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なるほど!
あの写真がキーになってるのか!いいラストでした。
もし千紘があの写真を飾ってなかったらハオレンは会いに行かなかっただろうなと思うと、めちゃめちゃ大事な役割を持ってるなと。。
(最後の写真によって自分のことをきっと忘れてると思ってた千紘が、全然自分のことを忘れてないことをはっきりと認識したため)
2巻の終わり、何が起こるのかと思ったら。
苦しい、苦しすぎる。
マヤがだいぶ狂っている。
うそだろ、、、千紘、千紘!誰か助けに来いよ!
私自身の心臓も掴まれたように苦しくなりました。
病院で千紘をみたハオレンはきっと私以上に苦しかったでしょう。
千紘もハオレンもお互いに深い傷、トラウマを負いました。
結果的にハオレンは大きな決意をします。
「俺の事をいっぱい思い出して それで もう忘れろ」
別れを決意したハオレン、忘れられない千紘
ボロ泣きしました。
それでも2人とも生きることをやめないでくれて良かったです。
最後、2人の目元にはシワがある。紛れもなく時間が経過したことを指していて、それでも思い合っていました。
2人が再会できたこと、本当に嬉しいです。
表紙は、千紘がハオレンを撮っているシーンなのですね。
ありがとうございます。
全3巻、全て読みました。
本当に出会えて良かったと思える作品です。
いつまでも2人の幸せが続くことを願います
完結巻なのに単独表紙って珍しいな〜と思いましたけど、読後に、いや、これ最高の惚気表紙だったんだなと気づく。千紘が撮ってる浩然の笑顔だったわけか。良かった、良かったねぇ。
出所エンド作品は、再会するか再会しないかで言えばそら再会する作品が多数派だろうし、おげれつ先生はなんだかんだしといてメリバですらなく割としっかりハッピーエンドにしてくれるので、やや油断気味に読んでしまった。不意をつかれなくてよかった。あとがきで取り上げられてたマヤの描き方なんかみると、やっぱおげれつ先生ってなんだかんだ真面目だよなと。おげれつ先生なのに。ビッチ部は知らない。
すごく雑にまとめます。キレイな闇金ウシジマ君です。特にマヤは完全に闇金ウシジマくんの登場人物です。ウシジマ君の知り合いや責務者оr責権者にいそうだもん……もっと小物かな……。
浩然死ぬんじゃ……?と五分五分で疑いながら見ていたので、ラストで安心した。一巻から通して読んだ感想として、暴力描写に耐性がある人、攻めが非処女でも気にならない方には強くすすめたい。
似た雰囲気の作品は「囀る鳥は羽ばたかない」「寄越す犬、めくる夜」「にぃちゃん」等。既読の人にはわかると思うけど、エグい児童虐待や性暴力描写有なので苦手な人は注意。
バイオレンスとグロの程度は「闇金ウシジマくん」が読める人なら余裕、「囀る鳥」「寄越す犬」よりちょい上。
一番怖かったのはマヤの無茶苦茶じゃなく、浩然母が江の島の中継を見ながらは発した「浩然も一緒に帰れるといいね」。
息子に語りかけるなら「浩然も一緒に帰ろうね」になるはずなのに、「(りゅうちゃんが許してくれたら)一緒に帰れるといいね」って、完全に男=自分>>息子になってる……。
二巻は日常描写が長くてやや中だるみしたが、マヤが千紘を拉致ってからの、急転直下の展開には引き込まれた。
不幸な生い立ち故に自分が不幸であることにさえ気付けずにいた攻めが、孤独なもののメンタルの安定した受けと暮らすうちに、「幸せ」の意味を肌で理解する描写は泣かせる。正直に言えば、浩然が受ける所を見たかった。一回位千紘に抱かせてやってくれ。
総合的には面白かったし、ヒューマンドラマに感動したものの、消化不良な点はちらほら。あの娼婦は本当に母親だったの?とか……一番ひっかかったのは千紘と同じバイト先の女子高生と、浩然の職場の後輩の扱い。
前者はマヤの人質にさせて千紘の拉致に繋げるため、後者は浩然を漫画喫茶に誘導し千紘のインスタを見せる為だけの駒。
二人とも愛嬌あって憎めないキャラだけに、役目を終えたら即フェードアウトが腑に落ちない。特に女子高生は……あれからどうなったん……?
自称小卒で教育の機会を一切与えられてない浩然が、上品で知的な立ち居振る舞いを演じられたのも謎。あの環境で生まれ育ったら、箸すらちゃんと持てるか怪しい。マツキさんに引き取られた時に仕込まれたのかな?リアリティーを補強する理由付けがほしかった。
最終回でどれだけ時間が流れたかは描かれてないが、千紘と浩然の老け具合から察するに、10年以上は経っているのだろうか。
マヤへの殺人未遂は浩然の境遇を考えれば十分情状酌量の余地があるし、執行猶予が狙える気がしたけど、その前の殺人罪も加算されたのかな?マヤの殺人教唆・脅迫罪が差し引かれるから、そんなに入ってるイメージないな。当時は未成年だし。
孤独な二人の再生の物語としては綺麗な終わり方。「子供が嫌い。手に入らないものだから」と一巻で言っていた千紘が、鳩と戯れる幼女に自然な笑顔でファインダーを向ける、伏線回収が美しい。諦めてもなお残るものに気付いたのかな。
だけどあえて言いたい、言わせてほしい。私は二人の数年越しの再会と抱擁が見たかった。キスは高望みでも、せめてハグは……ハグだけでも……!
ラストシーンが意味深なバックショットで終わってしまったのが、個人的に大変悔やまれる。いや、演出意図はわかるよ?浩然の背中を描いて、読者に表情を想像させる手法をとったんだよね??でもでも一巻からずっと二人を見守ってきた一人の読者としては、浩然と千紘がお互い顔を合わせた上で、安堵と希望と歓びの表情を浮かべるシーンで〆てもらいたいわけで!!!!!!オシャレな終わり方だけどね余白にカメラのシャッター音が響くの!!?
だけど今まであんなハードで鬱で辛い展開続いたんだから、最後の最後で受けと攻めがしっかり抱き合い「今」を感じる、そんなカタルシスが欲しかったんだ!!
そのへん描き下ろしで補完しただろ!ってツッコミもわかる。エモい、余韻がある終わり方って評価する声もわかる。わかるけど……わかるけど……このリビドーはどうしようもねえんだ……!
