「今夜の久慈は、一番やらしくて一番気持ちいい」

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スモークブルーの雨のち晴れ 5

smoke blue no ame nochi hare

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表題作スモークブルーの雨のち晴れ 5

久慈静、医療翻訳家、41歳
吾妻朔太郎、塾講師、翻訳学校生、40歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし:桜色ドライブ6P
  • 描き下ろし:夜のスキマ8P
  • 久慈父の翻訳小言
  • カバー下:キャラクター紹介

あらすじ

「隠していた本音が、だだ漏れてしまうくらい愛しくて――」
翻訳の勉強に励みながらも、将来を見据えて塾の正社員となった吾妻朔太郎。
久慈静は編集者の貫田に父親の著書の文庫化に際して収録するエッセイの執筆を頼まれる。
忙殺されて会えない日々にもどかしさを感じる二人だが、ひょんなところから幸運が訪れて――?

アラフォー男二人の翻訳家BL!
描きおろし漫画二本立て収録♪

作品情報

作品名
スモークブルーの雨のち晴れ 5
著者
波真田かもめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
フルールコミックス
シリーズ
スモークブルーの雨のち晴れ
発売日
電子発売日
ISBN
9784046837899

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31

4.8

(107)

(93)

萌々

(11)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
14
得点
514
評価数
107
平均
4.8 / 5
神率
86.9%

レビュー投稿数14

ふたりの居場所

それぞれの生活を歩みながら、オフは一緒に過ごす二人。
久慈の実家を離れ、sレぞれ自分のマンションで暮らしていますが、吾妻はよく久慈宅を訪れて勉強をしたりあれこれしたり。
特に吾妻が予備校の仕事をしながら翻訳の勉強を始めたことで多忙を極めています。

そんな彼らの日常と、二人でいるときの会話、何気ない言葉の中に見え隠れする強がりと本音。それらがとてつもなく小気味よくおしゃれで、この漫画が永遠に続かないかなあと思ってしまいます。

最後のやりとりには涙が出ました。。

続巻も待ち遠しいけど、既刊も何度でも読み返して楽しめる、そんなシリーズ。

1

最高に渋くて甘い…

待って待ってようやく届いたコミコミさん便!待ちきれなくて、電子で買ってしまおうか…と何度も思ったんですが、どうしても紙で味わって読みたくて我慢しました。

本当に本当に、我慢した甲斐があった……!!
シリーズ一とも言えるほど、甘い巻だったーー…!!(私には)

今巻の自分的最高に萌えたシーン(久慈)は。↓

1.ぜえはあ言いながら走って吾妻を追いかけ、「朔太郎!」と叫ぶ久慈。
2.温泉宿でのえち時、浴衣の袖からチラ見えする脇毛。

決して毛フェチではないはずなのに……!浴衣から見える脇毛に”男”を感じて萌えてしまいました。

そして、追いかけられ叫ばれた相手・朔太郎が放ったセリフがもうね。嘘偽りない正直な気持ちが照れもなくそのまま出ちゃってて。眩しかった…!

久慈の過去の淡い恋心、朔太郎が向き合う”老いていく母”という現実、そんな中で交わされる二人の静かだけれど深い愛、描かれている全てのことが愛おしく思える一冊でした。

久慈のお姉ちゃん視点の短いお話があるんですが、それがまた最高に沁みて、なんだか泣けました。弟思いの、いいお姉ちゃんだなあ…

二人が再会してから2年、41歳×40歳の日常と恋を、この5巻も堪能させていただきました。はあ…ほんと沁みる。。

7

2人の間だけで伝わる関係

 分かりやすく進展しない関係性だからこそ、長編で描くには難しそうなのに、5巻まで続いてもそれぞれの巻でしっかり新しい萌えを提供してくれるシリーズなのがすごいなぁと。今まで嫉妬なんてちょっとしても何でもない風を装ってきた吾妻が、この巻ではもう隠さなくなり。重たいところ、面倒臭いところも吾妻のことなら久慈はありのまま受け入れてくれる、と残っていた不安が消え去ったからですね。そして、吾妻を突然宿に連れて行こうとする久慈の行動力! それに応えて公衆の面前で思わず零れた吾妻の本音。お互い衝動を相手に素直に晒け出せる関係性にステップアップしたんだな、とこちらまで嬉しくなりました。

