電子限定かきおろし漫画2P付
不器用ないい子症候群男子×孤高の冷淡男子、嘘から始まるほろ苦アオハルBL
八方美人と孤高の冷淡男子。
王道アオハルBLのようで、そうではない捻りの効いたお話しで良かったです。
とても細かいところまで描き込みされています。
人物の表情も心情がこちらに伝わってくる、とても丁寧に大切に作られている作品だと感じました。
最初、コミコミさんのみ購入していたのですがとても良かったのでホーリンラブさんの特典も読みたくなり追加購入しました。
とても素敵な作品が読めて幸せです。
今後の作品も楽しみにしています。
明確なえろ描写がなかったので受け攻めっていうのはあまり考えずに楽しめた青春BLでした。ただこの作品はさとる君が攻めになってるので、直接的なえろ描写があった場合、受けだと思って購入したのもあるので、もしかしたら最後まで読めてなかったかもしれません。
男女共にモテてしまう受けくん。そんな受け君に惹かれ始める攻めくん。特別な存在だとさえ思っててでもただの普通の高校生なんだって思える瞬間もあり。
とても現実的で幸せなひと時にもさせてもらいました。
【間違いだらけで・・・傷つけてごめん(広瀬)】
エロス度☆
おやおや、ひりつきほろ苦いアオハルな恋模様がとても胸に刺さりますね。
本音を言わずにヘラヘラと誰にでも良い顔をして場を乱さず、人間関係でのトラブルを事前に回避する予防線・・・それをし続けるのは簡単そうに見えて難しいんですよね。
自分を偽り続ける行為は心身共に疲弊していきます。
広瀬とは反対に高嶺の花的な存在で凛として自分を持った夏目に憧れを抱く気持ちや自分にだけ唯一の顔を見せて欲しいドロっとした願望・嘘がたまりません。
傷ついたりすれ違いを通して、2人の恋が花開く様が尊さMAXの純愛でした。
同じクラスだけどこれまで接点がなかった広瀬と夏目。
そんなDKふたりが広瀬がついたひとつの嘘をキッカケに、その関係を変えていくお話でした。
誰とも馴れ合わずひとりで居ても平気そうで、女の子に騒がれていてもどこ吹く風…
自分とはまるで正反対な夏目に密かに憧れていた広瀬。
でも実際話してみると夏目はあまりにも「無」で、言葉にもトゲがあって。
近付かなければよかったと後悔するほど嫌な方向へ印象が変わってしまうわけです。
でも夏目がそうなってしまったのはしっかり理由があって、彼がひとりで居ることを選んだ背景が明かされるとただの「嫌なヤツ」ではないことがわかってきて。
ずっとひとりきりで抱えていた他者への憤りを広瀬の嘘とお節介が解放していってくれて、ふたりが接点を持ったことにも尊さを感じました。
夏目への憧れを広瀬が恋だと自覚する瞬間がこれまた甘酸っぱくて、キュンが止まらなかった…!
自分を理解してくれる人と出会えて両想いになる、奇跡みたいなキラキラな瞬間に立ち会えて幸せでした。
「手が届かない存在」って周りがそうしてしまっている部分が少なからずあって、上げられた側の気持ちも考えなくてはいけないんだなと考えさせられました。
DK同士の青春だけではなく、学ぶところのあった作品でした。
ものすごく緊張感のある前半から徐々に緩んでほっとするような可愛い2人になっていくのがとても良かったです。
高嶺の花のような彼、ってBLでよく登場する設定の1つだと思うのですが、自分が望もうと望まざると「消費される」という表現がすごくグッと刺さりました。純粋に仲良くなりたくても周囲はそう見てくれなかったり、そもそも色眼鏡で見られて関係を築くのに乗り越えなきゃいけない壁が人より多かったり、そんな風に人を避けるようになってしまった慧を、始まりはあまり良くなかったけど結果的にさとるが解いてくれたんだなぁと慧の表情の変化でしみじみと感じました。
2人がゆるりといちゃ甘するラストがあまりにも可愛くてきゅんときました。甘い2人、もっと見たいなぁ〜