それとあれ……千紘の写真展示のシーン……「BANANAFISH」の「光の庭」モチーフ?アッシュと英二の死別に納得できないファンが描いたIF二次創作?ただの偶然なのか作者に思うところあるのか、めちゃくちゃ気になる……。
あ、加治はひたすらいい人でした。最終回は結婚したのかな?マツキさんの秘めたる母性にもじんわり。「マヤも幸せにしてください」って手紙が多かったのはよくわからない。可哀想な過去がほのめかされると反射で同情しちゃうひと?彼も環境に歪められた被害者かもしれないけど、かといって浩然や他の人たちへの仕打ちは消せないし、そこは因果応報が妥当で常套。
世の中にはどうしようもないし、どうにもならないことだって山ほどある。浩然がそのサイクルから脱却できただけ奇跡。
マヤの末路は『ブラックラグーン』の名言、「だけどそうはならなかった。だからこの話はここで終わりなんだ」を思い起こさせた。
何はともあれ、お幸せに。
もう涙でグショグショ 3巻の浩然の「俺のこといっぱい思い出してそれでもう忘れろ」で大号泣。2人の笑顔と涙がズシンと心にくる物語でした。 ラストまで余韻がすごい。あの時どんな表情をしていたのかな、2人はこれからどんな風に生きていくんだろう。あの時まで千紘はどんな想いを抱えて生きていたんだろう。最後でまた泣いちゃった。 選べない境遇で生き抜いていくことがどれだけ大変か、一度あの状況になれば這い上がってまともな生活を送っていくことが難しいことも色々考えさせられました。
まるで映画のような傑作だと思います。
登場人物1人1人の心理描写がとても丁寧で、
あっという間に全巻読んでしまいました。
まだまだ続きが読みたい、そんな作品です。
また読み直したいと思える、大好きな作品です。
かなり重厚なストーリーです。この重みに説得力のある画力が加わって、とてつもない濃度で読み手に訴えかけてきます。心抉られながらも、最後は読んでよかった…と思える作品でした。
おげれつたなか先生の作品はどれも自分に刺さるものが多いです。そしてなるべく一気に読みたい。そうじゃないと心が持っていかれてしまうので、この作品も完結してから読みました。
3巻が途中にキツイ部分があるけれど、そこまではひどくなく(それでも十分酷い目に合ってると思うけど)最後は幸せになってくれて本当に良かった。
マヤが強烈すぎて、忘れられないし、切なすぎる。自分で蛙花火のようにパッと消えることが良い、と思っていたこと。あんなに執着してたのに、最期はあっけなく、でも自分がこだわっていたような死に方だったのか。とても可哀想な人物だったんだな、と思えばそこまで憎みきれないというか。
とにかく色々考えて涙も出たし、とても良い作品でした。
ちなみに調子の良さそうな日を選んで読みました。ちょっと疲れすぎてると初見は無理かなと思って。でも今も読み返す作品です。
特别特别神的一本!两个主人公都塑造得很用心,不是贴标签式的卖人设,而是真的用把角色塑造成一个完整的人的感觉,这一点在最近的bl作品里实在是很难得T^T
老师很多小细节都用得特别传神,但是正是因为有重视这些很容易被忽视的日常小互动,这部作品才更有能触动人心的真实感吧( ´▽`)
整部作品的感情描写很细腻也很流畅,慢慢递进看起来也不突兀。有烘托有铺垫,所以甜的地方才特别甜吧^^(当然刀起来也更心痛就是(;´༎ຶД༎ຶ`)。总之おげれつ老师真的是神!而且越来越神了!太强了老师!这部作品真的是我最近来看过的完全能排进前三的佳作,非常推荐!(忘记提了,这本的涩涩真的超棒!不仅是单纯的好冲,还很有精神上的满足感,真的是能感受到身体和心灵的结合。已经看了好几遍了,超棒(鼻血
私は中国からの読者で、この作品は国内で非常に人気が高くて、浩然と千紘の感情は特に人を感動させて、二人の苦命の人が最終的に一緒に歩いて幸せな結末を達成することができて、この本自体の名前のようにとても感動して幸せを感じます。先生がそんなに良い作品を描いてくれてありがとうございます。本当に大好きです。 先生の将来はもっと自分の好きな素晴らしい作品を描いてほしいです。先生頑張ってください。今までお疲れ様でした。
蜜月だった2巻から一転、再び殺伐とした雰囲気の漂う最終巻でしたが、浩然と千紘の関係性はずっと安定していて、個人的には穏やかとも言える最終巻だったなと思いました。2人とも人生のどん底を知っていて、今まで周りには恵まれてこなかった。けれど、だからこそ、今好きな人と共に過ごせる幸せを十分過ぎるほど理解しているし、自分の相手への気持ちにも、相手から自分への気持ちにも疑いを持たず、信じ合えている。2人を取り巻く環境が何度暗転しようとも、再び好転へと導く力をお互いが持っているんだと確信しました。被害者に同情しにくい罪でも、罪は罪であり大切な人にまで背負わせなくない、ときちんと償った浩然の決断も、彼を待つという千紘の決断も、2人をより応援したくなる理由になりました。どうか、これから堂々と太陽の下を歩んでいってほしいと願います。
2巻で千紘とハオレンが幸せになれて良かったーと思っていたら、不穏な終わり方をしたので、続きが気になりすぎていました。
なんで千紘とハオレンはこんなに不幸に見舞われてしまうのー!と涙なくしては読めませんでした。
千紘を思うハオレンがした行動で、離れることになるふたり。
俺のこといっぱい思い出して、それでもう忘れろ
のシーンは、大号泣でした。
ふたりの気持ちが降臨して、感情ぐちゃぐちゃにななりました。
こんなに泣きながら読んだ本はなかなかないです。
最後にはハピエンになって、私の気持ちも救われました。
なんか、映画みたいでした。忘れられないBLになりそうです。
自分の語彙力が悲しくなりますが、まだ読んでない方、絶対読んで欲しいです。
友達だけでなくBLが苦手な主人にも勧めました。
おげれつたなか先生の作品はすべて所持しています。
そしてこの作品はその中でも辛い展開やシーンが多く、何度胸をえぐったか…。何度「チクショウ!幸せはどこだ!?」と明るい希望を…光を求めたかわかりません。
こんなに感情を揺さぶられるのも、やはり作画の力がすごいおげれつたなか先生だからこそだと思います。
本当に表現力がありすぎる。ありすぎます。
キャラが生きてます。読んでる間はとても紙の人物だと思えないくらい、グチャグチャになりました、私の心が。
もう三巻なので内容よいうよりは感想になってしまうのですが、BLってすごいと改めて思わせてくれる作品に出会えた今年はいい年だと思えました。
新刊が出て、1巻から読み直しました!
まるで香港映画を一本見終えたような感覚です。
私は10代、20代の半分以上を中華圏で過ごしたため、香港映画をたくさん見てきましたし、香港のエンタメで育ったと言っても過言ではありません。
この漫画は香港映画全盛期のあの独特の雰囲気を纏っていて、とても懐かしい気分になりました。
そして本当に偶然なことに、最近香港スター「アンディ・ラウ」さんの「慢慢习惯」という歌にハマっていてヘビロテしているのですが、歌詞が最後のクライマックスにすっごいマッチしてるんです!!
「慢慢习惯」を聴きながら3巻の2人が別々の日々を過ごす→再会を読むと最高!!
素晴らしい作品、本当に感謝です!
Xのフォロワー様方から熱烈に推され、遅ればせながら最初から読みました。
1巻が出た頃にストーリー・キャラクター共に自分の好みではなくスルーしたのを後悔しております。
ハオレンが手にした幸福は少し触れただけで崩れ
うな儚さを帯び、仮初のものであると側から見てわかるような脆さでしたが、千紘と共に持ちつ持たれつ歩んでいってほしいです。
マヤは....何かを手にできていたらよかったのかな。
安易な物言いになってしまいますが、来世では誰よりも幸せになってほしいと願います。
10年近く腐女子やってるけどまじで神作すぎてムリ。こんなに胸糞悪くてあったかい作品は初めまして。
とりあえず読み終わったあとにもっかい表紙見て泣いた。
たなか先生が作品を描くこの時代に腐女子として産まれたことに喜びと感謝が止まらん(キモ)
本当にありがとう。
個人的には加治が好き。
そしてマツキさんも好き。
最後の千紘に対するなんとも言えない顔の描写が好きすぎて一生見てられる。
強いて言うならマヤの手紙の内容が、、、ちょっと気になる。
もう、読むたび泣けて泣けて、自分の気持を整えるのにレビューを書こうとしています。
まず、最初から気になっていたタイトルhappy of the endについて。happyをほんとはhappinessと解釈すると、幸福の終焉になります。でもhappyとなってるので、和製英語のハッピーエンドと解釈すると、幸福な終焉、めでたしめでたし、となるんじゃないかと。ハピエンへの希望を持ちながら物語を追ってきました。
不条理に見舞われた環境で、辛い人生を歩んできた二人、特に浩然にとってのhappyとはってずっと考えていました。初めは、人並みの平凡で穏やかな暮らしを願うことも諦めていて、自分を俯瞰してみることで耐えられない毎日を耐えてきたのでしょう。過酷な状況下の己を自分事として受け入れると本当に惨めで辛くなってしまう、別の自分として受け止めることで何とか生きてきた、これって更に続いていたら人格乖離してしまうのでは?でも千紘と出会ったことで、これまでにない、穏やかで平凡な日々を重ねていく経験をします。幸せを求めることを恐れ、それでも幸せを感受しながら、恐らく人生で初めての初詣で、「これ以上何を望めっていうんだ」の思いになるのだと。ごめんなさい、このシーンは2巻ですが、何度も何度も泣きました。
そして、千紘のために罪を犯し、千紘のために離れていった浩然が、再びともに生きることを選べたのは、あの写真を見たからですよね。展示の最後にあった、1枚だけしか撮っていなかったあの写真です。「仕事があって食う物寝る場所がある」で充分だと言っていた浩然でしたが、人として、というかやはり人間らしく幸せを求める力を得たのは、千紘との暮らしがあったからだと思います。
本当にハッピーエンドになってよかった!!私にとって、生涯のお宝作品となりました。ドラマCDの続きが待ち遠しいです。
読んで泣かない人はいないのでは...?!
