重さ、失ったものの多さに気づき、いくら後悔しても今更どうしようもない…。
そんな中でも、少しづつ前を向き一歩踏み出した矢先、またしても全てを失ってしまう。
隼人の報われなさに胸が痛みますが、全て因果応報、自業自得なんですよね……
一方、「面白ければ何でも良い」視聴率が取れるなら、炎上大歓迎!なTVマン・佐波さん。
それ故に、芸能人のスキャンダルや事件をエンタメとして消費し、人の痛みに気づかないフリをする人物でした。
損得勘定で動く、TVマン故のエゴイスト。必要ない人間は容赦なく切ってきた佐波さんですが、彼も本心ではずっと孤独に喘いでいたんだな…と。
孤独な二人が出会い、〝飼い主と飼い猫〟の歪な関係ながらも、穏やかな日々に少しづつ癒されていく……
犯した過去は消える事はなく、これからも不安と罪を背負いながら生きていくので不穏さは漂っていますが、孤独ではなく一緒に背負ってくれる人がいる。
〝お互いの拠り所を見つけた〟と言う点では、ハッピーエンドだと感じました。
木田先生作品の中でも異色で暗いお話。
少し不穏な空気は残しつつ、それでも前に進もうと寄り添う二人に、不思議と読後感は爽やか。
攻撃から身を隠すための拠点〝トーチカ〟を見つけた二人が、これからは穏やかに過ごせる事を祈って……
個人的には、こちらのスピンオフの方が好きでした!
▶︎紙書籍/白抜き
佐波×隼人
今回の設定は、
木田さっつ先生のこれまでの作品と比べて斬新でワクワクする。
ヤンデレドS攻め。
レイプ罪を背負う受け。
2人とも精神孤独で、恋愛のメンタルガタガタで、
芸能界の裏事情も含めて、
内容がダークな感じもちょっとあるけど、
先生の作品だから、そこまで重たくない。
結局はある意味の救済系で、
超ほのぼので、幸せいっぱいな結末に向かっていくのが心地いい。
猫ちゃんとの3人の暮らしも最高の癒し。
俳優の隼人のスキャンダルで仕事と恋も失って失意の中、
謎多きの笑顔メガネのプロデューサー・佐波に拾われてしまう。
それから、隼人が佐波の「猫」として、エッチ3味の生活を始まる。
2人の距離感が徐々に縮まっていく様子が、
佐波の笑顔の裏に狂気っぷりと独占欲のグロさに、
隠れた本音や過去や彼の真の一面が少しずつ見られて、
その歪んだ愛の考え方と愛情の表現にグッとくる!
闇を抱える闇隼人が、
そんな佐波に甘えて欲望に溺れ、恋に堕ち込む過程が絶景!
家の中で「監禁」されると言っても、
佐波が隼人に安心感を与えたり・・・、
逆に隼人の救世主みたいの存在で胸キュン溢れる。
2人がお互いを救い合い、許し合い、
何もない状態でも、心の安らぎや依存感、
精神的な支え、肉体的な繋がり、
後悔しないような愛の形にハートを直撃されて、
たくさんの激しさが満ちる筋肉と筋肉の絡みが萌え無限!
2人だけの愛の世界、何度も読み返したくなりました!
さっつ先生の作品が本当に大好きです。
今までの作品とはテイストが異なりますが、さっつ先生の新境地、才能のすごさを改めて実感出来る、そんな作品でした。
あとがきの先生の書かれる文字がとても綺麗で最後までいつも楽しみに読んでいます!
もっともっと評価されてほしい作品です。
罪を犯して芸能界を追放された隼人と、
テレビ局の敏腕プロデューサー・佐波の物語。
冤罪とか誤解ではなく、しっかり罪を犯している主人公というのはなかなか珍しく、それだけに重い始まりになっています。
どこにも行く場所がない隼人。
そんな隼人に声を掛け、自宅へと連れて行くのが佐波です。しかしその実態は『美人な野良猫を飼ってみたい』という願望で…。
次第に佐波に依存していく隼人。
ハピエンなのかな?メリバなのかな?突然佐波の手酷い裏切りがあるのでは?と、どういう結末を迎えるのかハラハラしながら読みました(^_^;)
犯した罪は消すことが出来ず、
それはどこまでもついて回る。
どこにいても誰かに知られるんじゃないか?また軽蔑の目で見られるんじゃないか…そんな気持ちを抱えながら生きていく隼人の姿が描かれています。
知らなかったんですが、本作は『オレを守ると誓ってよ』のスピンオフだそうで、隼人が罪を犯したお相手の物語が先に出ているようです。
スピン元を知らず本作を読んでも問題なく読めましたが、スピン元から読んだ方がより分かりやすいような気がします☆
スキャンダルを起こして芸能界を追放された俳優隼人、行くあてもなく彷徨っていたところプロデューサー佐波に拾われて彼の猫として暮らすことに…
以前先生が描かれた作品のスピンオフになりますが、元の話を読んでいなくてもこれはこれで完結したお話になっています(読んでると深まるけど)
隼人はドラッグ、レイプと罪を犯しているので普通の形で幸せになるのは難しいです。
先生も言われていましたが、物語といえどそのあたりはちゃんとしていて、彼らなりのその先の幸せを見つけるまでのストーリーになっています。
ハッピーエンドではあるけれど、抱えているものはそのままに…ファンタジーになり過ぎていなくて私は好きな結末でした。
2人は幸せそうだし!
途中罪を犯しているわけだからしんどい展開もありますが、隼人は佐波さんに出会えて本当によかったなー!
先生の描くエッチなシーンもとても好きです。
出てくる猫ちゃんにも癒やされますよー!