電子限定特典付き
「光が死んだ夏」の4巻目。
3巻で、いっそのことヒカルを自分の手で消してしまおうと思ったよしきはー。
という部分の続きから4巻はスタートします。
ヒカルを滅することができないのなら、ヒカルの中に入った「何か」が一体何なのかを突き止め、それからどうするか決めようと決心したヒカルとよしきは行動を始めることにする。
ヒカルの部屋にあった、ヒカルが残したメモの残骸。
ネット上に書かれた、彼らが住まう村の不穏なうわさ話。
そして、人の身体のパーツをもじった村の地名に、二人はキナ臭い空気を感じてー。
とストーリーは続きます。
様々な場所で村にかかわっている人物に、話の聞き込みを始めるヒカルとよしきだけれど、肝心な「何か」をしている人物にはなかなかたどり着けない。
たどり着けないけれど、よしきと同じように「視える」人の暮林さん(1巻で登場した女性)や、村の老人たちが救いを求めた田中さん(ハムスターの人)の会話や思考から、少しずつ村とノウヌキサマ、そして忌堂家との過去の因縁が見え始めてきます。
ホラー要素はガッツリあります。
ヒカル、のなかの「何か」が引き寄せ始めているのか、ホラー描写は多いので苦手な方は注意が必要かもです。
が、田舎の風習とか、祟りとか、畏れとか。
風土信仰、というのか、禁忌のような触れてはいけない何か、のようなものも描かれていて、一言で「怖い」と表現することができない奥深い作品。
そこに、友情、淡い恋心、家族愛、そういった様々な形の愛情も加わっていて、切なさとか温かさも描かれています。暮林さんがよしきを、そしてヒカルを心配した理由も見えてきて、それも切なかった。
愛する人を喪って、でも、その人とそっくりな「何か」が自分の元に帰ってきてくれたなら。それを拒絶することができるだろうか。その人をその人たらしめているものは何か、という永遠の謎解きもはらんでいて、どんどん作品に引き込まれてしまう。
よしきがヒカルの裸を見た時の心情も。
そういったちょっとした描写で、彼らの感情をさらりと見せる手腕が素晴らしいです。
田中さんも。
なかなかに謎の多い人物で、彼の目的も気になります。サングラスを外したらめっちゃイケメンなんじゃなかろうかと、素顔も見てみたいです。
最期のシーンにはちょっとびっくり。ヒカルとともに、「え」と言葉が出てしまいました。
すっごく怖い描写が多いのに、終盤の「特別篇」。
DKらしいあほっぽさとか、友情とか(友情とはちと違うか…?)に爆笑してしまいました。
「萌え」という言葉では言い表せない面白さが詰まった作品。
次巻を楽しみに待っていようと思います。
いやいやいやいや、衝撃的なところで終わっているんですが…!
夜中に一人で読んじゃいけなかった。怖いです。。
そこはかとなく不気味さ・薄暗さを感じさせる笑顔の表紙も怖い。
(以下内容に触れています)
最後のコマの「え?」という台詞の後、私も「え?…え!?」ってなりました。。
何度も言うけど、怖すぎます。スリリングな展開に、時間も忘れて一気読みでした。
村の歴史と謎(それぞれの地区の名前に体の一部が使われているって、もうとんでもなく不気味で怖いですよね…)、ノウヌキ様とは?、忌堂家の名前の由来とは?…などなど、謎解きのピースは確実に集まってきているけれど、まだピタッとハマらないもどかしさと不気味さ。
読み終わったばかりですが、早く続きが読みたい…。
余談ですが本編後の特別編が今回も面白かった!