2巻がめちゃめちゃ気になるところで終わり
怒涛の3巻、とってもつらい描写がありました。
浩然が守りたいと思ったもの、
そのために自分のやってきた罪と向き合うこと、
千紘は前を向いて自分の夢を叶えて
ずっと、ずっと浩然を待っていたこと。
千紘のインスタントカメラで撮った残り一枚の写真が
あの表現で使われていたことに鳥肌が止まりませんでした。
あとは再開時の浩然の顔は読者も見えなくて
千紘しか知らない演出なのもエモすぎました。
ぜひ描き下ろしまで読んでください。
浩然の可愛い笑顔がみれます。
マンガで静かに泣いたのいつぶりかなあ、、、
(大声出して泣くのはよくある 笑)
駅で2人がお別れしたあたりから嗚咽止まらなくなって感情が迷子になってしまった。
すでに大勢の方が最終巻を読んでレビューしているので、私のような語彙力少なめな若輩ものがちょろっと呟いたところで、結局似たようなものになってしまうのだが、、、
それでも言いたい。
言わせてほしい。
最終回、爆泣きで最高だったよ(サムズアップ).ᐟ.ᐟ
マヤの最期とかもさ、あれ口を何て動かしてるんだろうとか、色々考えて、何度も読み返したり、ズボンのポケットに捻りこんだ母宛の遺書には何て書いてあったんだろう、とか。そもそもこの作品のタイトルと今回のお表紙と、展覧会の最後の絵のこととか、その後の幸せな2人を妄想したりとか、めーーーっちゃ忙しく考えて泣いてたら鼻水まで出てきて(汚い)、情緒不安定になった。
なまじおげれつ先生の絵が美しすぎて、浩然の絶望や苦しさがより読者にダイレクトに伝わったし、幸せな場面ではよりハッピーな臨場感が伝わってきたし、とにかく先生…すごい。2023年の名作すぎて、泣いた。(結局また泣く)
まりあげはのなかの、大優勝BL。
発売日に読み終えていたのですが、大好き過ぎる作品のレビューを書くのが難しく、読み返してはレビューできずにいました。
ハッピーオブジエンドここに完結です。
ふたりで過ごす穏やかな時間を脅かすマヤと、逃げるように引っ越しを繰り返す浩然と千紘。
ところがついにマヤが千紘に接触し、拉致。
ささやかだけど幸せな日常が壊れ始めたことに気づいた浩然はある決断をし、事件が起きてしまいます。
「俺のこといっぱい思い出して、それでもう忘れろ」
愛を知ったからこその別離、その先に待つものは…
ボロ泣きしました。ティシュの山。何度読んでも泣きます。
事件を起こしてしまった後の逃避行、そんな時間が永遠に続くわけはないのに逃げる2人が本当に悲しかったです。浩然は気持ちを決めてますよね。
罪を償うために千紘に別れを切り出す浩然、死なないと約束するシーンもたまりませんでした。号泣。
どのくらいの月日が流れたのかな。
新しい暮らしを別の場所で始める2人。この暮らしも対比があって泣けるんですよ。
そしてそれぞれの暮らしの先にまた2人が出会う時が訪れます。この時を待ってたー!
ハッピーオブジエンド、このタイトルの為にここまでがあったんだなぁ…決してその道は平坦ではなく、悲しいことばかりだったけど、きっとこの先の2人は幸せであるはず。
本編では詳しくそこは描かれませんが、そんな未来が見えるラスト、涙で霞んで見えないくらい泣けました。
描き下ろしで本編後の穏やかな2人を見ることができます。一生幸せでいてね。
残酷なシーンや苦しいシーンも多い作品でしたが、こんなに胸に響く作品はなかなかありません。
本当に神作品だと思います。
久しぶりに「すごい作品に出会った」と思いました。
人気作だけど、1巻の表紙からして「暗そうだなぁ」と敬遠していたのです。
皆さんのレビューを確認して、大丈夫そうと判断し一気読み。
疲れている日の夜中に読んでしまって途中精神にくるものがありましたが、心を揺さぶられるストーリーに引き込まれて、読み終わった時は感動と衝撃で呆然としました。
想像を超える内容でした。
もっと早く読んでいればよかった!…ような、完結してから一気読みできてよかったような。
そして眠れなくなりました。
疲れてたのにー!
社会の最底辺のようなところで生きる不器用な2人。
2人にとってのささやかな幸せが…いちいち泣けます。
BLだけどラブだけじゃないヒューマンドラマでした。
怒涛の展開で、1回読んだだけだと咀嚼できないので、言えることが少ないです…
読み込みたいですね。
電子で読んだのですが、読み終わってすぐに紙本も揃えました。
こんなこと初めてです。
普段BLを読まない人にも読んでもらいたいです。
2巻が不穏終わりだったので、覚悟はしていましたが。
まぁ、そうなるよね…と。
浩然は辛いよね。
千紘も辛いけど。
千紘の場合は自分では責任を負えない苦しさであり、やり過ごして前に進むしかない。
だけど浩然の場合は、ね。もちろん、浩然が悪いわけではない。彼の人生には、はなから選択肢がなかったのだから。
浩然の行動が正しいとか、暴力はダメとかは、もう周りには言えないような気がする。
逃げ続けるか、断ち切るかの選択しかなくて、自分よりも大事な人を守りたかっただけで。
1巻では、投げやりで刹那的な生き方をしていた2人が、生きることを終わらせず、諦めずに、進んでくれたことに、ただただ感謝。
この先、良いことばっかりじゃないだろうけど、なるべく幸せの多い時間を共に生きて欲しい。と心から思った。穏やかに愛ある人生を!
素晴らしい作品でした。
1.2巻を読み直し、涙腺のしまりが悪いので人払いとティッシュを用意して読ませていただきました。
2巻ラストでマヤに出会った千紘はどうなっちゃうのか?と思いましたが予想していた最悪のケースは免れちょっと一安心。
胸くそ悪いエピソードは最小限にして浩然、加治、マツキさん達との愛情、友情をじっくり細やかに描いている3巻。
暗い空から少しずつ雲が動き隙間から光が差し込んでくるように、終わりに向かって明るい兆しが感じられ安心しながら涙と共に読み進めることが出来ました。
あの時のパンジー、写真、江ノ島…伏線回収もお見事すぎて多分全部分かっていないのですが、お菓子のおまけネックレスが良かったぁ。
あんなに引っ越ししてたのに無くさなかった千紘はエラい!
