BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
とても面白かった!凝った設定とたくさんの登場人物で、ドラマを観ているよう。相棒の死の真相を暴くという目標を軸に、主人公ヨハンのさまざまな顔が描かれる。強引に絡んでくるリアとのケンカップルぶりも楽しい。
これはぜひ最終巻まで継続購入したい。
ヨハンは情報量の多い主人公。潜入捜査中のFBI捜査官で、捜査兼小遣い稼ぎに麻薬の売買もやっている。軍隊出身だがβなので、あらゆる面でαには敵わない。Ωフェロモンのような匂いもするらしい。
自身が受けるアジア人への人種差別を、逆に利用して稼ぐ強かさを持っている。
リアはいきなりヨハンを拉致し、発情しながら強姦してきた優性α。ヨハンの相棒の死に関わる人物と、浅からぬ関係があるらしい。銀髪に紫の目を持ち、金に物を言わせてなんでも可能にするタイプ。
自己肯定感を下げる要素がなく、超ポジティブにヨハンにつきまとう。
ヨハンとリアは、お互いの目的のために一つの取引をする。リアの事情も微妙にヨハンと絡んでいるのが面白い。そして共に行動するようになった二人の会話が最高で。余裕で揶揄うリアと強気に突っかかるヨハン。永遠にやってて欲しい。
強引に関係を進めたリアからは、徐々にヨハンへの本気度が見えてくる。計算なのか天然なのか、緩急つけた口説き方がすごい。こんなの、ヨハンが絆されるのも時間の問題な気がする。
設定にはナチュラルにバース性が組み込まれてる。もはやそれが当たり前にあるもののような書き方で、フェロモンやノッティングも普通に出てくる。
FBIの同僚や麻薬組織の仲間など、メイン以外のキャラたちも魅力的。
とりあえず1巻を読んでみたが、すぐにでも続きが読みたくなっている。次の舞台はラスベガスらしい。とても楽しみ。