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無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です 4

munou na ouji to yobaretemasuga nakami ha tekikoku no saishou desu

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表題作無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です 4

シュルツ・ホールトン
26歳,ベルナール皇子の専属護衛騎士
リドリー・ファビエル
21歳→22歳,ベルナール皇子と入れ替わった隣国の宰相

同時収録作品無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です 4

マッド(マイク)
「7人の奴隷」の一人,騎士
リドリー・ファビエル
21歳,ベルナール皇子と入れ

あらすじ

念願の皇太子になるには、政略結婚の相手が必要だ──!? 婚約者候補の野心家な隣国の王女達を出迎えに行くことになったリドリー。護衛の騎士団の中には、リドリーの≪七人の奴隷≫の一人で、長年主(あるじ)に執着するマッドが紛れ込んでいた!? さらに儀式直前、皇帝から疫病に襲われた地方に薬を届けろと命が下る。行けば確実に儀式に間に合わない──実現不可能な難題にリドリー万事休す!?

作品情報

作品名
無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です 4
著者
夜光花 
イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199011429
4.7

(95)

(79)

萌々

(13)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
454
評価数
95
平均
4.7 / 5
神率
83.2%

レビュー投稿数10

ずっとこの物語の世界から離れたくない中毒性に心酔

今日の私は、朝目覚めた瞬間からこの4巻のことしか考えていません(笑)
それどころか。ここ1週間くらい前からウキウキしっぱなしです。
シュルツとのBL展開は進んだのかとか、皇帝が画策するベルナール暗殺はどうなるのかとか……前巻から気になることの進捗状況と、リドリーの華麗なる事件捌きに期待感でいっぱいでした。

して。それが毎回毎回良い感じで予想を超えて面白いから、もーー堪んない!!!

はぁ……何でこんなに面白いんだろ。何でこんなに面白くできるんだろ。
夜光花マジックに今巻もうっとりと酔いしれました(*´∀`*)


今巻のストーリーの大きな動きとしては3つ。
・皇帝によるベルナールの暗殺をどう回避するか
・ベルナールの婚約者候補の姫君たちの登場
・ベルナールが無事皇太子になれるかどうか
被災した地に、救援物資や薬を届けるとか細かいミッションはありますが、大まかに言えば上記3つです。

これらのことを見ても分かるように、命を狙われながらクソ皇帝のクソミッションもこなすリドリーは超忙しいです。そのせいもあってか、BL部分に割ける時間がなくってですね、皇帝に怒りが沸いて仕方なかったです!Σ(-᷅_-᷄๑)
皇帝ってヤツはマジでクソでクズで、しかも器がちっせぇ。
あの手この手でリドリー……もといベルナールを失脚させたいと、小さいことから大きなことまでネチネチネチネチと攻撃してきます。

無理難題をリドリーに命じてほくそ笑んだ言動を後悔するがいい。
最後のオチは決まって、ぐぬぬぬ……。とリドリーに軍配が上がるので、見てて超気持ちいい〜〜〜!♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
暗殺計画はうまくいかないどころか、リドリーの評価が爆上がりでますます自分の首を絞める結果に。そして、皇帝の加護が薄らいでいくことにも繋がるザマァミロ展開に胸がスカッとします!
父と息子の対決自体はリドリーが勝っていますが、相手はやはり皇帝ですから追い込むにはまだまだです。よってストーリー的にもまだ先は長そうなので、根気強く見守る必要があります。


巻を追うごとにリドリーの味方が増えていく楽しさ。これが一番楽しいですね^ ^
一期一会の機会を最大限に活用する立ち回りと、人の心にスッと入り込む人たらしな性格、それに正当に能力を評価する目利き力は今巻もあっぱれでした。人を動かす力がすごいし、リーダーシップも高いし、何より。それでちゃんと成果を出すところがもはやスーパースター。
毎巻リドリーの魅力再発見な仕様になっていて、これ以上好きにさせないで〜と思うくらいリドリーがパワーアップです!!

やることが多い反面、BL的には動きがあまりなかったのが少し物足りなさを感じたところですが、シュルツの執着は日に日に増していて、愛情が爆発寸前(もうしてるかも)。しかも奴隷同士でリドリーを取り合うような構図にもなってまして、三角関係が勃発したのが今巻のBL的な見どころですね。
リドリーが婚約者を選ぶのも嫌なようだし、シュルツの募る恋心が解放されるときがくるのか、こないのか。いや、きてもらわなきゃ困るんですけれども(笑)、どの時期でとかどのタイミングでとか、早くその時が待ち遠しいです。


今巻はBL要素は薄めですが、次回大きく事が動きそうな感じもありで、既に視界は数ヶ月先の5巻へと向いています。気が早いと思うでしょうが、そうなってしまう理由は読めば誰もが分かるはずです^ ^
今巻も期待以上の読後感と最高の満足感でした!

16

気分爽快になる作品

はー、おもしろかったー!
続刊が楽しみなシリーズのひとつなのですが、巻数を増すごとにおもしろさも増していくのだからすごい。
4巻まで読み進めてきて、今作で魅力的なのはどこかなと考えると…
それはやはり、目で文字を追っているだけで楽しくなってしまう主人公・リドリーの気持ちが良い活躍っぷりでしょう。

暴君として君臨する皇帝を筆頭に、部分的に膿がたまった状態の敵国でいったいどう立ち回るのか?
リドリーが持ち前の頭の回転の速さと見事な手腕でザクザクと道を切り開き、少しずつ味方を増やし、頭を悩ませる問題を解決し、数々の窮地を乗り越えるたびに本当にスカッとするんですよねえ。
次はなにを調理してくれるのだろうと毎巻わくわくしながらページをめくっています。
なんておもしろいんだろう…!
まるで有能な軍師のような彼ですけれど、時に合理的でありながら、時に人間味のある姿も見せてくれるのが愛着がわくところかなと思います。
こんな主人公、好きになっちゃいますよね!