ここは浩然の泣き顔、赤面来るかな?と思ったらまさかのシルエットだったり、あの時あんないじらしい事考えてたんだーと描き方?構成力?が神すぎてマジで匠ですわ、おげれつ先生。
あと、浩然の顔が普段と千紘モードでめちゃくちゃ可愛さ、キラキラ度が違うのもとても良かったです。
浩然は美人ですが、本文ではほとんど瞳が真っ黒に描かれています。
瞳の中まで光が入っているカットは本当に少なくて、浩然の過去や心の傷も含めて光があまり入らない世界にいる人、という描き方をしているのかなと思い末した。笑い方も変だし。
でも3巻の表紙は瞳に光が入って、今にも壊れそうな儚さもある美しい浩然の笑顔。
極端な話、こんなすごい表紙なら、中身を見なくてもいい話なんだと思える気がしました。
もちろん見事な完結で、切なさ・幸せ・愛が溢れていました。
完結巻が瞳がキラキラの浩然で本当に良かった。
大好きな作品の最終巻。ようやく読みました。
読後の余韻に浸っております。好きすぎる作品はレビュー書くのが難しいですね…。
とうとう完結編。ぜひ前知識なしで読むことをおすすめします!あまり詳細なネタバレはせずにレビューします。
2巻の最後で千紘の前に現れたマヤ。
マヤに連れ出され酷い目にあわされるも、何とか助かった千紘。
しかしその後、千紘よりも精神的に追い詰められていく浩然が痛々しく、読んでいてつらいです。浩然の真っ黒な瞳が不穏な未来を予感させて怖い…。
中盤の二人の別れのシーン。
つらい場面ですが、それまで死の匂いが強かった浩然が、そこから抜け出せただけでもよかったと感じるシーンでした。目に光の戻った浩然の涙が美しいです。
友人の加治が時々見せる優しさにグッときます。傷心の千紘にインスタントカメラをあげて、千紘が写真撮りに行くか、と言った時の加治の笑顔が可愛くて、その優しさに急に泣けてきました。
加治と一緒に写真を撮って、それまで廃人みたいだった千紘が、ようやく泣くことができたシーンはもらい泣きしました。つらいけど前向きになれてよかった…。
浩然が偶然ネットで千紘を見つけるシーン。
浩然の涙が美しい…。ここでももう浩然は死を考えず、一途に千紘を愛してる気持ちにグッときて泣けました。切ない、でも少し嬉しい…。
終盤の展開は読みながら、なんだか映画を観ているような心地になりました。
ラスト、本当に素敵すぎる展開で…読みながら幸せな気持ちになりました。
読後に表紙の表と裏を改めて見ると、再びキュンとした気持ちになります。美しいなぁ…。
大好きな作品を、最後までこんなに素敵に描いてくださった先生に、感謝の気持ちで一杯です。
大切な作品がまたひとつ増えました。
いつかまた、この先の二人がもう少し読めたら嬉しいです。
紙本 細白線でぐしゃぐしゃ修正
3巻が発売になってすぐ購入したものの、2巻までの展開と先生の過去作のあれこれから、すぐに読む勇気がなく寝かしていました。
心を落ち着けて1巻から読み返し、読了。
素晴らしい作品でした。胸震える、染み入るお話でした。
2巻の後半ですでにかなり不穏なのですが、3巻途中でますます不穏になり、怖くなっていったん読むのを中断しようかと迷いました。
おげれつたなか先生の作品は本当にストーリー展開が重厚で素晴らしいです。
タイトルを思い出し、自分を励まして読み進み…
読了。
読んでよかったです。
タイトル、表紙を改めて見返し、見事な収まり、素敵な最後だと思いました。
昨今、BLのアニメ化、ドラマ化、映画化が流行っていますが、この作品はいじってほしくないなと思いました。それくらい世界観、人物が素晴らしかったです。
周りの人たちのキャラクターも1人1人濃くて興味深かったです。
ハッピー・オブ・ジ・エンド というタイトルなので、もうタイトル通りという感じなのですが、間はもう毎回ハラハラドキドキで、おげれつたなか先生の描く作品は結構登場人物達が試練を受けがちなのですが、この作品の2人は今まで先生が描いてきたどの作品よりもハードな人生を送ってきたことが想像できるし、語られてもいます。
浩然は特にもう感情を殺さないと生きていけなかったんじゃないかなと思うほどに、子供時代に酷い暴力を受けてきたので辛いのですが、千紘と出会ったことで、浩然もろくでもない人生だったけど、もう一度生きてみようと思えたんじゃないかな。
今回は何故かずっと浩然に執着するマヤが千紘に接触してきて、というところから始まります。
もう終始不穏ではあるんですが、浩然がマヤとのことに決着して、愛するが故に千紘を守ろうとするところが泣けます。
もう浩然にとってはああするしかないぐらいに追い詰められていたんだと思うと辛いです。
でも最後まで読んでみたら、タイトル通りになりますので途中でリタイアしたくなると思いますが、二人の最後まで見届けていただきたいと思います。
また、先生の作品で大好きな作品が増えました。
欲をいえばまだまだ完結後の2人もちょっと見てみたいです。
1・2巻の内容がまあ重くてヤバい感じだったので、わりと予想通りのハピエン結末だったなという印象です。
タイトルからしてハピエンなんだろうというのはわかってたけど、個人的には「浩然の方からは会いに行かない」っていう結末の方が好きだったかなー。
千紘のためを思って離れたので、浩然にはその気持ちを貫いてほしかった。
私、正直言うと世の皆様が評価されるほどにはおげれつ先生作品の良さがあまりわからないんですよね。
「薊」が一番印象的で好きですが、基本的にエロの度合いが多すぎてシリアスな話もなんだかなーと思ってしまう。
そんな中でこちらの作品は、そのへんのバランスもまあ抑えめで良かったです。キャラも受け攻め両方とも好きだなーと思えたのはおげ先生作品では初めてでした。
浩然が神社で願った思いのシーンなどはグッときましたし、千紘がカメラと再び向き合うところも良かった。
ただ心に迫るような盛り上がる気持ちが湧かなかったので、惜しいなーと。
あんだけ存在感あったマヤの最期も「あっけな!」だったし。
評価「萌」と迷いましたが全体的には好きなお話だったので萌2としました。
この作品は、ずっと「もぉ〜怖いってぇ〜」「切なすぎるやん」とか声出そうになりながら読んでいまして。
それもこれも全て、ラストと表紙の浩然に行き着くためだったんだなと。
ハピエンになるための物語とわかってはいたものの、どうなるどうなる?怖いよ怖いよ〜の連続で、さすがおげれつ先生!とまたまたやられました。
マオがとにかく怖かったんですが、江ノ島のシーンで、表紙はこの先、千紘が浩然を撮った写真なのだなと気づき、それを目標に読めばいいのだなと自分を奮い立たせました。
浩然が千紘を守るためにマオを殺そうとする気持ちがとてもよくわかったし。
でも、刺すだけで殺さなくて、マオみたいな奴は生かしておくとどんな復讐をしてくるかわからんやんと怖かったのですが、殺してしまうと浩然が殺人者になってしまうし。
マオは気の毒だけど、納得いく展開になってよかったです。
こういう重要な部分をしっかり腑に落ちる内容で描かれる作家さん好きです。間違いない。
終盤が特にすばらしかったです。
千紘がカメラマンとしてがんばりながらも浩然のことを忘れていないこと。
浩然は罪を償って、地道に生活しながら、千紘を思い続けるところ。
それまでの雰囲気とはガラリと変わって、地に足ついた2人がお互いのことを思うさまがよりいっそう切なかったです。
浩然が千紘に会いたいと涙するシーン、あの時、願ったことが明かされるのも泣けました。
あのまま逃避行を続けていても先はないし、一旦離れて、生き直して日の当たる世界でやっていけるようになった2人が再会しての、終わりの始まりなラストがとてもよかったです。
や〜さすがおげれつ先生としか言いようがありません。
すばらしい作品をまたまたありがとうございます。
あとがきで補足して下さったことも超納得の内容で、こういう解説ありがたいです。読後、はああ〜とどデカため息が何度も出ました。
おげれつ先生の剛腕ならではの読書体験たまりません。怖いけどこれがあるから読みたくなるんですよね。
終わってとても寂しい気持ちと、浩然と千紘の行く末を見れてとても幸せだと思う気持ちがせめぎ合っています。
マヤという不穏分子の登場によって2人の細やかな幸せが崩れはじめた時、千紘の周りから闇を取り払うべく浩然が取った行動は理解出来るのですが、それしか選べなかった事を思うと胸が切なくなりました。
特に逃避行の末に浩然が決意して2人が別れるシーンが凄く良いのですよ。3巻を通して浩然と千紘が取る表情がかなり変わったことに感動を覚えました。それ故にここからが駆け足過ぎて残念でもありました。
2人が再会してからが本当の始まりなんですよね。過去に別れを告げた2人に幸せあれと思う作品に仕上がっていて、重い内容ながら読後感は凄く良かったです。
ただ、マヤの最後はあっけなくてもっともっと苦しんで人生をもがいて欲しかったです。
前回かなり不穏で終わって、どうなるかと思ってましたがヤクザ漫画ではないので綺麗にまとまった印象。
キーパーソンがあっさり刺されてあっさり自◯したのでかなり早足な気はしましたが、この話を広く展開するとフォーカスがブレると思っていたのでよかったのかなと思います。
しっかり攻めの過去の決別もでき受けも夢を追いかけることができてやっとこれから二人がスタートできるんだなぁと思えました。
2巻が強すぎたので盛り上がりにかける気もしましたが二人が幸せになれそうなので満足です。
攻めのダークな過去編をもっと見たいと思ってしまう私は拗れてるなぁとつくづく感じました
良かったね...2人とも幸せになってくれよ...