怖怖怖!!となっていた心が溶かされましたね…今回は「絶対に転んでしまう廊下」で「転ばないチャレンジ」をするお話。巻の最後の台詞、オチに思わず笑いました。よしきの今までの人生で一番大きかったという声、こんな時に出たんですね〜笑
漫画を読んでいるはずなのに、映像作品を観ているような気持ちになるのが面白いです。
こちらの作品を読むとシャワシャワシャワシャワと脳内で蝉の鳴き声が流れる不思議。
不気味さの中にブロマンスがほのかに香る、本当に読み応えのある漫画だと思います。
「得体の知れない何か」を主人公のよしきと、得体の知れない何か張本人でもあるヒカルと共に追ってきましたが…
いやー…4巻が1番息を呑んだかもしれません。
迫力もすごければ、緩急の付け方も上手すぎます。
きっともう読まれた方は分かってくださると思うのですけれど、ヒュッと息を呑んでしまったというか、漫画を読んでいるだけなのにページをめくってビクッとしてしまいました。
もう、こんなに怖い引きの画ってあります…?
引き算の恐怖の凄みにやられました。なんて良い恐ろしさ。
村とノウヌキ様の謎に少しずつ迫り、何かが分かりそうではっきりと分からないこの感じに毎巻どうしようもなく惹きつけられてやみません。
ヒカルとよしきの関係性も良くて、友情でも恋愛でもない特別な何かになっていっているんですよね。
近付きすぎてはいけない。混ざりすぎてはいけない。
1巻と比べて確実に距離が縮まっていく2人に複雑な感情を抱きながら、謎がどんどん深まるストーリー展開に夢中になる。
もくもくれん先生、一体何者なんだ…
非常に気になるところで終わってしまい、5巻を早く手に取りたくて仕方がありません。
とうとう最新刊まで辿り着きましたーー‼
4巻!
めっちゃお話しが動いてます…‼
光(ヒカル)のおじいちゃん。。。あともぉちょっと正気を保ってくれてたら…‼
でも松浦さん(娘さん)や暮林さんを通してだいぶ見えて来てます
村の名前と地図の形にはゾクゾクがせり上がって来ると同時に上手いなぁ~…と唸ってしまいました
ケガレや呪詛などが複雑怪奇に絡み合ってこの作品が象られています
自然と人間の欲と業が禁忌のハジマリなのかそれとももっと自然の理に反した禁忌を犯したのか、、、
益々目が離せない。。。
そしてひっそりと明かされたヨシキの光への想い。。。
切ない、とても、、、
今のヨシキにもヒカルにも行き場のない想いがあるのがとても胸がきゅーーっとします
ヒカルの決死の覚悟の証はヒカルに痛覚=弱さをもたらした事
ほぼ無敵ににヨシキを守り切れた頃のヒカルでは確実になくなっているのに、、、
最後の田中さん。。。
ヒィ―――――……
そんな所で次巻に続かないでーーーー‼
そしてやっぱり2巻のレビューでも書いたけどあの「シャワシャワ……」怖いんですけど。。。
ヒカルを刺した時の血が付いた制服を洗うよしきと上半身裸のままぼーっとそれを眺めるヒカル。
前回の衝撃的な最後からめちゃくちゃ日常感。高低差激しい。
しかし、経血落とし専用の洗剤なんてあんの知らなかった。(検索したらあった)
棚の後ろの方から取り出すよしきの姿にリアル感があった。細かい描写だなー。お母さんちょっと隠して置いてるんだなって。
血は落とせてもナイフで刺したから穴空いてるからそのシャツ着れんよ?って思ってたら本人ら洗ってる時はその事に気付いてなかったんやね。
怪事件が前よりも頻発してるらしいこの町。授業中全裸の男が校内に乱入して自分の首掻き切ろうとするなんて生徒達トラウマ物。
田中がいいキャラ過ぎて気になっちゃう。
これ、アニメでは中村悠一さんがやる感じのキャラでしょ?飄々としてて得体が知れなくて重要な事知ってそうでチートキャラっぽくて。うーん気になる。ハムスターが相棒ってとこもいいよね。
よしきと遭遇した時のハムスターで打ち解けてるシーン面白い。
そこからの衝撃のラスト!えぇーーー!です。
ノウヌキ様って何なんだよ。
[脳抜き様]が語源なのかな?
ヒカルと共に生きる覚悟を決めたよしき。2人で頑張れ。