電子限定描き下ろし付き
読むと絶対そう思うはず。
幼い頃から憧れていたカッコよくて優しいいとこの晴臣。彼を追って東京の大学に進学した真咲。
久しぶりに会った晴臣はヨレヨレの中年男になっていた。
憧れがいつしか恋心に。密かに募らせていた晴臣への思い。
晴臣がなぜ上京したのか。
現在、官能小説家として作品を世に送り出している晴臣のデビュー作とは。
真咲の恋心はどうなるのか。
作品のタイトルの意味は。
丁寧に描かれる2人の想い。
ぜひじっくり読んで確かめて欲しい。
年の差も激重感情も大好物な私、今にも天に召されそうな感覚です。
受けの真咲は、幼い頃から募らせたピュアな恋心がとても可愛いです。
それに対比して、年上として余裕そうに振る舞いつつ、真咲の幸せを願うが故、自身の恋心に嫌悪感を抱く攻めの晴臣。
優しい晴臣に焦がれる真咲、よそ行きの自分に対しての恋心だと拒否する晴臣。
追う真咲、逃げる晴臣。
……自分の感情を押し殺して逃げる年上って最高だよね!
一体結末はどうなるのか、お手にとってお楽しみくださいまし。
また、晴臣の書いた小説、これが物語において重要な役割を担っています。
美しい世界を切り取ったはずの文章が、いつの間にか自分を締め付けるものに変わってしまって……。
(本の帯の言葉に苦しむ晴臣のシーン、涙腺弱いせいか泣きました)
その他にも細かい描写で、ここってこういう意図なのかな?と考察できるのが楽しい作品でした。
最後に一言、
お幸せになああああああああ!!!!!!
くぅう……っっ!!これは切ない……
歳の差の、しかも従兄弟同士の2人が織りなす拗らせ恋。両想いなのにうまく進路がまとまらない従兄弟カップルの恋愛の行方に胸が苦しくなる物語です。
真咲視点のストーリーで前半は動くんですけど、いとこのお兄ちゃんの晴臣のことが大好きだぞーっていうのがガンガン伝わる片想い描写がメインです。それが後半は、晴臣視点に切り替わるとですね、一気に切なムーブ爆進していきます。
はる兄…こんなに真咲を好きだったのねと。真咲の晴臣大好きとおんなじくらい晴臣も真咲を思ってて。真咲に告白されて最初は突っぱねていた晴臣が、実は自分の作品に恋心を落とし込むほどに真咲を愛してるっていう激重愛にシビレます。晴臣の方が大人であるぶん自制心が働いてますが、その内心では結構愛が深くて、スンッてしてる表情とのギャップに萌え転がりました〜
真咲の方が若いし、アプローチにも勢いがあるんで2人の態度の温度差にヒヤッとするところもあるけど、気持ちの上では同じか…もしかしたら晴臣の方が強いかもっていうことが分かると、ニヤニヤどころじゃなかった。狂喜乱舞です^ ^
自分だけが好きって思ってるところからの激重愛のカウンターパンチの威力が最高でした。
ストーリーがあっという間に終わってしまって、正直もっとこの世界にいたかった!この2人の物語はもっと読みたい。おかわり希望というか、まだ腹ペコなんで、願わくば続編希望です^ ^
【こどもの無邪気な憧れってな・・・おっさんにはなかなかに残酷なんだわ(晴臣)】
エロス度★★★★★
おやおや、憧れと恋心を抱いていた従兄が再会したら〝だらしないおじさん〟になっていたとは、ショックですね。
年の差や同居、両片想いの切なさといった要素が垂涎。
晴臣の中で年下の従弟・真咲への想いを自覚してから燻り続ける恋心。
好きな人がだらしなくなっていてもブレない真咲の一途さ。
2人して同じ重さを抱え、一方は拒絶し、もう一方は諦めずに真っ直ぐに想いをぶつけていくのが刺さります。
とても官能的な空気が流れたり、消えてしまうような切なさが到来したり・・・長い長い恋の軌跡の結末には胸が震えました。
歳の差のある年下受けが本当さいっこうに良かったです!
しかも気怠そうなおじさん攻め。と、いっても元が良いのですぐに小綺麗になりますが。そして、こちらの内容がお互いに好き同士なものの、攻めのおじさんの方が、自分のこの執着で受けを縛ってはいけないと思っていて、受けの気持ちを拒絶していく。いろんな葛藤が再会までの間にもたくさんあり。それでいて受けが他の人との接触に嫉妬してしまう。
えちは内容的に最後の方にしかなかったですが満足です!