読後の感想はまずこれです。
前巻の終わり方が不穏だったじゃないですか。ハピエン厨なので今回読み始めるの勇気いりましたよ...。
結果、読んでよかった。
この作品に出会えてよかったと泣きました。普段はBL作品の実写化は望まないんですけどこれは映画にしてほしい。BL漫画の枠の外に出て2人のことをいろんな人達に知ってもらいたいと思いました。
これからも大切に何度も読み返したいと思います。
ついに最終巻。
千紘とずっとこのまま一緒に過ごしていきたい、ただそれだけがハオレンの願いだったのに。
大切な千紘を傷つけられて、ハオレンがとってしまった行動はその願いを遠ざけてしまうものでした。
でも、ハオレンが思い描く普通に千紘と過ごす夢をみて罪を償う決意をするシーンは何度読んでも胸が苦しい。このシーンでこんなにいい顔のハオレンがみれるなんて、苦しすぎる。最後の再会の仕方もとても好きです。行きたいところ、千紘と全部行って笑顔で幸せに過ごしているのかなと想像しています。
おげれつ先生が背景とてもこだわって描いていたとインタビューでありましたが、仄暗いところやあたたかさを感じるコマの見せ方が本当に美しい作品でした。
未読の方、完結記念にぜひ読んで欲しい作品です。
購入した日にこの3巻を読んで、後日シリーズを通して読み直した。
誤解を恐れずに言うと千紘は普通の人で浩然はそうじゃない、最初から底辺にいる人間だ。
千紘の恋愛対象が同性であるにしろ、彼は普通の家庭で育った。
でもドロップアウトしてしまい落ちた先で浩然と出会う。
浩然は千紘と落ちたままの生活を続けそれは彼にとってごくナチュラルだったはずだ、マヤがすぐそこに迫ってくるまでは。
マヤを刺したのは愛する千紘をもとに引き上げる為でもあったのだろう。
プラットフォームでの別れが切ない。
自首して服役して出所後肉体労働で生活していき、その日々が彼にとって普通になるよう努める。
「出所」が関係する話ってこのあたりどれも簡潔なのだが、実際には長くて辛い年月だ。
浩然には「未練」があり、それは千紘の夢は叶ったのかということ。
カメラマンの仕事を続けているのだろうかと。
千紘のSNSを「ネトスト」する姿に胸がつまる。
結局千紘が加わったグループ展を見に行き、再会する。
浩然が会いたいと恋焦がれた千紘とは彼にとってはずっと手に入れたことがなかった、憧れ続けた「普通」だったのではないか。
ここで疑問に思う。
千紘がカメラに関する仕事にも就かず無職、ヒモ、チンピラのままであったなら。
それでも偶然再会したとしたら。
それでもハッピーだったかと。
私はハッピーだと思う。
底を這う人間のままであっても、あるいは2人で必死で上を目指そうとしてもがいていたとしても、それはそれでイイんじゃないかな。
今回の結末はBL的に分かりやすい。
別の終わり方もあるかも、とハッピーエンドに安堵しながら思いました。
普通を求め、絶望の中で手を伸ばした1巻。日常にある小さな幸せに付き纏う不穏さにひやりとした2巻。そして、締めとなる3巻。
これだけ魅力的な表情を描く作家さんの作品だというのに、ハッピー・オブ・ジ・エンドを読んでいて不思議と心を奪われるのは、いつも登場人物たちの顔が見えない後ろ姿や引きの画でした。
セリフのないコマでこれほどまでに魅せてくれるのかと毎巻驚いてばかりでしたが、最終巻となる3巻では思わず苦しくなるほどに泣き顔が美しかったです。素晴らしい作品でした。
私は紙本を読む際にカバーを外してから読むのですが、1,2巻のカバー下とは全く異なる色合いに、これはもしかしてと期待をしてしまったのです。
けれど、読み始めてすぐに2人のごく普通の幸せな日常にヒビが入り、千紘といるだけであんなにも輝いていた浩然の瞳から光が消えていく。
ああ一体どうなってしまうのだろうかと、心が壊れかけた浩然と千紘の逃避行をハラハラしながら追いかけ、お前は何にだってなれるしどこへでも行けると語る浩然に胸が詰まりそうになりました。
外へ出るための靴すら持たずにマヤの部屋で膝を抱えていた浩然はもういないのに。どこへでも行ける靴をあなただって持っているのに。
どこまでも不器用な浩然の愛し方が私はすごく好きでした。
季節を越えて少しずつ育つパンジー。
冬が近付く秋から春先までひっそりと、小ぶりで控えめな花を咲かせる冬の寒さにも強い花。
千紘が植えたパンジーの芽吹きに希望を感じてうれしくなり、何年経っても千紘の部屋には素朴な花があることに気が付いて更にうれしくなる。
花言葉は「私を想って」色によっては「ひとりにしないで」「つつましい幸せ」とも言うそうです。
まさにこの2人の物語にぴったりな花だったと思います。
これが全てなのではないかな。
読み手には見えなかったあの表情も、その後の2人についても私は見られなくても良いと思っています。
それらは全て、彼らだけのものであってほしいから。
読後に見るカバーイラストがまた素敵です。千紘の口元は見えないけれど、きっと笑みを浮かべているはず。
全3巻の中で1番惹かれたのはやはり1巻でしたが、大切な相手がいるからこそ、自分の足で立ち上がることが出来た2人が愛おしくてたまりません。
行間を読んではじわりと余韻が残る素敵な作品でした。
2巻はものすごくハラハラするところで終わっていたので、きっと激しい展開が待っているのだろうなとある程度覚悟して読み始めたけれど…
常識というモノが全く通じないマヤの読めない言動が続く数ページは想像を上回る怖さと胸糞っぷり。
すごく幸せに笑いあっていたのにマヤによってその日々は壊されて、絶望と苦しみがやってきてしまったことがすごく悔しかったです。
浩然も千絋も多くを望んでいるわけではなかったのに、ただ一緒に居るだけで幸せだったふたりから「日常」を奪ってしまったマヤのことが許せなくて。
でも言ってしまえばこれまでもずっと危うい場所に立っていたようなふたりなので、こうなる未来は避けられなかったのかなとも思いました。
ひとつの綻びからふたりの間にあった普通の日々が消えてしまったことで、それぞれに苦しくてツラい思いをたくさんすることになるけれど
それでも一緒に居たいという気持ちは変わらなかったはずで。
でもやっぱり壊れてしまったモノは元通りにはならず、離ればなれになる選択をした浩然の決意が本当に悲しかったです。
ふたりがそれぞれに歩き出すことになったあと、もしかしたら二度と会うことが無い未来になっていたかもしれないけれど。
千絋の努力と浩然への揺るがない想いが彼に繋がってくれて、また一緒に居られるようになる結末にめちゃくちゃ感動しました。
ラストシーンの千絋の表情、本当に素敵だったな…。
たくさんの苦しみの中に身をおいた先に、ふたり笑顔でいられる場所が待っていて本当に良かったです。
完結して改めて思うのは、本当に深い話だったなということ。
また1巻から読み返して作品の世界に浸りたいなと思います。
発売してからそんなに時間がたっていないのに、気づいたらすでにランク上位に入っていて、流石としかいいようがないんですが、それも納得の内容でした。前情報なかったので、「え?最終巻なの?」がまず第一印象でしたw
あまりに純愛メロドラマな内容で正直びっくり!そして、ストレートに感動!
