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同い年、高校時代の同級生で、元恋人。再会もの。
志嶋伊月(受)は、駅で起こった爆弾事件に巻き込まれ、記憶を失ってしまいます。
病院で目覚めた志嶋の目の前にいたのは、高校の同級生だったという男・矢敷隆直(攻)。
矢敷から、自分が天涯孤独だと聞き、退院後、志嶋は矢敷のマンションに世話になります。高校時代友人だったという矢敷から、忘れてしまった過去の話を聞く志嶋ですが、ただの友人とは思えぬ矢敷の自分への気づかいを問いただすと、高校時代、自分たちは恋人としてつきあっていたと聞かされます。
離れた大学を選んだことで疎遠になり、意地を張って連絡ができなかったけれど、今も好きだと言う矢敷。
二人は再び甘い時間を取り戻します。
そんな折、爆弾事件が再び起き、事件は連続テロの様相を見せて行きます。最初の駅での事件で志嶋の取った不審な行動から、疑いは志嶋にも及ぶことに。
しかし、それを否定する矢敷にも、実はある秘密がありました。
ネタバレになってしまいますが、再会した二人は、敵対する関係にあった・・・というヤツです。
タイトルに「テロリスト」とありますので、志嶋の正体は・・・と思ってしまいますが、実は似て否なるものです(笑)。まあ、どう言いつくろうと“テロリスト”には変わりないと思いますが、無差別に人を狙うのではなく、『テロリストを狙うテロリスト』なのです。
ここがポイントでして、矢敷とは敵対する関係ではありますが、実はこの話の中では協力関係でもあり、二人の再会は秘密裏の取引が導いたもの。
志嶋の記憶喪失によって、真相は伏せられているので、少しずつ明かされていく興味で読ませるストーリーでした。
ただ、私の理解度が足りないのか、“敵”の正体がイマイチはっきりしないんですけど、本当の相手は誰だったんですか?
志嶋が現在に至るまでの過去や、所属するグループについてなど、よく考えられている部分もあるんですけど、ちょっとわかりにくいところもあったかなぁ。
ラストは都合がいいようにも思いますけど、うまくまとめましたよね。
二人が味方として組んで仕事をする話も、面白そうかも。
無差別爆破テロに巻き込まれて記憶喪失になった伊月。
あらすじにはハードサスペンスとあって設定は面白そう。
でも、読んでみたら???がいっぱい。
色々と中途半端でわけがわからなかったです。
敵の正体とかDOLLという組織がなんなのかはっきりとわからなかった。
記憶喪失になった伊月を引き取って世話をする矢敷。
伊月が悪夢にうなされると矢敷が抱きしめて落ち着かせるシーンには萌えました。
ラストは丸っと上手く納めるためか、強引かなと思います……。
記憶喪失物は好きだけど設定がいかされてなくて勿体ないな。