電子限定描き下ろし付き
ゆっくり愛を育む等身大ラブストーリー、ここでひと区切り。
2人だけの世界ではなく学生時代の仲間、職場の同僚、家族とのやり取りがちょいちょい登場します。そのやり取りが好きです。
大きな事件も派手さもないけれど日常生活が丁寧に描かれています。2人とも可愛いくてたまらない。たなと先生の個性的な絵が大好きです。
シーモア:協力書店限定おまけイラスト1枚
電子の表紙は帯無しだけど、紙の本だと帯を外したところに指輪をはめた園木の手がある仕様らしい。ふむ。
発売日に買っていたのにレビューが遅くなってしまいました。初動が大事なのに!
冒頭、真嶋が働いてる〜〜って反応になります。結局新卒でうまく乗り切る一つの武器は圧倒的な陽だったりするので、真嶋は強力なのを持っている。
園木の園木たる部分と、真嶋の真嶋たる部分が合わさって、2人が何かに気づいたり変わっていったりする描写がこの作品の醍醐味だと思っていて、この巻もそんなシーンがたくさんでした。園木の真面目な発言に、「やる気が出る」と反応する真嶋が可愛い。愛する人からの言葉ですから。
お葬式や旅行の後に帰る場所は「家」だよねぇ。
真嶋の日常にも仕事が組み込まれて、日々とても忙しそうで疲れ切って帰ってくる姿にはつい同情してしまいますが、就職したての頃は誰だってこんなものですよね。徐々に力の抜き方とか、適度な休みの取り方を覚えて、仕事も私生活も充実させられるようになるといいな。真嶋も園木もまだ家族にはお互いの関係性を伝えられていないけれど、一番大切で関係を壊したくないからこそ慎重になるもの。2人それぞれのペースで、伝えられる日が来ることを祈っています。真嶋は行動力や陰のない考え方で、園木は深い思考力と包容力でお互いを支え合っていて、とてもバランスの良いカップルだなぁと、改めて微笑ましく感じました。
シリーズ5冊目!
高校生だったふたりがとうとう社会人に。
社会人2年目の園木と1年目の真嶋、一緒に暮らして2年。
真嶋の家族の自宅訪問に園木との初対面、友だちへのカミングアウト、真嶋や園木の過去にあったことなど、ふたりだけの世界から話は広がっています。長い付き合いのふたりでも、まだまだたくさんの新しいことを経験したりしていく様子が見られます。
さすが5冊目ですね。環境が変わり、年を重ねて一緒に生きているふたりを読めるのは嬉しいです。
そんな中、ふたりがクラス「部屋」が「家」になっていると園木が気づくシーン、とてもほんわかしてよかったです。
また、園木が実家で小学校の卒業アルバムを見て過去の自分を思い出しているシーンによって、園木の性格の経緯にとても納得しました。
たなと先生のセリフやモノローグがとても心に響き、共感しました。
ふたりがこのままいろんなことを一緒にしたり行ったりするのをまだまだ読んでいたいです。つづき、楽しみにしています。