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ぺんぺん草は、スズランにはなれない

pempengusa ha, suzuran ni hanarenai

  • 電子専門
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表題作ぺんぺん草は、スズランにはなれない

藤原透、高校2年生、弓道部副主将、α、17歳
秋吉大介、高校の体育教師、β、30歳

あらすじ

★運命の番がいる冷淡な優等生α×へたれ気味な体育教師β

へたれな教師である秋吉大介は、祝賀会で酔っ払った際に生徒である藤原透にとある弱味を握られてしまう。
藤原は、自身の運命の番と別れるために、秋吉に片想いをしているフリをさせて欲しいと脅してくる。
しぶしぶ協力する秋吉だったが、藤原との距離が縮まっていくにつれて、秋吉の過去のトラウマが暴かれていき――

運命の番と結ばれたくないアルファの生徒と、アルファ嫌いなベータの教師の物語。

※女性が暴行を受ける描写があります。苦手な方はご注意ください。
※『オメガバースシリーズ』4作目
※シリーズ前作の登場人物が出てきますが、このお話単品でも読めます。

作品情報

作品名
ぺんぺん草は、スズランにはなれない
著者
野原耳子 
イラスト
桝目の助 
媒体
小説
出版社
電書バト
電子発売日
5

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萌々

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中立

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趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
1
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

タイトルの意味が分かった時、震えた

野原先生のオメガバースシリーズ、4作目も心が震えた…
タイトルの「ぺんぺん草」と「スズラン」の意味、その見事な回収にも。

こちら、年下17歳α生徒 × 30歳β教師 の変則オメガバース物語です。

まず……女性が乱暴されるシーンが含まれるので、地雷の方ご注意ください。
自分の場合は地雷ではないけれど、それでも「うっ」と辛い気持ちになりました。

で、こちら、単体でも問題なく読めるんですが、ぜひ3作目までを読んでから読んでー!と言いたい…!
前作(3作目)の「運命じゃなくても愛してる」の凪が出てきて、前作でキーワードとなっていた「ブラインド」行動の話なんかをちらっとしているので、読んでおくと意味が分かってニヤニヤ(。-∀-)しながら読めること間違いなし、です。

2作目のクマさんこと用務員の熊谷(Ω)と番相手の成海(α)も出てくるので、やっぱり読んでおくとより深く作品世界が味わえると思います…!

さてこちらの『ぺんぺん草〜』、「年下10代執着攻め」はシリーズ他作品と変わらず、なんですが。

今までの傲岸不遜気味な攻めとは違い、何よりも受けに”嫌われたくない”、”傷つけたくない”という気持ちが強いわんこ攻め!一番好みだったというか、萌えました。。

とある理由から受けが勃たなくなってるんですが、その事情を知っている攻めが「そばにいられるなら一生セッできなくてもいいんです」なんて言うんですよ、、17歳男子が!30歳の相手に!!

きゅーん、と切なく鳴いてうるうるおめめで見てくるのに、蜘蛛のように巣を張り絡め取ってきて執着する。「離さない」という意志が透けて見える言動。最高か。

もうですね、秋吉(受)の周りが透(攻)応援団と化しているそのカラクリに、びっくり。なるほどなあーー!と叫びたくなってしまった。野原先生すごい…
言われてみれば名字に数字の入ってるキャラがやたら多い不自然さよ。全っ然気付かず読んでました。。

”運命の番”ではなく、あえて茨の道とも思えるβ男性との恋を選び、6年間ずっと思い続けてきた藤原(攻)、あっぱれだよ!!

11歳の時からの長い片想いの過程、欲した人が自らの意思で自分の元に来てくれた喜び、待ち望んだ瞬間のきらめき…そういったものが詰まっていて、もう読みながらも読んだ直後の今も胸がいっぱいです。このシリーズ大好き…

一途な年下攻めがお好きな方には絶対絶対刺さるはず!!…と思うので、ぜひ。読んでみていただきたい…!

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