ただ、BL面で萌えを感じる部分は…うーん…といった感じなのです。
なにせ内容が盛りだくさん+リドリーはドライなうえに、シュルツはリドリーに活躍の場を若干食われてしまっているわけで…2人の関係的には進展はあまり見られません。
執着心と嫉妬心丸出しの姿ばかりでしたので、もうちょっとシュルツのかっこいいところも見られたら良かったなと思いつつ…
恋愛面がそこまで気にならなかったくらいお話がおもしろかったですし、なにより続きものですからね。
最後の最後で起爆剤となりそうな新展開をリドリーが自ら作ってしまいましたから、今にでも爆発しそうなクソでか感情を抱えに抱えたシュルツの今後の行動に期待大です。
不穏になるのか、苦しくなるのか、はたまたそうではないのか?
主軸の展開はもちろん、この辺りも非常に楽しみなところです。

そして、どのサブキャラクターも魅力的なのが個人的にすごくうれしくて。
すでに非常に多くのキャラクターが登場していますが、粒ぞろいのキャラ立ちっぷりなので、個性が埋もれることがないというのかな。
リドリーの活躍を追いかけながら、彼と関わりのある周囲の人々とのやり取りを見るのも楽しいんですよねえ。
前作に引き続き仲睦まじいアーロン王子とスザンヌ妃にまた会えたのもうれしく、皇后さまの勘の良さと思い切りの良い意外な行動力にもあっぱれでした。
心惹かれる女性キャラクターが多いBLは良作が多い気がします。

11

リドリーの駆け上がる様子に胸熱

リドリーが神がかってる!!

4巻。皇帝はもう完全に敵としてなりふり構わずリドリーを殺しに来てますね。
皇后の母の愛がじんわりきます。

リドリーが冴え渡っています。あちこちに種をまいて育て。抜かりがない!
4巻では皇子として皇帝から民を守るところまで見られて、心も帝国の皇子に寄ってきてますかね?

いっぱい大活躍で痛快でした。
国盗り建国立て直しもの?皇帝から国を守る!皇帝を倒す!目標に近づいてきてるのではないでしょうか?有能すぎてすごい!

さてBL面はというと、もうシュルツが可哀想で可哀想で。隷属の執着か愛か?リドリーもシュルツは特別なんですが割り切っちゃってるもんですから、シュルツが近いうちに爆発するんじゃないかと心配です。
特に4巻はシュルツが辛かったな〜。

9

面白すぎて徹夜

無能皇子シリーズ、4作目。読み始めたら止まらず、気付いたら明け方4時…
ハラハラドキドキの展開に一瞬たりとも気が抜けず、ページを捲る手が止められませんでした。

皇帝 vs リドリーの対立深まる4巻です。

終盤、疫病で窮地に陥った数百人住む村を、村ごと焼き払えと命じる皇帝ってどんな皇帝なんだ!!!!と、作中のリドリーその他キャラと共に自分も心の中で怒りの炎を燃やしながら読みました。

皇帝vsリドリーの対決も超絶面白いけれど、ラブ面ではシュルツvsマッドの対決が面白くなってきた〜!!!!

今巻ではシュルツ×リドリーの甘いひとときが一切ありませんが、そんな糖度の低さなんて全然気にならないほどの面白さだったなあ。。

フレイの大活躍と可愛らしい仕草にはハートを撃ち抜かれました。

そして実は一番のお気に入りだったりもするアーロン×スザンヌ夫妻!お互いに慈しみ合い、愛し合ってることが伝わってきて胸きゅん。
ただ、スザンヌにとっては実の母親が罪人になるという胸痛む展開。リドリーと取引成立し、次巻ではどうなっていくのか…もう今すぐ5巻を読みたい気持ちでいっぱいです。

あと、でっぷり太ったベルナール王子(体はリドリー)をリドリーが張り倒す場面!!!サマミヤアカザ先生の挿絵が最っ高に最高でした。笑わせてもらった〜!!ꉂ(๑˃▽˂๑)

1巻から変わらず面白さ大爆走のこちらのシリーズ、4巻も手に汗握る展開で、本当に本当に面白かったです。
早く続きが読みたい〜…!と、思いをこちらに叫んでおきます!

9

無敵のリドリーが最高

楽しみなシリーズの第4巻!
竜まで手に入れたリドリー。前巻では皇帝陛下の不穏な計画で終わっていましたが…。

皇帝陛下一派の攻撃から命懸けの防御でハラハラ。次から次へと命の危険に晒されますがさすがはリドリーでスカッとしながら読み進められます!

シュルツは相変わらずリドリー命で、危険な奴隷の1人マッドの出現や、リドリーの妃候補の話に心が乱されまくりです。リドリーもシュルツを特別視はしていますが、マッドの登場やリドリーの加護のこともあり、シュルツはお預け状態のなかなかに可哀想な状態に…。

皇帝陛下の容赦ないリドリー潰しにぎゃふんと言わせるようなリドリーの策にワクワクしながらページを捲る手が止まりません!そして冷酷な策士と言いながらも甘さがあったり、皇后達に情が湧いていたり、皇帝陛下に喧嘩ふっかけられて燃えちゃうリドリーが楽しい!リドリーやったれ!と思いながらも、フラストレーションの溜まった皇帝陛下が何をやらかすのか、別の意味でフラストレーションの溜まるシュルツがどうなるのか、そしてあの条件を受けたマッドがどうするのか…次巻も楽しみに待ちたいと思います♪

9

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