前半がとてもしんどかったので、より一層後半が美しく純度の高いものに見えたような気がします。二人が愛し合えば愛し合うほど切なさが増幅していくっていう…その昔、”風○○の詩”を読んでいて、駆け落ち事件以降のセル○ュとジル○ールに感じていた気持ちと似たような気持ちをハオレンと千紘に抱いてしまいました(なぜか…)。どうにもならない事情で別れてしまうっていうのも雰囲気的にはアリな印象でしたし、覚悟もしてたのですが、、令和のBLでよかったな〜と思います。
電車で別れる場面とグループ展の場面は涙腺にくるものがありました…。後半はこれまでの混沌をひたすら浄化していくような流れです。いちゃこらするだけの話も大好きなんですけどね、遠くの空から、自分の大切なひとが幸せでいてくれたらいいな〜そしていつかまた会えたらいいな〜っていう祈りのような恋愛感情の尊さに萌え、二人の状況をもどかしく思いながらページをめくると、幸せの気配だけを見せてジ・エンドになるという展開にカタルシスをおぼえました。
画力や筆力等、、作品を構成する要素すべてがいい(もう個人的な好みを超えて)って思うので、
”神”にしました!
この作品の存在は知っていましたが、完結してないのが引っ掛かり読めずにチキッてました。
この度完結を迎えたとのことで、どえらーい数のレビューと高評価の嵐に読む勇気を貰いました。
この作品のファンのみなさんにとっては感動もひとしおでしょう。にわかファンの私ですが、映画のような映像美と濃厚なストーリーに、BLというカテゴリーを抜きにしても非常に素晴らしい作品だなと思いました。
私は1巻からぶっ続けで3巻完結まで読みましたが、一気読みして良かったなと思いました。このストーリーをぶつ切りで読むと心臓に悪い…ってのもありますし、この作品の世界観に浸り続けながら最後の最後まで見届けることができたからです。
ずっとこの作品の続刊を待ち望んでいた作者さんのファン、作品のファンの方にとっては待ち望んだ甲斐のあるエンディングだったのではないでしょうか^ ^
暗い過去を抱えた2人が、定住できない形でも一緒にいられることを幸せに想い毎日を過ごす日々が切なかったけど、最小限の可動域で最大限の愛を育む姿に胸がキュッと熱くなりました。千紘が作るオムライス、肌を重ねた温もり、笑いあった日々……普通の日常が、彼らにとっては特別な1日1日なんですよね。
別れから再会に繋がるまで、彼らの間に物理的な距離があったかも知れないけど、精神的なところでは密に繋がっていたよう思う。2人で過ごしてきた思い出やなんてことない日常の幸せの残像が、前を向いて生きる糧となっていたのは間違いありません。
浩然と千紘を苦しませ続けたマヤという存在もまた、(嫌な意味で)この作品に欠かせない人物でした。
マヤが浩然にしたことは許せないことだけど、彼の中では歪んだ思いで浩然に親しみを感じていたことがやるせない…。"親友"の意味を履き違えたマヤの行き着いた選択は驚きでした。
浩然に執着していたのはマヤの生きる拠り所だったのかな。気味の悪い胸糞悪男だけど、妙に気になるキャラクターでした。
サスペンス的な要素が強めでヒヤヒヤしながら読んでいましたが、表紙の浩然の自然体な笑顔がこの物語の全てを語っていますね。彼のそんな笑顔を引き出せる人物はこの世でただ1人しかいません。そしてその姿を目に焼き付けることができるのも…
ラストのシーンがはっきりと描かれていないことが、余計に想像が膨らみ気持ちが昂りました。逆光で見えない浩然の顔の表情は、読者みんなのご想像で…ってことなんでしょう。
私の頭の中にはそのときの浩然の顔が浮かんでいますが、みなさんが思い描く彼の顔はどんな表情ですか?
読者の数だけ浩然の表情が存在するっていうのも良いですね。
描き下ろしの浩然の笑顔がナンバーワン!完結に相応しい素敵な笑顔でした。
この顔が見れただけで幸せです(*´︶`*)
やっぱり圧倒的な表情で魅せる画力、書き込みの緻密さから生まれる空気感など漫画のレベルの高さには感服するばかり…!これは流石ですし、漫画で見れる有難さに溢れています‼
先生の描かれる泣き顔も大好きなんですけど、今回は笑顔の眩しさにこっちまでハニカミそうになったりして(←自分、気持ち悪いw)紙面から癒される瞬間には感謝しかなかったです
最終巻にふさわしい内容でしたね
静かな空気感の中で繰り広げられる緩急の激しいストーリー
浩然も千紘も共に痛手をしっかり負い、そして再生・済生していく様…
その過程でこのストーリーならではだな…と思えるのはこれだけ痛手を負った2人の再生する過程がセオリーでいくとお互いがお互いを救済する、という流れがありそうなのに………この2人は違う
ニコイチでありながらちゃんと1人1人個々がそれぞれの力で立ち直っていく
始まりからのプロセスで考えたら共依存エンド一直線にしか見えなかった2人なのにその道を辿らなかった事…
それが浩然と千紘の物語としての在り方なんだなって思える構成にグッと来ます
すごく月並みな言葉ですが…感動します、この言葉が1番しっくり来ます
多くの描写がある訳ではないので彼らの再生までのプロセスでの想いなどは想像は必要かな?とは思います
多くを語らないからこその空気感はあったかな~と思うので、皆さんのレビューを読んで私も補完出来た所もありました
まだまだ私の感性だけでは受け止め切れない位感情豊かな情緒と情熱のある物語を読めました
蛙・絵・パンジー・写真など凄く読んでいてその意味する紐解きに「おぉっ!」と膝を打ちながら物語を後追い出来ました
何よりもマヤには申し訳ないけれど彼の存在自体が浩然を千紘から遠ざけざるを得なかった事を想えば彼らの平穏はこのカタチでしか迎えられなかっただろうな…と思いました
マヤのあの流れがあったからこそ浩然は「動けた」んでしょうね
キレイ事だけじゃない、そんなストーリーだからこその吸引力があり、納得と感動がありました
流石です、先生…!
