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表題作鷹虎くんとオメガたち 1

熊獅子鷹虎
名家の跡取り息子,高校2年生,α特進クラス→Ωクラス
有坂卯月
高校2年生,Ωクラス

同時収録作品鷹虎くんとオメガたち 1

熊獅子鷹虎
高校2年生,Ωクラス
亀山
高校2年生,Ωクラス,学級委員

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

【圧倒的王者、Ωに】Ω×Ω
朝田ねむいによるオメガバース!

将来有望な有力者の子息が集まる歴史ある学園。
そこのエリートコースとも言える
"α特進クラス"に通う熊獅子鷹虎は、
学園の中でも随一の名家の跡取り息子である。
頭脳、体格、容姿にも恵まれた圧倒的なカリスマ力で、
学園で知らない者は誰一人としていない。
そんな鷹虎が、ある日体調に異変をきたすと
Ωの特徴である「ヒート(発情期)」のような症状が出てきて……!?

作品情報

作品名
鷹虎くんとオメガたち 1
著者
朝田ねむい 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Canna Comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784829686997
4.7

(113)

(91)

萌々

(17)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
22
得点
535
評価数
113
平均
4.7 / 5
神率
80.5%

レビュー投稿数22

Ω同士の世界観が素晴らしい

鷹虎(Ω)×有坂(Ω)


学園を舞台にしたシリアスなオメガバース。
丁寧に描かれているΩ同士の世界観や、
Ωとして生き方を模索する若者たちが抱える現実や葛藤に引き込まれました。


階級差別と性格差別が色濃く残る上流学園で、
圧倒的王者として君臨している名家の息子、
2年生の鷹虎が突然、Ωの覚醒を迎える。
今まで見下していたα不良たちに狙われそう鷹虎が、
公衆便所である有坂に助けられる。
有坂に救われるも、彼に蔑まれ、卑しめられて、
自尊心が崩壊し悲惨な状況に陥ってしまう鷹虎・・・ダークな展開だが、
そんな鷹虎がΩとしても特別なオーラを持ちながら、
『鷹虎くんとオメガたち』のお話へと進む。

最も感心したのは、
鷹虎が子宮を取るという決断と
跡取りの役割を失っても、
Ωでありながらも落ち着きを取り戻していく強者姿!

鷹虎がα特進クラスからΩクラスへと移されると、
そこには
Ωの体に頼りながら生きようとする有坂、
Ωの平等な社会を目指して奮闘する学級委員の亀山、
変わり者の円馬など、個性豊かな生徒たちがいる。

Ωクラスの生徒たちと交流しながら新しい現実に適応していく鷹虎。

1巻では、鷹虎のメインの相手となるのは有坂。
小柄で軽い美人、淫乱で不憫で、
ホルモンの不調から常にフェロモンを放出しているため多くの困難に直面して、
αに頼らざるを得ないという痛切さに圧倒された。

Ωとしてもの自分らしさを失わない鷹虎がカッコよくて、
自信に溢れる抱く側の男前さが素晴らしい!
Ωクラスの生徒たちの個性も見逃せないポイントで、
それぞれがΩの問題に深みを与えていて、
鷹虎と彼らが共に成長していく姿に期待が高まって、
非常に魅力的なオメガバースです。

9

鬼才フルスロットルのオメガバース

My 神作家 四天王の一角・朝田ねむい先生の新作はオメガバース。


普通の話が普通ではなくなるところが朝田ねむい先生の腕の凄さだと思うので、オメガバースという大枠の設定があると本領が発揮されないのではと(何様感はありますが)少しドキドキしていたのです。

が、やっぱり朝田ねむい先生は朝田ねむい先生でした!!!

⭐︎朝田ねむい先生フルスロットルのポイント・その①
【鷹虎くんの存在そのもの】
αである自分を誇ってすらいないような圧倒的強者が、その土台から覆されたら......
朝田ねむい先生が描く"絶望"は唯一無二です。

⭐︎朝田ねむい先生フルスロットルのポイント・その②
【明確なポジションがある登場人物たち】
これも朝田ねむい先生ならでは。
登場人物の肉付けが半端じゃないです。
個人的には委員長が可愛くて好きです。

挙げればキリがない朝田ねむい節。

オメガバースの大枠から外れられない部分はあるにせよ、その範囲内で大暴れしていらっしゃる。

続きが楽しみすぎます!

