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表題作錬金術師の最愛の悪魔

ルベド
0歳→55歳,フレイが創ったホムンクルス
フレイ・ソティラス
10歳→65歳,ソティラス王国第三王子

その他の収録作品

  • 錬金術師の最愛の心臓
  • あとがき

あらすじ

王位継承争いに巻き込まれ、俺を庇って母が殺されてしまった!! 離宮でひとり悲嘆に泣き暮れる第三王子フレイ。けれど寂しさに耐えかね、ついに禁忌の人体錬成に手を出してしまう!! そして幼き天才錬金術師の前に現れたのは、知性も美貌も完全無欠な青年・ルベド──。「我が創造主よ、貴方に絶対の忠誠を」無詠唱で魔術を操るホムンクルスと、王子の異端の才能は畏怖され、再び命を狙われて!?

作品情報

作品名
錬金術師の最愛の悪魔
著者
宮緒葵 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199011351
4.4

(31)

(18)

萌々

(8)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
137
評価数
31
平均
4.4 / 5
神率
58.1%

レビュー投稿数10

ド執着!

いやぁさすが、執着の宮緒先生!
とんでもないド執着囲い込みルベドとくそちょろ可愛い(この表現にかなりツボったw)フレイのお話。想像主とホムンクルスの、最終的には本当の意味でふたりでひとつになる、命尽きるタイミングも同じの、愛なんて言葉では表せないくらいの関係に落ち着きました。
前半の〝~の悪魔〟の結末は予想していなくてびっくり!
しかもフレイが作ったのはホムンクルスなのに、何で悪魔なのかなー?と思っていたら後半でその意味がわかりました。
フレイの戴冠式とその後がSSで読みたいな。

0

ホムンクルスとその創造主の永遠の愛



身分の低い女性の子供として生まれた第三王子フレイ(受け)
離宮で忘れられたように生きてきて10年、
第第二王子からの刺客からフレイを守るため母が亡くなってしまいます。
寂しさに耐えられず、自分の側を絶対に離れない存在が欲しくてホムンクルスを創造します。
放置された離宮でルベド(攻め)と名付けたホムンクルスと協力して15歳の成人を迎えます。
成人を機に王位継承権を放棄して市井に降りようと思っていたに、またもや第二王子のやらかしに巻き込まれ、窮地に陥るのです。


たった10歳のフレイが大人になることを強要され必死に生きているのが悲しいです。
そして、自分が作り出したルベドを我が子と同じと思い、自分が母にしてもらったように、背中や頭を撫でたり抱きしめたりするのが可愛いいです。そうやって大事にしてきたのに愚かな王族や教会によって苦難に見舞われるのが本当に気の毒でした。


ただ、タイトルにあるような悪魔がいないなー、宮緒先生にしては激しくないなーと思いながら読んでいました。
が、後半からは純粋だったルベドが悪魔に!
初めはあからさまでなく、皆に紅い悪魔と呼ばれて恐れられてるだけだったので何かやったのかなくらいでしたが、最後の方でその一端が詳らかにされ、復讐は結構えげつない。
ただ、フレイがやられたことをやり返すならこれくらいやらないと気が済まなかったルベドの気持ちも分かりましたが、きっと他にも色々やらかしてきたんだろうな。

前半フレイの暗殺に深く関わってきた宰相のジョセフも、3代続けて愚王に支えなければならなかったのは気の毒でした。王に忠誠を誓うのではなく、もっと周りを見て冷静に国のためになるのはと考えていれば、半世紀以上も苦労することなかったのに。
これからは賢王の元で楽しく政治をしてほしいものです。

0

やはり宮緒先生の攻様はよい(≧▽≦)

雑誌では、ここで終わり!?と思わず口から出ました(っω<`。)
ようやく続きが読めてスッキリ(*^^*)


受様は第三王子で、天才錬金術師のフレイ。
王位継承のゴタゴタの為に母を亡くし、自分の傍にずっといてくれる存在を生みだす。
それが攻様であり、ホムンクルスのルベド。

フレイはルベドを我が子のように接し、慈しんできて、ルベドもフレイを創造主というのだけではなく、唯一無二の存在として愛してきて。

フレイが冷遇されていてとても不憫なんだけど、拗ねず挫けず、純新無垢のめっちゃいい子。
ルベドと錬金術師もしての力で生き抜いて、やっとこれからって所で、錬金術の神様の所へ召されてしまい。

