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閉ざされた箱庭ではぐくまれる密やかな恋
上下巻既読済みです
ストーリーとは別部分でこの上巻を大大大絶賛したい理由があり、そこを強調してレビューを書きたいと思います
ズバリ!巻末の設定資料が、んまぁ~ゴーーーージャスッ!!!
この上下巻は薬袋と奈良崎に焦点が当たったお話しではあるのですが、それでも自ずと彼らが過ごす寮にはこの世界観ならではの魅力がたっくさん
そんな読者の知りたい欲求をしっかり汲み取って下さる設定集のクオリティーが素晴らし過ぎるんです
しかも!この設定集を下巻を読む前にご披露下さる辺りがまた嬉しい♡
当然本編から皆さん読むとは思うんですけど、きっと本編読んでこの設定集を読むとまた本編を読み返したくなっちゃうと思います
薬袋と奈良崎の白秋寮、、、そっかあの娯楽室のあの場所か、、、と夜の空気を感じてみたり、、、まだ見ぬ他の3寮への興味が尽きなかったり…!
勝手なインスピレーションですが玄冥→青帝→朱夏で興味があります
ほんと、、、こんなに創り込んで作品を送り出して下さってる先生のプロのお仕事に私が出来る最大限の賛辞がお届け出来たらいいのに…!と心から思いました
上巻本編→設定集→上巻本編リピ→下巻本編→設定集→…と間に設定集を挟みながらこの私立七星学園の世界を膨らませていく楽しみを是非味わって下さい
先ず作家さま大好き!
そんな先生が描かれる全寮制のDKもので兄弟制、、、!!
この時点で「読まない」という選択肢は私の世界から抹消です⸜⸜٩( 'ω' )و //フンス=3
待ってました…!
読める日を心待ちにしておりました♡
そんな読者さま、多いんじゃないかな???
そんな皆さんにお伝えしたい
期待して心トキメカセテ先生の描くこの世界観にどっぷり浸かって下さいね、と…(´ ˘ `*)
世界観としては現代日本です
人里離れた地に建てられた由緒正しい「私立七星学園高等部」が舞台
由緒正しい歴史はあるけれど実際は金とコネでどんな生徒も受け入れる、というのが現状の学園事情
歴史がある寮なのでルール的な基盤が英国寄宿舎学校の「ブラザーシステム」に倣ってます←BLの萌えの香りが芳しい素晴らしい夢ある設定♡
この設定の中での独特な呼称などもたくさん出て来るのですごく非日常感を感じられる「ストーリーに想いを馳せる」タイプの没入感が尋常じゃありません!!
現代設定ですが、この学園の成り立ちなどが上手く活かされていて和モダンテイストな感じも大変良きなのです(ღ˘͈︶˘͈ღ)はぁ~ウットリ
薬袋尊(みないたける)と楢崎由一(ならさきゆいち)の、後輩×先輩の出会いを振り返るスタイルで紡がれるお話しです
えっと…
何からこの作品の衝撃を話したらいいのか迷っちゃう位に心が飛び跳ねる事がたくさんあるんですけど…(o→ܫ←o)!!
先ずは「過去を振り返るスタイル」という所を存分に楽しんで欲しいのです
薬袋と由一の同室生活が始まった所の冒頭振り返りの衝撃…!
もぉ、、、マキネ先生の仕掛けに「してやられました…!」完全に…!!!
あぁ、、、DKの成長を舐めたらアカンな、、、とつくづく感じた時間ですw
閉塞的な世界でカリスマ的な生徒(由一)に依存する同級生や、気の置けない友達(関西弁でここの主従感もたまらん…!)や先生達に囲まれる由一
そんな由一に守られ可愛がられる薬袋
そして薬袋サイドにも勿論同級生が居たり、薬袋から見た先輩の先輩(3年生)の存在があったりしますが、やっぱり薬袋から見える世界は由一が絶対的な世界であるのがすごく伝わる
マキネ先生しか出せないドコかに潜む怪しげな危うさを孕みながらも進むストーリーに個性的なキャラ
多くはないキャラながらもしっかり物語の世界の広がりをみせてくれるには十分過ぎる登場のさせ方にも漫画の上手さを感じます
意味のあるキャラの登場と必要な分量でのセリフやモノローグで語られる世界
本当に読み易いし読みたくなる!構成が天才的
萌えるドキドキも「ナニカ」を感じるドキドキも、、、
読みながらどこかソワソワして読める没入体験は何物にも代えがたい…!
上巻は由一の秘密を知ってしまった薬袋の動揺や由一の底の見えない魅力や見えない本心に釘付け!な終わり方(上下巻で良かった…!)
本編終了後に寮の見取り図やや生徒達の相関図などを含めた設定集もあり、さらに世界観が広がります
今は上巻を読んだだけの状態のレビューですが一旦この設定集などを読み込んで上巻を反芻しまくってから下巻に進もうと思います!→読み終わりたくない…!という延命措置をしたくなる….゚(→ε←*)゚ .゚‼
地雷になるかも?書いておきます
メインキャラが他のキャラと絡みます(攻め受け分からない感じだけど性的に絡みます…そしてなんとなくリバの香り…!コレは地雷の人もいるだろうけど私的には大歓喜案件でした…///)
修正|一瞬ふぇ描写ありますがトーン修正で大変安心♡この世界観を壊さない良修正!!尚この上巻はメインの絡みはキスだけ&事後風味(シーモア)
箱庭BLってどうしてこう萌えを擽るのでしょうか。
2人だけのサンクチュアリという尊さ。
壁1枚隔てた向こう側にある秘匿空間。
他の誰にも介入出来ない世界ーーー。
こんなん萌えるなってほうが無理でしょ!!!
