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表題作花恋つらね 10

新井源介(本名:野田淳平)、大谷屋の御曹司、立役の若手ホープ、21歳
松川惣五郎(本名:東周吾)、玉乃屋の御曹司、女形の役者、20歳

その他の収録作品

  • あとがき
  • 設定資料集

あらすじ

役者として本格的に注目され始めた惣五郎と源介。未来を共にするための地盤固めが進む中、彼らの関係を知る者、疑う者、それぞれが思惑を抱え動き出し!? 梨園の御曹司同士の恋絵巻、最終巻!!

作品情報

作品名
花恋つらね 10
著者
夏目イサク 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
花恋つらね
発売日
電子発売日
ISBN
9784403669330
4.5

(63)

(43)

萌々

(12)

(7)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
17
得点
284
評価数
63
平均
4.5 / 5
神率
68.3%

レビュー投稿数17

良い意味で、ある意味メリバなのかもしれない

イサク先生の作品はどこか少女漫画のような淡い感じの恋であり、世界観のはっきりしたところが好きで今回10巻一気買いしました。

まず、間違いなく良い作品だったなと思っています。

2人の雰囲気はイサク先生節に溢れているなと思い、ほこほこと読んでいたのですが、私が何より心を奪われたのは寿一郎と菊右衛門の物語でした。

最初の巻では、2人が心を決めて離れたのに孫は愛を貫けていて本当に素直に為すがままで受け入れられるのか!?と思ってました。自分だって、と後悔の念が強くなるだけなんじゃないかと。

それでも、最後に病院で約束ができていた2人を見て涙が出てきてしまいました。叶わなかったけど、叶っていた世界線の源惣コンビを菊右衛門が見れたことにはきちんと意味があったんだと思います。

欲を言えば、IFの世界線でもいいから寿一郎と菊右衛門に同じ板に立って欲しい...そんな2人が見たいなぁと思った最後でした。

私が今まで読んできたBLでは、環境的に2人でいることが難しいと言われるような立場でいるようなことがなく、それが今回立場的に否定的に捉えられかねない梨園での物語だったので、解決したのかといえばそうではなく、最後には実際には何をどうしていくのかは2人次第、読者の考え次第になっていると思います。でも、あとがきでイサク先生がおっしゃっていたように『2人なら大丈夫』という安心感はたっぷりあるんじゃないかなと思います。

最後に、惣五郎のかわいさにのどがゴキュッとなった源介の気持ちはわかりみが深すぎました。これからもラブラブでいてね。。

1

ついに完結、、、!!

10巻ですか、、、すごいなぁ。夏目イサク先生、本当にお疲れ様でしたの一言です。そしてこんな、素敵な作品に出逢わせて頂けて本当にありがとうございます。
この作品に出会ったのはコロナ禍でした。BL熱が再燃し、はまりにはまった作品の一つ。食い入るように毎回読んでおりました。そんな作品が完結とはとても感慨深いものがありますね。
これからこのシリーズを初めて読む方が羨ましいです。あのトキメキを味わえるなんて。
是非色んな方に読んでほしい作品ですね。

1

想いと芸が時を刻み、重なり、繋ぎ、その先へ、、、

世代を超えた「源惣コンビ」の恋のお話し
とうとう完結ですね
先ずは先生、完走おめでとうございます!そしてココ迄読ませて下さってありがとうございました…!

私はだいぶ後発組なのですが1巻を読み始めたらドハマりして楽しくここまで読んで来れました!!
軸となる「歌舞伎」に真摯に向き合いつつも特殊な環境下の中での「恋」も大事に描かれてこられた事が伝わる、とても気持ちの良いシリーズでした

10巻まで読み、惣さまのおじいちゃま(菊右衛門さん)の2人への想いが明かされましたね
蔦丸お兄ちゃん同様、私も何かこう思いも寄らない「秘策」や「抜け道」的な”何か”があっての静観かと思っていたので、正直菊右衛門さんの淡々としながらも力強い「後押し」への想いには驚きました…!
驚いたと同時に都合が良すぎない展開にも少しホッとした所もありましたし、「人生なるようにしかならない!」という境地をたくさんの経験、それこそ悲喜こもごもに酸いも甘いも全てをその身に受け芸に落として来た菊右衛門さんが口にするからこその説得力と納得が出来る答えでした
そして、伝統の中にあっても未来はいくらだって変わる可能性はある
そんな今の時代だからこそこの終わりも「アリ」なんだな、と希望を感じるこの時代らしさも感じられました

