特別描き下ろし漫画付き
今の仕事に転職したとき さんざん参事に叩き込まれたのが
牛・豚・鶏 ほ乳類に関するムダ話
某農大出でおしゃべり好きな方だったんですよ 因みに仕事は目で盗めの方だったけどw
いや 今となればムダなことはないんです いろんな場面でネタ提供できるので
もうほんと 赤い卵と白い卵の値段の違いとか 黄身の色の話 地鶏と平飼いの違いとか 有精卵の話なんて聞くも涙語るも涙 ←え
おかげで懐かしさで買ったようなものです はじめましての作家さまに申し訳ないんですが そのタイトルにひかれて
雌鶏って卵巣にキンカンって呼ばれる黄身の元があるんです 雄鶏がいなくても卵はできる その状態で産み落とされた卵が無精卵 ←文字通り精子の着床がないので温めてもヒナは孵りません
ひよこ鑑定士なるお仕事があるくらいオス・メスの見分けが難しいひよこ
雌だらけの中紛れてしまったたった1羽の雄 養鶏場にいながら卵を産まない雄の鶏の行く末
あの 読めばわかるニワトリの擬人化なんだけど 魅せかたの妙ッ!
コッコが無知で 純粋で 素直で ここを好きになれなければ如何様にもならないんだろうけど
何せあたしったら何か(恋愛事以外)に一生懸命な子とか 誰かの為(恋愛以外)に突っ走る子が出てくるとてんでダメ 眼の蛇口が途端に緩むというか
Σ いやもぉごめんッ!涙腺崩壊したッ!←しかも3話目 早すぎね?
どこかコミカルなのに いい具合にほのぼので 妙にせつなくて 無意識のうちに読まされた行間に気づけば泣いてた
オットのズルさに 夢にかけるコッコの一途さ 強さ
重ねた時間に知ってしまった孤独も かけがえのないものに捧げる尾羽も 授かる命の喜び 間違いだらけの家族の愛しさ
笑ってるはずなのに全部がいちいち泣ける ほんッとバカみたいに泣いた あたしが!
もうね 子育て漫画でちょいちょい泣かされてはきたけど これは別格
だって 妻(雄鶏)とえっちがしたい夫(雄鶏)に泣けてくるし なんなら二股の棒にすら泣いた
えッ あたしがバカ? ←まぁ
あたしが涙腺ガバガバな更年期の情緒不安定だから?←それだ
雄鶏の妻にタネ違いの息子 幸せのカタチなんて誰にも決められない
幸せだと言えたもん勝ちなんだよな
え~ この家族大好き 順番間違えちゃったけどここから始まる愛も恋も はじめましてで失礼しちゃったけど こんなお話を描ける作家さまも
どぉしよ~もぉ~ 次も絶対買うわ あたし てか今から過去作漁ってくるッ
注)) 言いそびれましたが うっすらではありますが絵面上?ショタに苦手がある方はご注意くださいませ
一応 ニワトリ年齢 人間に換算したら1歳が17.8歳らしい ってことも置いておきますけど
発売日に買ってもう何度も読みました。めちゃくちゃ泣けます!
コッコの夢は『卵を生む』こと。
この物語はコッコとオットが出会い、『卵を生む』までのお話…ではなく
その先の『家族になる』お話です。
BL的には、オットが溺愛攻めに成長していくのがたまらん♡
最初はただのヤリ○ンだったけど、コッコのこと大好き『溺愛スパダリ“夫”』に成長し、さらに家族を守る『パパ』も頑張ってる!
