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表題作Missing you

倉知克治
兄の同級生で弁護士、27歳
国吉優奈
足の不自由なジュエリーデザイナー、23歳

同時収録作品ずっとあなたが好きだった

倉知克治
和紀の同級生・渉外弁護士
国吉優奈
和紀の弟・ジュエリーデザイナー

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

幼い頃の事故のせいで片脚が不自由な優奈。事故に責任を感じ、大人になっても優奈の世話を焼き続けている克治。互いに惹かれ合う二人だが罪悪感から恋心を打ち明けることもできぬまま、不自然な関係を続けていた。だがある日、優奈の兄・和紀に克治の気持ちが知られてしまう。克治の親友でもある和紀は大激怒。克治に、職場から再三出ているアメリカ転勤の話を受けるよう強要するが…?ドラマティック・ラブ。

作品情報

作品名
Missing you
著者
うえだ真由 
イラスト
やしきゆかり 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
Missing You
発売日
ISBN
9784403521775
3.5

(30)

(7)

萌々

(8)

(11)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
11
得点
102
評価数
30
平均
3.5 / 5
神率
23.3%

レビュー投稿数11

切ないです。

途中で何度も読むのをやめて、結末を先に読んでしまおうかと
思ってしまう程、切なかったです。

幼い日の事故により、優奈の足に残った後遺症。
お互いに負い目を持っているからこそ、伝えられない恋心。
もどかしくて切なくて、なんだかたまらない気持ちになりました。

優奈の克治への望みのない片想い、抱える様々な焦燥感は
涙無しでは読むことができません。
たとえ伝えられなくても、叶わない恋だとしても、
想う気持ちはとめられない。
相手のことを一番に考える、真っ直ぐでひたむきな恋の話です。
克治君がまた素敵な王子様~って感じで素敵なんですよね。

切ないお話が好きな方に、お薦めしたい作品です。

6

私にとっては「標準的」

途中まで面白さに興奮しながら読みました。

すれ違いの話は、読むのに疲れることもありますが、これは二人の気持ちが通じるタイミングが絶妙で、申し分がありません。
切なさやもどかしさを存分に楽しみ、これ以上だとしんどくなるという、ぎりぎりのところで一気に反転させる、すれ違いものの醍醐味を堪能できます。

適度にじらされたぶん、H場面も大変満足度の高いものになっていて、私には少ないようには感じられませんでした。

二人の思いが通じたところからは、優奈にすっかり感情移入して、幸せな気持ちで最後まで読むことができました。

2

むぼち

コメントに同感と言っていただき、おなじ感動を共有している人がいると思うと余計に嬉しくなりました。

同人誌も、中古ですが買えそうなので、読むのが楽しみです。

kirara

むぼちさま。

『神』レビューですね!私も、なぜ思い切って『神』にしなかったのか!とどれだけ思ったことか・・・1か月過ぎたら修正できませんからね。
(勝手に申し訳ありませんが)私の悔しさを埋めていただいたようですごく嬉しいです。

そして、Hは私にとっても『標準的』ですね~。

すべてがまったく同感としか言えないレビューでした。
実は、私も数日前に(もう何回目か数えられませんが)読み返してたんですよね。タイムリーでした。



お互いを思いやって、近づけない、切ないお話

克治が弁護士になったのも、優奈を経済的に支える為だし、告白はしないつもりでした。自分は一生独身で優奈の幸せを見守っていきたいという、なんともあふれんばかりの優しさですが、優奈はそれが怪我をさせた責任を感じてしている行為だからと、こちらも告白できないし、素直に甘えることができません。
そのあたりのじれったさが、この作品のいいところです。じれじれをじっくり味わってください。
弟の幸せのためには、ホモはいかんと恋路を邪魔する兄の存在も痛いですが、お互いの深い思いに、兄も譲るしかありません。
その分二人が思いを通じ合わせて、いっしょに歩き出したときの幸せ感が、なんとも言えず心をあたためます。

