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梦溪石先生の大作『千秋』の日本語訳版小説第二巻です。
一巻から物語は進んで登場人物達も複雑に絡み合い、手に汗握る展開となっていきます。
二巻に関してはまさに起承転結の “承” 、一巻を受けての目まぐるしい変化と物語上でのアップダウンをこれでもかと味わうことができます。
沈嶠は、自分が裏切られたり蔑ろにされたりすることは一向に構わないけれど、人が虐げられたり物が粗末にされたりするさまには容赦しない、という性質を持っています。
そう言ったシーンで恐ろしいほどの冷酷さを見せる沈嶠からは、ひとつの道門のトップをつとめていた年月が伺え、非常に威厳に満ちています。
そんな沈嶠ですが、優しすぎるのか、はたまた彼の持つ自己犠牲的な面からか、自分自身に関することがらにはあまり大きな感情表現を見せることはありませんでした。
そんな沈嶠が、第二巻において経験する絶体絶命の窮地。
心身がばらばらになるほどの痛みと激しい怒りを経て、沈嶠の心情にも少しずつ変化が表れていきます。
他者との関係性について思いを馳せたり、感情が揺れ動いたりするような一面を見せるようになる沈嶠。
しかし、どのような状況になろうとも、沈嶠は決して屈しないし倒れない。
たとえすべてを失い、信じていた者には裏切られ、周りには謗られ嘲られ、誰もにお前は間違っている、と言われたとしても。どんなに追い詰められ絶体絶命の窮地に陥ったとしても。
「間違っていたのなら、正せばいい」と沈嶠は言います。これを行うのがどれだけ難しいことか。
そんな沈嶠の気高くしなやかで鋼のように強い姿勢は晏無師にも影響を及ぼす……のでしょうか??
それは読んでのお楽しみです。
あと二巻で重要なのはやはり「皮杯児」シーンですね。
一巻のあれは伏線だったわけでしょうか。イラストで描かれる立場の逆転にも胸が熱くなりました。
初読では、二人の心の距離が近づいた…かと思いきや、上げておいてどん底まで落としてくれる二巻の展開に絶望しかありませんでした。
これだから中華耽美はやめられません。
いつも最高の読書体験を与えてくれる中華耽美の作家の先生方、それをこうして日本語の物語へと還元してくださる訳者の皆さま、素晴らしい挿絵や表紙を描いてくださる先生方、そして出版に関わるすべての皆さまにこの場を借りて感謝を捧げます。
本当にありがとうございます。
1巻から沈嶠がどんどん強くなっている。戦闘シーンが美しい表現で、カッコいいです(吐血するけど)。
話してる事の裏には、何を考えて行動しているのか。特に晏無師はわからない。
特装版の設定資料集には、完璧主義とある。孤高の武術の天才。武術の高みを目指してるけど、好敵手を求めるあまり沈嶠にも無情〜(涙)
でも!ズタボロになっても前を向いて、心はブレない。他者には優しい沈嶠。この人となりに癒され憧れてしまいます。
まだLoveがほとんどないけど、傲岸不遜、俺様な晏無師が沈嶠に執着しているのがわかります。関心がある人にちょっかいを出す。からかう。メンドくさいやつです。
一方で世間で魔君と言われてる人が、実は見識が広く、他にいないくらい洞察力があるのを知り沈嶠は一目を置いている感じです。そしてお互いに敵対する立場だったけど、特別な友になれるかも知れないと思ってた…(涙)。のが2巻です。
Love 以外の物語が面白い。他の登場人物もたくさんいて、白茸ちゃん、十五くんが好きになってきた。後に隋王朝を起こす人物と沈嶠は意気投合するし。
読み応えがある、長編小説です。
自分にとって心に残る小説になってきた。なんと言っても、沈嶠の生き様、心の有り様が染み入る。
この2巻終盤から晏無師に変化があり、次どうなるのか〜?
3巻が早く読みたいっ‼︎
1巻を読んで、2巻はどうしようかと購入を迷ったのですが、面白くてすぐに読み終わってしまいました。
1巻でやめなくて良かったです。続きが楽しみです。
同じように迷ってる方は2巻を読んで欲しいです。