とにかく泣けるので、読んでみてください。
─泣けるシーンをピックアップ─
無精卵と知りながらコッコに卵を用意したオットですが…
亡くなったたまちゃん(孵化しない無精卵)を夜中にお墓から掘り起こしているコッコを見つけます。
『一人ぼっちはさみしいことを私は知っていますから』
と泣きながら卵を抱き締めているコッコの姿を見て、オットは涙が止まりません。
オットは涙を流しながら本音を打ち明けます。
『生まれてから今ほど悲しいと思った瞬間はないんだ』
『無精卵が決して生まれなくても、この卵は俺とコッコの子だったんだ』
擬人化。雄鶏同士。
養鶏場から脱走した雄鶏(オット)と、雌鳥として育てられたため自分を雌鳥だと思っている雄鶏(コッコ)
過酷な旅の果て、森で1羽暮らすコッコのもとにオットが現れる。
可愛らしい絵柄、試し読みのハートフルな雰囲気に惹かれて電子版を購入。
元は家畜だった2羽。それぞれの名前が固有名詞ではなくただの呼称という感じなのが、彼らの出自を象徴しているようで印象的だった。
(「オット」はそのまま夫だし、コッコの元の名前「ぴよちゃん」はヒヨコの総称、「コッコ」も鶏の意でオットが意地悪心でつけた)
でも、そんなただの「呼称」が、コッコにとっては大切な「名前」になっていることもまた、
コッコや、この森を象徴しているように思った。
世間を知らないコッコに対して、オットは物事を知っていて色々と俯瞰で見えている様子。
はじめはコッコのことを利用する気満々で近付いたオットだけど、コッコの邪気のなさに毒気を抜かれて絆されていくの、読んでて楽しかった。
猿のおじさんの、「コッコが可哀想かどうか決めるのはオット」という主旨の言葉、印象的だった。
思いがけず、心の柔らかい部分をコッコに救われてしまうオット。このシーン、ちょっと涙出る。
卵にまつわる一連のエピソードは泣いちゃう。
何も知らない、まっすぐなコッコと、
全て知っていて、蛇行しながらも「決めた」オット。
それぞれ見えている世界が違っていて、おそらく一生本当の意味での対等にはなり得ない2羽だけど、寄り添いあう姿はとても素敵だった。
アリちゃんが誕生してからは、
物語が恋愛ものというよりも家族ものの様相になるので、BLとしては珍しい読み味。
(BL的萌えはちょっと少なくなる)
夫婦のこと、子育てのこと、母親として、父親として……悩みやトラブル、読みごたえがあった。
コッコが意外にもパワフルなのが印象的だった。たくましくて素敵。
アリちゃんが悪ガキたちに言われた言葉は、意地悪ながらも本気で懸念されることでもあったのでヒヤリとした。
実際問題、将来的にどうなるのか…ここはアリちゃんの真相を知っているオットに上手く立ち回ってもらいたいところ。がんばれオット。
ほほえましい子育てをもっと見ていたいし、前述のようにアリちゃんの将来も気になるので、今後何かのかたちで続きが読めたら嬉しいなと思う。
擬人化BLはどちらかというと苦手で普段は読まないのですが、表紙を見た瞬間に運命を感じ、拝読しました。
小さい頃に読んだ絵本そのまま、優しい優しい語り口調で始まるストーリー。
ニワトリの擬人化BLとはどんなものなのか読み進めるうちに、気づけば涙が...
ニワトリの擬人化BLで涙を流す日が来ようとは、思ってもみませんでした。
全日本が涙するに違いない。
そんな作品です。
(BL的な意味合いではなく)ひたすらに尊いです。
そしてひとつ。
続編をどうか宜しくお願いします。
心よりお願い申し上げます。
もしシリーズ化された暁には、誇張ではなく、この作品の続きを待つことが皆の頑張る糧になると思います。
初読み作家さまでした。ひょんなことから試し読みを読んでグッと引き込まれたので購入を決めました。結果購入して大正解でした。ほのぼのした中にシニカルな要素もあって、とても上手い作家さまだなぁと思いました。
コッコと出会ったことで変わって行くオットの様子が実に良くて、彼が精神的に成長して良き夫や父親になって行くのに胸熱でした。
またコッコが凄く魅力的で養鶏場からお姉さんたちに見守られて今の森に辿り着くまでの旅を終えて、可愛いだけのぴよちゃんからオットと出会って最初の卵を得て幸せな様子からの損失は思わずホロッと来ました。愛おしいとしか表現出来なかったです。
幼い容姿なのに色気もちゃんとあって、可愛いだけじゃない芯の強さを持っててとても素敵なんです。
また初めての赤ちゃんのアリちゃんに夢中になる森の住民たちの様子も微笑ましくて、彼らが新しい家族のかたちを自然に受け入れている姿が凄く良かったです。ライトなようでとても重いテーマだと思いました。雄鶏同士の夫夫に多種の赤ちゃんとか、現実社会の家族のモデルにもなり得るのではと思いました。
とにかくコッコが可愛くて堪りませんでした。