舞台で誓った「生涯お前を 離しゃあ しねえよ」
おじいちゃま世代では叶わなかったこの誓いを守り抜く事が、世代を超えて叶える時が来たのだと思える終わりにグッと来ました

「淳平と周吾のお話し」でもあり彼らの祖父の「晃生と雅臣のお話し」2世代に渡る「源惣コンビ」のお話しだったんだな、、、と、その壮大さに、特に雅臣さん(菊右衛門さん)視点から考えるととても胸に迫るものがある10巻・最終巻でした

こんなに素敵なお話しと終わりではありましたが、最後が「神」ではないのはやはり「その先」までを見届けたかった…!という一念です
期待を持てる終わり方だからこその「粋な引き際」なんだと分かっている一方で、やっぱりBのLをもっと摂取したかった…!という長期シリーズへの大きな花火のフィナーレも期待してしまった所への物足りなさが残ったな、、、という点が満点への道を阻んだ所がありました
また、あとがきを拝見した感じでもまた何かの機会で再会出来るような様子は窺えなかったので……きっとコレで完全な完結なんだろうな、という自己判断からの今後への期待を込めない評価、という点もあります

神!で終わりは出来ませんでしたが読んで良かった事は間違いない!ですしとても楽しい時間をこのシリーズから頂けたのもまた揺るぎない事実!!
いつか歌舞伎を桟敷席から観てみたいものだなぁ~と思いました♡
その際に観てみたい演目の予習にもなったのでとても勉強にもなり知識欲も満たして下さいました!!!
夏目先生、本当にお疲れ様でした(*˘︶˘*).。.:*♡

1

ナイスハピエン

2人の関係はこの先苦難しかなさそうだけどどうなるのか…とワクワクしながらの完結巻。
よかったです。
2人が目指した、いい役者になりいい芝居をすることで周りに認めてもらう。
そんなお芝居と2人の心情が重なって盛り上がるクライマックスが最高でした。

ヤキモキしていた蔦丸さんの納得の仕方もしっくりきたし。
先代の源惣コンビとのオーバーラップもよかったですし。
従来の跡継ぎ問題にこだわらなくても蔦丸さんが言っていたようにいろんな形がありますもんね。

この作品は、源介がずっと惣さま大好きで、惣五郎もかっこいい源介が大好きで、2人とも芝居に真剣で一生懸命なところが魅力的で。
最終巻でもいかんなくその部分を見せてもらえてのハピエンで大満足です。
この先の2人を想像できる余白があるのも好きです。

夏目先生、長期間の連載おつかれさまでした。
先生の絵、作品は明るく前向きで見るといつも元気をもらえます。
飴色パラドックスも大好きなのでそちらも楽しみです。

1

すっかり源惣コンビのファンに

 完結おめでとうございます! 毎巻読み応えがあり、歌舞伎の舞台の魅力も役作りの大変さも、そしてもちろん恋愛要素もすべてがバランス良く詰まっていて、大好きなシリーズとなりました。当初は祖父たちの代の話は広げるつもりがなかったということですが、結果的に当時の葛藤があったからこそ、菊右衛門の今の見守り方に繋がっているわけで、読者としても今の源惣コンビに芸も愛も極めてほしいとより思い入れが強くなり良かったと思います。

 2人の関係性を知る人が1人増えましたが、公表もせず身内にもまだ打ち明けておらず、その壁にぶつかるのはまだこれから。今はとにかく目の前の演目に集中し、源惣コンビの力や華やかさ、安定感を不動のものにすることが目標。成人したばかりの2人です。相手との関係は絶対諦めない、手放さないと覚悟を決めた上で、役にも全力で向き合う、この若さでこんなに真摯に仕事にも恋愛にも取り組める人間はそう多くありません。それを舞台の上で、そして舞台裏で見せてもらったわけですから、これ以上の結末はないと思いました。夏目先生の歌舞伎への愛も感じ、なかなか機会がありませんが私も実際に観てみたいなと。2人がさらに成長を遂げていく様子が目に浮かび、とても楽しいシリーズだったなと夏目先生に感謝です。

1

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