7

見事な朝田ワールド

非常におもしろかったです。
今までに読んだことがない新しい切り口で描かれたオメガバース作でした。

タイトルにもなっている鷹虎くんこと熊獅子鷹虎。
いっそ気持ちが良いほどに偉そうで、無意識に上から目線で人を見下しながらものを言う自信家です。
そしてなにより、本人に全く悪気がないのだからタチがわるい。
ようするにものすごく性格が悪いわけなのですが…いやいやこれがおもしろい。
序盤からこんなにも性格が悪そうならば、やはり個人的には鼻持ちならないやつがころっと足元を掬われて、突然ひっくり返されるような見事な転落劇が見てみたいところです。

そんな淡い期待通りのみっともない泣き顔を無様に晒してくれる鷹虎に思わずわくわくとしていたら、驚くことに彼はこれだけでは終わらないんですね。
期待のそのさらに上をいく鷹虎の行動が本当に予想外で、ああこれだから朝田先生作品は読むのがやめられないんだなあなんて。

オメガバースといえば何を思い浮かべるでしょうか?
主にアルファやオメガの恋愛が描かれることが多いのではないかなと思うのですけれど、こちらの作品はそうではない。
カメラでいうのなら、常にピントがオメガたちに合わされているんです。
オメガバース設定を使って学生ものを描いたら自然とこうなった…みたいな、朝田先生らしい少しのえぐみや毒が入った独特な味付けがすごく良く効いています。

多種多様な個性を持つオメガが集まったオメガクラスにポンと入り込むこととなった鷹虎という名の異分子。
彼の思想と野心のブレなさと空気を読まない姿に清々しさを感じながら学園生活を追っていくと、オメガたちが常日頃抱えている問題が浮かび上がって見えてくる。
我が道をいく鷹虎をメインに置きながらも、クラスメイトたちにも深みが増す話運びが上手い。
異分子である彼がいったいどう周囲に影響していくのかが今から楽しみです。

5

妙だけどおもしろい、、、

積極的にオメガバースを読む方ではないので、どちらかと言うと苦手なほうなので。
が!
朝田ねむい先生のなのでやはり!避けては通れませんでした。
傲慢不遜な超エリートα鷹虎くんが後天的に?Ωと判明したあと、その鷹虎と仲間のΩ達のどうやら群像劇風、1巻目だからまだなんだかよく分からん、です。
先生は鷹虎総攻めとのお話ですが初っ端から同じΩに攻められてんですけど。
しかも子宮を取ったΩとかこの類の作品で初めて見ました!
学級委員長はΩの地位待遇向上をスローガンに活動しているようで、この辺りこのオメガバースというのは元々女性の地位向上願望アンド男性をディスるものだったと遠い目で記憶しているのですが違っていたら笑いで済ませてね。

1巻目なんで誰もまともに恋愛ベクトル出してないし誰と誰がくっつくのかもよく分からん、どいつもこいつも性格的に可愛くない、ピュアで健気、一途なんていうBLの鑑みたいなのはおらん、(あ、でも薬品研究者に望みを託そうっと)
当然萌えとか感じません、ですがなんかもうやっぱり面白いんだな、これが。
次巻が待ち遠しい!

5

鷹虎くんは運命なんて力でねじ伏せてみせる

待ちに待った朝田ねむい先生の最新作『鷹虎くんとオメガたち』。
今回の作品も最高でした…。先を予想させぬ展開に引き込まれてなりません。

確かに鷹虎くんの性格は捻じ曲がっており、発言内容も差別的な部分が多々ありそれは作品中でも他者によって指摘されるところであります。
登場するキャラクターには他にもまた別の方向で偏った思考をする猪俣くんや円馬くんなどが出てきます。

そうしてそれぞれに差別や偏見を持つこの作品の登場人物たちが、今後どのように社会を、世界を生きていくのか、一人の人間としてとても興味があります。

『鷹虎くんとオメガたち1』を読み終えて、まず感じたのはフツフツと湧いてくるような活力でした。鷹虎くんには森羅万象すべてを無理矢理にでも気合いでねじ伏せてしまいそうなパワーがあります。
鷹虎くんを見ているととても元気が出ます。生きるちからに溢れています。それを人間的魅力と呼ばずして何と言おうか。

世の中なんてうまくいくヤツは一生うまく行き続けるのかもしれない、それが生まれとか性とかそういうもので決まってしまうこともあるのかもしれない。運なんて平等じゃない。
鷹虎くん自身、この先更に痛い目をみるかもしれないし、打ちのめされることも恐ろしいほどの絶望もあるかもしれない。

でもそんなことはどうでもいいわけで、鷹虎くんはきっとどうしたって何をしたって必ず立ち上がる。
鷹虎くんにはそんなしたたかさがあります。
運命を力でねじ伏せる鷹虎くんを、有坂くんと一緒に爆笑しながら見ていたいです。

鷹虎くん頑張れ。この先も楽しみにしています。

4

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