1

やっぱりうえださんの『ベタ』はいい。

一瞬『神』と迷いました、ハイ。

うえださんのベタシリーズと言えば『健気受』。確かに優奈(受)は、紛うことなき『健気受』ですが、私は克治(攻)も『健気攻』だと思うんです。

幼いころの事故が原因で左脚が不自由な優奈(受)。事故の責任を感じて、ひたすら優奈に尽くす克治(攻)。お互いを思いやって、だからこそ相手を特別に思う自分の気持ちを言い出せないんです。そこに、優奈を思うあまり『人並みの幸せ』にこだわって、克治との同性同士の関係に反対する兄・和紀が加わります。
怪我を負った・負わせたことが、2人の心の枷になっていて、そのためのすれ違いを主としたストーリーで、私はすごく好きなんです。

特に最近はどうも捻り過ぎの作品が多くて(いや、それがツボにピッタリ来れば最高に気持ちいいんだけど)、私はときどき無性にうえださんのベタシリーズを読み返したくなります。
実際、なんでもそうですが『ばっかり』は確かに嫌ですよ。でも、『ベタ』には『ベタ』ならではの存在理由があると私は思っています。永く支持されてるからこその『王道』なんですから。

私は優奈の兄・和紀(スピンオフ『ブラコン処方箋』シリーズの受)の、良くも悪くも『ぶれない』ところはよかったと思います。個人的に好みのキャラクターではまったくないんですが。普通、こういう横槍入れて邪魔するキャラクターって、ラブラブ後日談ではフェードアウトしてるか、心を入れ替えてる(?)かがほとんどなのに、コイツは変わらん。
まあ厳密にはその前に、克治が渡米して離れたことで、落ち込む優奈に助け舟出しちゃったりして、結局弟可愛さで負けてるんだけど。でも、『優奈が大事・可愛い』という点においてはどこまでも初志貫徹なんですよね。

この和紀は『お邪魔虫』キャラクターには違いないですが、それが優奈に対する本当の愛情から来ているんですよね。2人のラブを『邪魔』するのも、優奈の幸せを願う一心だし(たとえ結果的に的外れであっても)。だから、2人が結ばれた後もあっさり前言を翻さないところが、いっそあっぱれでした。

そしてなんと言っても、表題作では精一杯頑張っていた(?)克治が、続編で弱みを見せるのがよかったです。完璧なだけの攻って胡散臭くて好きじゃないので。
『なんだよ~、ソツのないすかしたヤツかと思ってたら可愛いじゃないか』という感じ。

あとは、やしきさんのイラストがとても素敵でした。キャラクターみんなイメージぴったり。

5

kirara

むぼちさま。

これ、私はすごく好きなので(レビュー、いま読み返すと無駄にアツいな)、お好みに合ったようですごく嬉しいです!

コメントありがとうございました。

むぼち

kiraraさんのおっしゃるとおり、シンプルな筋立てが、すれちがう二人の気持ちを引き立てていて、興奮しながら読みました。
読んでよかった、ありがとうございます。

お兄ちゃんったら(笑)

このお話に当て馬は出てきません。受けのお兄さんが主役カプにとって最大の敵です(笑)かなりのブラコン兄で最愛の弟と自分の親友の恋をそれはもう徹底的に阻止します。「ホモは絶対ダメだぞ。今はつらくても後できっとあの時とめてもらってよかったと思うに決まってる」って弟を心から思いやっての行動だからタチが悪い。でもお兄ちゃんは恋というものをわかってません。邪魔をされればされるほど余計恋心は燃えてしまうものだということを。

でも実際ノンケの男が自分の弟と親友が愛し合っていることに気づいたとしたら、このように取り返しのつかないことにならないうちに必死で止めようとするのはリアリティーがあると思いました。普通BLでキャラの濃い兄弟が出てきたら続編でその人もホモ化してることが多いけど、この兄に限ってはそれはないんだろうなと思っていたら・・・

なんと続編があるとは!しかもこのホモ嫌いの兄が受けとは!!兄弟そろって受けかよ(笑)素敵な情報がもれなく載ってるちるちるさん大好きです。さっそく今取り寄せ中です。あらすじをみるとお兄ちゃんのお話の方が自分好みの受けみたいです。気の強いエリートが攻めに落とされちゃう話が大好きなので。萌え萌えのお話だったらまたレビューさせてもらいたいと思います。

このお話の受けの弟ちゃんは健気で可愛いですが、名前や性格全てが女子っぽいので・・せめて名前はもう少し男らしくしてほしかったです。物語の冒頭で「なんでBLなのに女の子が主人公なんだ?」とちょっと勘違いしてしまったので。

1

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