改めて、先生完結お疲れ様でした
最後まで見届けさせて下さってありがとうございました
すんごくよかった。
2回目読み返しても同じところで気持ちが昂りました。それは2箇所。
塞ぎ込みがちな千紘を心配しインスタントカメラをプレゼントした加治と久しぶりに外出した千紘。撮影しようとした千紘が浩然を思い出して号泣するシーン
出所後の浩然が偶然千紘の現在にたどり着いて再会するまでのシーン
とてもいい余韻に浸っています。
胸がジーンとします。
やっぱり、好きなのに離れ離れでずっと思ってるよりもまた再会して一緒に暮らすってのがハッピーな結末だよ。
申し訳ないけど、マヤが自死してくれた事も2人の心の安らぎになるよ。
カエルを爆発させて遊んでた幼少期のマヤ。そんなカエルを憧れと言っていた。轢死を選んだのは近い死に方だからなのかな。
いるかいないかわからないお母さんに遺書のようなモノを書いてた孤児のマヤ。
お母さんに捨てられた過去が同じだから浩然に固執してたのかな。
悲しい人ではあるけど、酷い事いっぱいしてるから許せない。
1巻のあんな出会い方した2人がこんな絆で結ばれた素敵な相思相愛な可愛いカップルになるなんて誰が想像したよ?
私の中で好きなシリーズ作品の一つになりました。
紙本で購入
ほぼ白抜きに近い引っ掻き修正
2巻よりも引っ掻いてある……
もう、もうだめです…めっちゃ泣きました;;
今読み終わったばかりですが余韻ひたひたです。ハッピー・オブ・ジ・エンドを読むと毎回そうなんですが本当に数日余韻から抜け出せません…。今回は今まで以上にやばいかも、、。
今回、千紘がマヤに拐われてボコボコにされてしまったので浩然がそれを自分のせいだと思い詰め、幻聴が聴こえたりと精神的に不安定になってしまいます。しかしその反面千紘は全く浩然のせいだなんて思っていません。むしろ病室に入ってきた浩然を見て泣くしその浩然に対してまず発した言葉が浩然からもらったマフラーを無くしたことことへの謝罪で本当に千紘は浩然のことが大好きなんだなと改めて感じました。ただそのお互いの好きだからこその考えはそれぞれ違うものなので結果的に別れを生むことになってしまいます。ここで浩然の千紘に対する自分のせいだという考えはマヤの「隼人と一緒にいたから?」という発言で加速させられたんだろうなと思います。本当に読んでいてすごくすごく辛かった、、。そして何より別れ際の浩然の「俺のこといっぱい思い出して、それで─もう忘れろ」というセリフ!!作中のセリフのどれよりも素敵でどれよりも切ないセリフでした;;このセリフは帯にも使われていましたが大正解でしかないと思います…。これは全人類読みたくなってしまう。
それから今回例のごとく千紘はたくさん泣きますが毎回可愛いし、浩然も結構泣いてました。それがもう美しくて美しくて…。二人とも泣き顔がよく似合う!辛い涙も幸せな涙もありましたが、最後は千紘の幸せそうな泣き顔を見て終われてとっても良かったです!!ここまで色んなことがあったけど、とにかく二人がまた会えてよかった!ずっとずっと幸せでいてね!!!!;;
この先、二人はどうなってしまうのだろうとハラハラしていたので、まずはほっとしています。以前の巻で浩然が違法風俗で働いていた頃の描写は、読んでいてとても辛く胸が締め付けられる思いだったのですが、3巻ではそこまでハードな描写はありません。1巻、2巻であそこまで厳しい状況だった二人が理想的な結末を迎えられて本当に良かった。おげれつ先生の圧倒的な画力とストーリーには素晴らしいの一言に尽きます。描き下ろしの場面で、千紘と浩然のスタイル(服装)はどん底だった頃とあまり変わっていない。生きづらさや重いハンデを抱えているけれど、この先もずっと目の前の幸せを大切に生涯幸せに生きてほしいと願っています。
「1」を読んだ時、なんかもう続きは読まなくていいかな、なんて思ってた。
だけど皆様の高評価に後押しされて2、3と読みました。
やっぱり凄いは凄い。
格の違いを感じさせる。絵の上手さ。描き込み。物語の内容も展開も。
(無戸籍とかその辺は有耶無耶な気もする)
「3」の印象的な場面。
マヤを刺す時の真っ黒な眼の底知れなさ。
「自首して罪を償う これが普通でしょ」の台詞。
普通がわからなかった浩然が普通になれたんだなぁ。
あと、先生の後書き読んで自分の解釈違いを知りました。
先生は浩然と千紘が同棲してる、と。
あらすじに「愛を知ったからこその別れ」なんてあったから、私勝手に基本別れてて一年に一度だけ江ノ島で会ってるんだと思ってた。冬の七夕みたいに。
以前から気になっていた作品です。
遅ればせながら最近1巻を手にとりました。そこから2巻もすぐ購入し、読了したタイミングで3巻が発売されたので購入しました。
3巻の表紙を見ただけで泣きそうでした。
美しく儚げに微笑むハオレンに胸が締め付けられました。
あがいてあがいて苦しくも2人には幸せになってほしいと願いながらページをめくるのですが、過酷な現実を突きつけられたりもう本当苦しい
2人を取り巻く環境はひどいし、出会いも最悪なのに話を追うごとに純愛みたいに美しくなってく感覚がありました
加治やマツキが2人に寄り添い何かと協力してくれるのも胸が熱くなりました
素敵な作品をありがとうございました!
巻を重ねるごとに温かみの増してく表紙がステキなわけですが
最後まで読んで裏表紙見て、わーーーんってなりました。
辛くてエグくて非条理で切なくて、どうしよどうなるの先に
じんわりした未来が、浩然の願った日常が続いていくことが感じられて…
胸いっぱい!!!!
しんどいストーリーの中にも浩然の愛情も千紘の愛情もたくさん感じられました。
2巻がほのぼのだった分マヤの非道さ読めなさの恐ろしさがすごく、
メンタルやられまくりました。
一緒にバカやってなんてことない日常を積み重ねたいだけなのに!
千紘を想うからこその浩然の行動が、なんでなんでなんで…
そうせざるを得なかったことが分かる分、苦し~
浩然の選択も踏ん張る千紘にも泣いちゃいます。
離れても想いは募るばかりで、お互いを想う気持ちが
とてもとても切なくて胸がギュッとなりました。
楽しすぎるからもうここで死にたいって境地だった浩然が、
千紘がいる世界で生きたいと思えるようになったなんて…
また、二人が一緒にいられるようになるまでもドラマティックで美しかった。
良かった…とても良かった。とてもあたたかな気持ち!!
願わくば総仕上げえちも見たかったけど良かったです!
もっともっともっと2人がいちゃいちゃヤイヤイしてるとこ見たかったーーー
と、ハッピーな結末を迎えて感無量……なんて良い笑顔するんや!と、
いろんな気持ちが渦巻いてぐっちょぐちょです。
全体を通して、浩然が千紘の振る舞いにことある事にグッと心鷲掴みにされ、
日常に悦びを感じているのが可愛くて可愛くてとても良かった!!
これまで生きてこなかった浩然の生きる理由……失いたくない光。
浩然の寂しさが埋まって人間味が増してくのとか、
千紘と2人でケラケラしてるのとか、忖度ないところが良かったです!!