いやー、雑誌にてここで終わっちゃって酷いよ~でしたT^T

もちろん、宮緒先生の攻様であるルベドが黙ってる訳ないよね。
神様にだってケンカ売って取り返すよね( •̀∀•́ )✧

で、待ちに待った続き。
50年の月日を経て、蘇生の秘術で現世に戻ってきたフレイ。
ん!?どうやって!?
徐々に明かされるルベドの50年。

かわいかったルベドが、50年の間に素敵な執着攻様に育って( ̄▽ ̄)
そしてフレイのチョロ可愛いいことよ。

フレイを取り戻すだけでなく、きっちり復讐もしてくれてて、スッキリ。
宰相のジョセフは生かして有効活用するのが1番だよ。
後悔にまみれたジョセフを見てきたので、ラストも気持ちよかったです(*ˊᵕˋ*)


0

天才錬金術師と彼の最高傑作について

今回は最強のホムンクルスと錬金術師の第三王子のお話です。

受様が自分だけの下僕として創った攻様を護って死ぬまでと
攻様が受様を現世に呼び戻し、受様の全てを手に入れるまで。

ソティラス王国は
全能神ソティラスと人間の娘の間に生まれた子を始祖とし
王侯貴族は魔力を持ち、魔術を行使でき、
西方大陸随一の歴史を誇っています。

保有する魔力は血の濃い上位貴族ほど多くなり
受様は男爵家出身の側室腹ながらも
3人の王子の中で一番神の血が濃いとされます。

しかしながら錬金術に没頭している事で
父王や異母兄たちからも嫌悪されています。

錬金術を司る神メルクリウスは好奇心が強く悪戯好きで
ソラティスを崇める教会に忌み嫌われれおり
敬虔な信者である王族貴族は錬金術を学ばないのです。

正妃を母とする第一王子と侯爵家出の側妃の第二王子は
第熾烈な王位継承争いが繰り広げられた挙句
受様にも刺客を放ち、受様を庇った母が命を落とします。

受けは母の居ない離宮で生き延びるために錬金術で
決して裏切らず、滅びず、地からみなぎる下僕として
人工生命体を創造し始めます。

そしてある神の寵愛による力添えにより
優れた美貌と知識と思考能力とともに魔力も持つ
攻様を創り出すのです。

攻様は影に日向に受様を支える存在となりますが
兄王子や各王子陣営の貴族、教会関係者にとって受様は
変わらずに邪魔として命を狙われ続け

攻様と共に刺客に狙われた受様は
攻様を救うために己の命を代償に差し出すのです!!

攻様に受様を取り戻すすべはあるのか!?

雑誌掲載されたタイトル作に続編を書き下ろしての文庫化で
受様が造った攻様と天才錬金術師の受様の
オカルトファンタジーになります♪

雑誌でタイトル作を読んでいたので
本作の発刊をとても楽しみにしていました。

最終シーンで主人公の受様が死んでしまうのですよ!?

生き返るだろうことは疑いませんでしたが
どうやって生き返るのかが気になるし
生き返っても"そのまま"の受様なのかとか
気になり過ぎるじゃないですか!?

蓋を開けてみると
受様が生き返るされるまで50年経っていて
受様は攻様を創った当時と変わらずに蘇ります。

そこに至るまでの攻様のなみなみならぬ奮闘と暗躍ぷりは
受様の目にはあまり晒されませんが"晒されない"ことにより
より非道さが伝わってくるし

受様も清濁併せのむ覚悟で
受様襲撃事件の犯人を利用しさえして
国を世界を変えていこうする展開にワクワク&ドキドキ!!

攻様が受様の全てを手に入れるまで
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)/

宮緒先生の執着ワンコ、
今回も存分に堪能させて頂きました。

2

雑誌は読んでませんが…

雑誌掲載の表題作を読み終わった時点で、雑誌を読んでなくて良かったと思いました。読んでたらきっと気になって暫く何にも手が付かなかったと思います。それくらいの衝撃でした。www

そして書き下ろしの「錬金術師の最愛の心臓」のボリュームが凄かったです。こちらに至ってようやくルベドが宮緒葵先生らしい攻めになったと思いました。ルベドが垣間見せる仄暗さや時たま呟く台詞が面白くて、フロイに寄せる執着にゾクゾクしました。

また、フロイ不在の間に他の錬金術師に産み出されたホムンクルス達が、フロイの元で権利を取り戻して喜ぶ様にワクワクしたんです。

ただ、純粋過ぎるフロイには何度もイライラとしてルベドがとても気の毒になったのも確かでした。離宮で捨て置かれた為に教育を受けてない弊害ですよね。いくら錬金術の申し子でもその人格に歪さを感じてしまいました。むしろルベドの方が実に人間らしかったです。

また、宰相であるジョセフの使い方が凄く上手くて、彼の葛藤と後悔が作品に奥行きを与えていました。彼が最終的にたどり着いた地位がまた面白くて、この続きが読みたいと思ったほどです。

ただ、やはり個人的にフロイにハマれなかったので神評価にはなりませんでした。でも、「千年後宮」よりはかなり好きな作品でした。

3

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