5

じんわり深度が増し増し

5巻にして初の吾妻ソロ表紙。
吾妻をフィーチャーした巻かなと思いましたが、それほどではなくこれまで通り2人の話でよかったです。といっても既刊から吾妻視点が多かったですしね。

特にドラマチックなことは起こらないけど、仕事や家族のことなど日常の中で2人の人生、関係性には常に小さなドラマがあり。
それが巻を追うごとに深度が増していくのがとてもいい。

5巻では両思い具合が濃くなって、阿吽の呼吸のキスの回数増えてません? とうれしくなりました。お互いめっちゃ好きなんだな〜と伝わってくる。
でも直接的な甘い言葉は言わない。そこがいい。
だからこそ、吾妻がおどけて久慈にくっついたり、嫉妬や「あいしてる」の真意は照れてみたり。
それに対してクールな久慈が涙ぐんだり。合鍵を渡したり。
説明的な描写ではなく、さりげなさからキャラの心情を想像してひゃー!となる創りがめちゃくちゃ好きです。

ただ2人の恋愛面だけでなく、仕事や家族や過去のことや誰にでも想像や共感できるエピソードに交えて2人の気持ちが絡まってくる描き方がいい。
日常面でわかる〜そういうことあるよねぇとなりながら、相手のことを思い切なくなったり会えてうれしくなったり。こういうのが見たいのよー!とほくほくします。

40歳は不惑と言うけど、めちゃくちゃ惑うよね〜とか。
おうどん美味しいよね〜とか。
家族はありがたいし心配だけどしんどいことも多いよね〜とか。
特に三上さんの気遣いとそれに寂しいけどホッとする久慈のエピソードがわかる〜!となりました。

久慈が古くて小さくてもいいから自分の家を持ちたいと話したこと、以前の実家への愛着からとてもしっくりきました。
あの実家は久慈という人を体現していて、吾妻を一時期住まわせた時に久慈が吾妻を受け入れたんだなと思いましたし。
それがいつか実現して縁側でタバコを吸いながらほっこりする2人が見られるのかな〜と楽しみです。

久慈父の著書へのレビューが辛辣だったのが笑ってしまいました。

5

一個人の願望

毎回雑誌の配信も欠かさず読んでいるので、まとめて読めることも嬉しいのですが各特典の描き下ろしがもう楽しみで♡
毎巻盛り沢山に用意されていてもれなく集めてはニマニマしております。

さて5巻ともなるとこのお話のクライマックス、少なくとも恋愛面のクライマックスが近いのかなぁと嬉しいようなさびしいような。
というのも次巻の予告ページが巻末に載っているのですが、静と朔太郎が再会したのは出会いも期待できるバー、確か2年程前。
予告はその頃のお話に関係していましたから。
時々気になっていたのですがあの再会って偶然?
んなわけないらしい。
再会後まもなく久慈家に呼ばれた朔太郎は2度目の肉体関係を静と結びます。
寝入った朔太郎のそばでタバコを吸いながら
「忘れた事なんか一瞬たりともねぇよ」と呟くのは静。
重い、、、
これって執着攻めっていうやつでしょ、BL界隈でよく聞くよく目にする、、、
皆んな、もちろんわたしも大好きな攻めの典型、一大勢力!
ただ!
わたし個人的にはこの日常がタバコの煙のように流れて消えていくよなストーリーには登場してほしくはないタイプでしたね。
なんていうかアンニュイな曖昧な微笑のまま黙って抱き合って欲しかった、欲しいです。
だからあの静の呟きはかなり無視していました。
つまり久慈静が何年も、製薬会社に勤めていた頃から朔太郎に特別な感情を抱いており退職の日の夜つい感情が爆発してしまった、その後も忘れられなくてついついストーカーしていたとまではいかなくとも彼が行きつけのバーは調べて張っていただなんて事実がもし在ったとしても!
それは朔太郎には敢えて言わないでね。
なんかヤダ…
ごめんね心が狭くて
(それに一瞬たりとも忘れてない、なんてどんな辛い過去の出来事であろうとオムファタール、ソウルメイトであろうと胡散臭いセリフは静ちゃんには似合わないっ)

0

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