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…藤次の 無知で バカで 無神経なところが好きだった
台詞がとにかく良い。キャラクターが生きてる。
真っ直ぐで無垢な藤次が身近な人を残酷に傷付けてしまうのも、その惨さごと愛してしまう八千代も、全部が見えてしまう聖人も、みんな自分の愛を持ってるのに、形にするとすれ違ってしまうのが切なくてキツくて最高。聖人が潮流に例えていたのも、詩的なのにストレートで凄く良かった。
藤次と八千代の愛だけが本物って訳じゃなくて、聖人との愛、元奥さんとの愛、いろんな愛があって
藤次が八千代との間に男同士で恋愛する選択肢があるなんて知らなかったっていうのもリアルだった。
会いたくない程、会いたい人がいる。
選んだからこそ離れる人がいる。
愛してるから渡さなかった。
愛や〜
ずっと気になってたのに自分で買えなかったパン
聖人はそれを買ってきて、美味しさを教えてくれた。
これは同性との恋愛についてって意味もかかってるのかな。いやほんまにデビュー作なんこれ?全てに技光りすぎてて恐ろしいレベル。
過去と現在をいったりきたりする構成だけど、回想に入るシーンも静かでドラマティックで、映画を見ているようだった。
絵、セリフ、ストーリー、魅せ方全部が素晴らしくて、漫画を描く才能を見せつけられた。ゲレンデマジック101号も読みましたが、めちゃめちゃ良い作家さんです。続編も読みます。
結婚式で八千代から返された第二ボタンを、藤次がずっと持っていたことを知っていた聖人。
聖人がカフスを手作りしたものをあげようとした時、藤次が本当に嬉しそうな、純粋に喜んでいる顔をしているを見て、
聖人は藤次にずっと幸せでいてほしい。その為には自分は身をひこうと決意したんだなと。
カフスを未完成だからやっぱり返してと言ったのは、カフスをあげてしまった後別れたら、藤次は返された第二ボタンのように、カフスもずっと取っておくことを知っているからなのかなと。思いました。聖人の藤次への愛が凄いです。
好き故の別れ
きっとあのカフスは藤次に渡すことはないんじゃないかな。
自己犠牲の聖人を思うと切なくなりました。幸せになってほしい。
聖人の話も見たいなと思いました。
表紙がすごく印象的で手に取った初読み作家さん。
よく見かける表紙だし、初コミックスなのに約500点も獲得されててかなり高評価だったので気にはなってたんです。
ノンケDK同士「物静かなイケメンx一見 天真爛漫、ややデリカシーに欠ける黒髪短髪」
この高クオリティでこの終わり方なら続編が決定したのも大いに納得だし、タイトル「愛だなんて言わないから」の意味もちゃんと理解できました。
本当にすっっっごく良作だってのはわかるんですけど…読み進めていくうちに、セリフやモノローグがポエミーすぎて うっ、となりました。
言い回しもすっごいわかりにくい…。
DKや20代がこんなこと言う(思う)か…?って。
おかげで発言者が言いたいことの真意がぼやけるんです。
(実際本当に分からなかった箇所がいくつかあった)
ボタンや絆創膏というアイテムの絶妙な使い方とか、全体的な構成・設定・ストーリーはレベル高いのに、すごくもったいないです。
あと1ページも使って同じシーンを繰り返したのは余計かな、って私も思ってしまいました。
<あと最後にこれだけは言いたい>
作中で言われる通り、ほっぺにチューは欧米でも相手に許可ないとセクハラです。
欧米の挨拶で見かけるアレは「エアキス」といい、お互い正面を向いて、お互いの頬をギリギリ触れるか触れないかぐらい(もちろん触れてもいい)近づけて「チュッ」と空中でキスの音を鳴らすだけです。
その際、お互いの唇はどこにも触れません。横向いちゃダメです。
ここを「欧米人は挨拶でほっぺにチューする」って本気で勘違いしてらっしゃる日本の方ホンットーーーーにすっごい多いので…。
ワンコたちがかわよいのでオマケの☆4。
トータルで大満足です。
新刊読了後、こちらの作品を拝読させていただきました。
あまりの作風の違い!
繊細な心情描写が胸に迫ります。
主人公が無自覚に相手を翻弄する点が
共通点かと思いました。
こちらの作品は登場人物全員が
ひしひしと切なく痛みを抱えていて
各々に感じ入ります。
一方ゲレンデマジックは
コミカルに描かれていますが
あら不思議!?こちら読了後に
じっくり気持ちを汲み取りながら
読みかえすと違う風景が見えてきます
二度美味しかったです。
さらにこちらの作品は続編があるということで、とても楽しみです。
二人、いや三人、みんな幸せになってほしいと思う作品でした!
「愛だなんて言わないから」
まさにそう言える結末でした。
レビューでも評価が高かったので、ずっと気になっていたのですが、読了後たしかに、デビュー作でこんな複雑なお話を?!!
と、びっくしりた作品でもありました。
というのも、藤次は恋人の聖人と暮らしていて。
そのきっかけは、好きだったとか、当時感情に向き合わず悪かったと思っていた高校時代の親友、八千代だった。
で、藤次の祖母の葬式で八千代と再会します。
そこから過去のことも含め、モヤモヤと八千代のことを考える藤次。
スカッとした結末の恋愛ではないですが(むしろこれから始まるよね?? フラグの終わり方)、こういう悩みに悩んで、過去に戻ってもまた同じ道を辿るのかなとか考えたりするお話は、さすがイァハだからこそかなあと思いました。
ちなみに八千代はバツイチです。
元妻も出てきたりしますが、そこまで絡みはありません。
女性が関係するBLが苦手な方もいるかもしれませんが、あまり気にならないと思います。
また、えちはないのでえちありきな展開を望む方によりは、ストーリー重視な方にオススメの作品です。