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半年ぶりの作品は書き下ろしでした。子役から活躍している優等生俳優の碧と、ひょんなことからスカウトされて同じ映画に出ることになった大学生の森田との恋のお話がじっくりと書かれていました。
両親がおしどり夫婦として有名な俳優で姉もインフルエンサーとして活躍してて、事務所の方針で優等生のイメージを崩さない仕事しか出来なくて燻っているところに強烈な存在感を持って登場した森田に、嫉妬しつつ納得してしまうんです。
若さ故の柔軟さか初対面で衝突したのに、徐々に友好を深めて行く様子にドキドキしました。派手な出来事は無いんですが俳優と大学生という違う世界に生きてる2人が、ふとした瞬間にお互いのことを考えていた事にかなり萌えました。森田視点のお話があったらなお良かったと思いました。
2人の関係を隠す為に決めた取り決めに縛られてギクシャクして距離が出来てから、お互いに思いが募ってやり直すところが派手さは無いのにリアルでした。
このお話の良いところはとにかくリアルなところなんです。現実にあり得そうな展開が実に素敵でした。特に碧の元カレがヤケになって過去の関係を持った芸能人たちを暴露してからの流れが秀逸でした。
事務所の面々の話し合いに碧が疎外感を感じたり、携帯を没収されて連絡の取れない碧の為に森田が取った行動にドキドキが止まりませんでした。また、2人が選択したことにも感動したんです。惜しかったのはその先が読みたかったことだけでした。また次作も期待したいと思います。やっぱり好きだなぁ。
【初めて誰かを好きになった。これが恋か、恋愛感情か(碧)】
エロス度★★★
おやおや・・・最初の出逢い・印象はお互いに最悪であったのに、距離が縮まって恋に落ちていく森田と碧の純愛が素晴らしいですね。
大学生と俳優・・・住む世界の違う2人が紡ぐ恋模様、楢島先生の素敵なイラスト、森田の強メンタルっぷり、森田に突っかかっていた碧が彼の事がめちゃくちゃ大好きになる可愛さが魅力的でした。
微笑ましい恋人同士のじゃれあい、一般人と芸能人なので付き合っているのを秘密にしなければならない切なさ。
愛を深めたり、すれ違ってしまっても湧き上がる逢いたい想い・・・尊さとキュンで悶えました。
安西先生の現代物、かつ芸能ものということで、
発売前からかなり楽しみにしてましたが、
期待以上に面白かったです!!
安西先生のお話って恋愛面の進展だけじゃなくて、受けの成長がちゃんと描かれてるのが魅力だと思っているのですが、今作でも流されがちだった碧の人間的、俳優的な成長がしっかり描かれてて面白かったです。
攻めの森田も年相応のカラッとした性格で、令和の攻め〜って感じがして(かなり個人的な意見ですが笑)良かったです。
個人的に芸能もので彼氏がいることを発表する展開が苦手(ゲイ云々とかではなく、恋人いますよ〜と公共の電波を使って言うなんて恥ずかしくない?という気持ち)なんですが、今作はすんなり受け入れられたと言うか、逆に隠して嘘つくのは変だよなぁと納得。かつ、二人の決断に感動しました。
全体的にエッチシーンの描写は割合淡白な方かな〜と思うのですが、匂いの描写がかなり好みでうっとりしてしまいました。あと、森田のあるセリフにかなりクラッと来ました。
エッチシーン苦手な方も、好きな方も双方満足できるのではないかな、と。
あと脇キャラがすごくいいですね。マネージャーの安土さん、ラジオの真理さん、そしてかつての恋人黒木…
この黒木の設定、かなりドンピシャなんですが、彼でスピンオフ、どうですかね先生…!
現代物は最近あまり読む気がせず、ついSFや転生ものなど現実から離れた作品ばかり読んでいました。
しかし、安西先生のひさしぶりの作品ということで電子発売日に購入。
楢島さち先生のファンでもあるので、表紙をじっくり眺めてから、いざ。
芸能人の受けと、急な抜擢でオーディションに参加させられた攻め。
出会いのシーンでは普段優等生で大人しげな受けの感情が爆発していて、思わずクスリと笑ってしまいました。ググッと物語に惹き込まれたのもこのシーンでした。
どんどん関係が近くなり恋人になるのも早かったので、あとは2人のイチャイチャが読めるのかなと安心していましたが、そこは安西先生。笑
芸能人には痛恨の一撃が2人を襲います。
ですが、そんなことにも負けずに、受けが自分で壁を乗り越えて「やりたいことをやる」と前向きになった様子は感動して涙が出ました。
前向きに変わったのは受けだけかと思いきや、攻めにも良い変化があったことがわかり、恋して成長するストーリーが大好きな私はガッツポーズでした!
安西先生らしさが詰まった、読ませにくる作品でした。
優しい気持ちになりたい時にまた読み返そうと思います。
発売後すぐにお迎えしたものの、その時は多忙でそのままずるずる4ヶ月も積んでしまった御本。
ようやく拝読したところ、今年の小説新刊で断トツ好きな作品でした。
良い意味でBLっぽくない主人公ズです。
初対面からあまりにもフランクな感じで「これBLになるの?!楽しみすぎる!!!」と滅多にない高揚を感じながら拝読しました。
台詞やちょっとした仕草が物凄くリアリティに満ちていて、臨場感も半端じゃなかったです。
とある予想を密かにしていたのがその通りで、毎回のことながら安西先生と解釈一致すぎて拝みました。