+゚。*(∩´///`∩)*。゚+ +゚。*(∩´///`∩)*。゚+
全腐女連合で手と手を取り合って尊さを噛みしめよ…
さてさて。
上巻のレビューですのでネタバレは抑え目で、
個人的オススメ萌えポイントをば。。。
①パブリックスクール特有の空気感。
普通の寮じゃないのよ。
親の権力をも人間関係に影響する歪さがあるけど
その中でノブレス・オブリージュの精神が生まれ
そこから始まるドラマ性が本当に堪らないですね…。
(※注:日本には貴族制度がないので、)
(表現はそんなに露骨ではなかったです)
とりあえずパブリックスクールに萌えを感じる方、
是非読もう。
②現在軸から過去に遡って描かれる構図
上巻の表紙は攻めです。
今でこそ大きくて頼もしくてカッコイイ風ですが、
入学時はというと……。
ギャップがもぅもぅヤバイです!!!!
ちっちゃくて可愛くて小生意気で守って上げたい。
そこから表紙の姿に至るまでの成長幅を見守り隊。
ちっちゃい攻めやギャップに萌えを感じる方、
是非読もう。
③カッコイイ受け様
下巻の表紙は受けです。
美人で、腹の底を見せなくて、権力者でもある。
攻めを守る盾となる豪胆さがカッコイイのです。
その反面、見え隠れする繊細さが堪らん…。
一癖も二癖もある男前な受けに萌えを感じる方、
是非読もう。
④細やかな設定資料
上巻の描き下ろしに入っています。
学校内敷地見取図・寮内の間取り・各個室。
暮田さんの綺麗な画面と文字で説明が補足され、
妄想が広がります…!
そして他の寮生たちの紹介もあって、
既に登場しているキャラから未登場のキャラまで
今後のCPが見られるの本当に有り難いッ!!!!
上記好みが合う方は是非に。
ネタバレ込みのレビューは下巻にしますー!
導入から心をつかまれ、メインの2人、薬袋と奈良崎のやりとりだけではなく、登場人物全ての会話、やりとりに夢中になりました。
閉鎖的な空間で交わされる公であったり、秘密裡であったりする会話の数々。
絵で描かれていませんが、ツタが絡まる塀や重厚な壁、湿度の高い空気などを勝手に感じながら読みました。
この2人がどうなるの?あれ、この2人でなく、その2人なのか、と謎めいた感じ。
他にもはっきりしない人間関係が、ひそやかにひめやかに、描かれていました。
自分は人の名前をあまり覚えないたちなのと、整理して理解しながら読み進めたいたちなので、通常、このような作品の場合はいったん読むのをやめて、メモを取りながら読み進めますが、今作は手が止まりませんでした。
巻末の詳細にわたる設定集にもひきこまれました。
上下巻ということですが、これらに出てくるあの人、この人を中心にしたいろんなお話を読んでみたいと強く思いました。
この作品は繰り返し読み、そのたびに新たな発見、気づきが楽しめる確信があります。
時間をおいて、何度も読み返して味わいたい作品です。
実質、どんな問題児でも受け入れる特権階級御用達の隔離施設となっている、全寮制男子校が舞台。
寮のお話が中心です。1年生と2年生が同室(リトルとブラザーの呼称)、3年生が個室であるとか、設定が特異なので読み始めるまでは少し構えていたのですが、読み出したらもうノンストップ。
さすがマキネ先生です。
しかも前置きなどにページを割かず、いきなり何かが起こっている。でも内容が分かる。キャラクターの立ち位置も分かる。後戻りは一切する必要がない。安心して読めますので、そういう意味で躊躇されてる方はページをめくって大丈夫です。
タイトルにもなっている、薬袋(みない)くんが1年生の時の回想シーンがメインです。現在は2年生なので、1年前に遡る構成です。(それでも読みやすいのです)
背が小さくて幼かった薬袋くんが、1年でこんなに成長するのかと、いきなりそういう感想を持ちながら、同室の由一先輩の美しさ、妖艶さ、優しさに魅了されている間に上巻が終わってしまいました。
頑なだった薬袋くんが心を開いた相手であり大好きな由一先輩に対して、ひなどりが親を見るように好きだった期間と、周囲からの情報や自らの確認を経て由一先輩の違う面を知って戸惑う期間、このときに薬袋くんがとった態度と由一先輩がとった態度、二人の精神年齢のギャップを改めて見せつけられまして。こうやって少年は大人になるんだと思い知った感じです。
巻末に、この全寮制男子校の設定資料が何ページにもわたって収録されてます。
寮の見取り図、寮の部屋のパース、その他、この設定資料を見るだけでわくわくが止まりません。
で、下巻で本当におさまるのか?などと余計な心配もしてしまうのです。
由一先輩をとりまく環境が過酷なのだろうと容易に想像がつきます。仲のいいクラスメートですら癖が強い。
先を見越して手を打つなど、クレバーに立ち回らないと潰されるようなところに居るのでしょう。
だから薬袋くんの世話を焼くのは、心から癒やされていたのだと思うし、そう思いたい自分がいます。