1巻を読んだ時には、コレどんな終わり方をさせるつもりなんだろう、と不安半分期待半分でした。
先が読めないという。
でも、とても印象的で素晴らしいラストでした。
先生、お疲れさまでした。
ありがとうございました。
ただただ、凄い作品と出逢ってしまったという衝撃に撃たれています。
皆さま方が情熱的な感想を述べているのを、うんうんと頷きながら読んでいましたが、ここのレビューの熱さも楽しい。
改めて思ったのは、この作品の登場人物って、社会的には「クズ」ばかりですよね。
なのに、どうしてこんなに愛おしく思ってしまうのでしょうか。
胸が締めつけられるような絶望の中で、彼らに光を注いであげたくなるのでしょうか。
3巻は、浩然も千紘も幸せになってほしい、と祈りながら読んでいて、胸は痛いわ、頭は痛いわで、もう大変でした(笑)。
浩然の「ひっひっ」って笑い声、大好きです。
彼らの未来が笑い声で溢れるものでありますように。
願ってやみません。
最終巻!ということで、1~2巻を読み直してみました。改めて見ると、ケイト(浩然)の瞳に光が入るタイミングが切なかったり、何気ない幸せエピソードが不幸フラグにしか見えなかったりと、心臓に悪い二人。
3巻を読み終えた後は、言葉も出てこない状態で、ただただ泣きたくなりました。
この二人には幸せになって欲しいとか、そこまで感情を持っていくことができなくて、どうなっても自分で選ぶ道に進んでくれたらそれでいいかなって。たとえその先に何があっても。それくらい未来に光が見えない二人でした。
浩然が選んだ道は、守るものができたがゆえに、そうするしかなかったってとこがキツいです。一度闇に足突っ込んだら抜けるのは大変、とはいってもどうしようもない子供時代に入ってしまったわけで。
そんな浩然がちゃんと抜け出して、死にたいと思わなくなっただけでもすごいことなのに、自分の願いに素直になれるなんて感動です。
千紘はクズというより純粋にあほのこな印象で、まだ世界に期待してるところがあって、精神的には闇サイドに堕ちそうにない安定感が良かったです。能動的に浩然を引っ張り上げることはできなくても、浩然が上ってくる目標になれる存在。
いろんな意味でどうしようもない二人が、やっとのことで生きる場所を見つけたのかなっていうお話。エンディング後の余韻が素晴らしい作品です。
さすがおげれつたなか先生と賞賛しかないです。こんなに心を揺さぶられた作品はこれ以上現れない気がして悲しいと思ってしまうほど、私の腐女子人生の中で価値観を変える作品でした。記憶を消してもう一度読みたいくらいです。
ここからはネタバレを含みます。
正直3巻の1ページ1コマ毎に感想をここに書きたいところですが、えらい文字数になってしまうと思うので、1番好きだったシーンについて書いていきます。
好きなシーンは死ぬほどあるんですけど1番この作品を読んでて良かったなと思えたシーンが電車でのシーンでした。旅館で朝を迎えてからもっともっと遠くに逃げないとと必死な千紘ともう何かを悟ってるはおれん。電車のシーンはもう泣きすぎて文字が読めなかったです。何が一番良かったかってはおれんの「死なないよ、死んだらお前泣くだろ」っていうセリフ!!泣くしかないだろ!!!もう千紘がマヤに拉致られてからはおれんは読んでるこっち側もしんどくなるくらい精神的に追い詰められてて、これ以上千紘に迷惑をかけないためにももう死んじゃうんじゃないかって思ってたから。直接はおれんの言葉で「死なないよ」っていうセリフ聞けて本当に嬉しかった。千紘も安心したよね。けど、「一緒に逃げるって言った!そんなのダメだ!」ってはおれんを必死に引き留めててる千紘を見るのが本当に苦しかったです。ここのシーンの何がすごいかって言葉の重みがあって涙なしでは読めないんですよ!!はおれんが自分が死んだら悲しむ人がいるっていうことを理解出来るようになったことが嬉しかったです。それが今まで愛に飢えてたはおれんにとって大きな成長であり、大切に思ってくれる人に出会えて良かったねという気持ち溢れ出てきました。私が今まで読んできたBL作品でこんなに人を愛す愛されることを改めていいなと思えたのは初めてでした!!この作品を出会うことが出来ては自分が腐女子であること、おげれつたなか先生が好きであることに誇りしかないです。ありがとう自分。ありがとうございます先生。
あと、はおれんが強引に千紘を電車に押し込んでから千紘が電車の窓からガガって開けて叫んでびっくりしてるはおれんと離れたくなくて必死な千紘と冷静なはおれんが可愛いすぎて禿げそうでした。
これからのはおれんと千紘の幸せな生活を見たいというのが正直なところです、、。
まだまだ言いたいことはありますが、最後にこの作品に出会えて良かったと先生に1番伝えたいです。はおれんと千紘幸せになれよーー!!!!!!!
自分にとっての非日常が日常の世界も実際にあるのだろうか、、、?と思えてしまうフィクションのハズなのにリアルさを感じる生身の人間臭さ
特に脇を固めるキャラの必要以上に関与しない感じなどは非常に現実味を帯びているように感じた
そしてそう感じさせるおげれつ先生のキャラクターの動かし方の上手さが流石だと思います
マツキさんが浩然に向ける愛情が実は1番グッと来ました
所謂無償の愛に感じる浩然にとって1番身近な愛情だったんじゃないかと思います
道端で事切れてしまった「お母さん」なんかよりよっぽど浩然を大事に想っているのが伝わって来ました
もちろん浩然と千紘の物語としての余韻もしっかり味わえます
特にこのタイトルがやはりイイです
Happy of the end:直訳したら「終わりの幸せ」
新しい世界、2人で歩んでいく為に過去を終わらせて先に進む、過去への決別を意味するんでしょうか?
自分的には「最果ての愛」という辿り着いた終着点という意味にも解釈出来るな、とも感じました
終わらせた事で始まる、みたいな逆説的な解釈でしょうか?
何が正解かは分からないですが、ずっと世界の際で生き抜いて来たような2人がこの先はしっかり明るい陽の光の元を歩んで欲しいと願っています
そう思うと表紙の色調の変化に希望を感じますね
1巻は如何にも路地裏というような暗がりのネオン管のような人工的な灯り
2巻はやっと2人で居る事で自然光の元に立っています(でも朝靄なのか曇りなのかまだ薄っすらとしたような光です)
そしてこの3巻!夕焼けにも見えますが自分的には朝焼けかな?と思います
これから新しい1日が始まる時に2人で陽の光に元に居るって思えて来ます
タイトルと表紙を考えるだけでも余韻に凄く浸れました
とても感情を揺さぶられる作品でした
過呼吸になりながら読んで涙と鼻水5ℓくらい出た。
何もかもがぶっ刺さりまくった。
ずっと魂がヒリヒリするようなリアリティのある作品だとは思っていたが、最終巻は本当に抉られた。
こんなにも惹かれ合う二人が本当につらいのに、すごくすごく羨ましくて、美しくて、尊くて、、
これまでめちゃくちゃ多くのBLを読んできて、正直ストーリーが似てるものとか恋愛をファンタジー化しすぎてるものが多いなと思ってきたところだった。そんな時にこの作品を読んでBLの本質を突きつけられたような気がして、あぁこれがBLの魅力だ。これはBLでしか描けない愛で、私はこういうBLが好きだったんだと、気付かされた。
浩然と千紘、他の登場人物も本当に生きてると思えてくる。てか絶対生きてる。暮らしてるんだ。そうじゃないとおかしい。そう思うレベルのリアリティが細部に宿っていて、本当に先生は天才だと感じた。
おげれつたなか先生、この素晴らしい作品を描いてくださって、本当に、本当にありがとうございました。