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表題作幽霊のおともだち

(仮)斉藤万里、美大生
(仮)並木天生、美大生

あらすじ

「…少しだけ、ぼくのこと抱きしめて」美大に通う天生(あまお)は小さな頃から幽霊のイソラが唯一の友だちだった。ある日、誰にも見えないはずのイソラそっくりの肖像画を描いている、同学年の万里(ばんり)と出会った…。<初出情報>・前編=『OPERA』vol.89 -肉体関係-(2023年10月)・後編=『OPERA』vol.90 -まなざし-(2024年1月)

作品情報

作品名
幽霊のおともだち
著者
圷見南子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
電子発売日
5

(2)

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萌々

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(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
10
評価数
2
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

”幽霊のおともだち”が繋げてくれたもの

わ〜……70Pととても短いんですが、じんわり沁みて、なんとも印象深いお話でした。切ない、、
レビューを書いていて書くのもなんですが、ぜひネタバレなしで読んでいただきたい。
幽霊が出て来ますが、ホラー系の怖いお話ではありません。

以下、重大なネタバレを含みますのでご注意ください↓



私立美大の貧乏学生・天生(あまお)と、彼にだけ見える幽霊であり天生の友達・イソラ。
天生は幼い頃からイソラだけが友達で、色々会話をしてきているものの傍から見ると一人でぺちゃくちゃ喋っている”変な人”のため、大学ではちょっと有名。
ある日偶然、天生にしか見えないはずのイソラの絵を描く同級生・万里と出会い、二人の距離は縮まっていきー

と続きます。


ずっとずっと変人扱いされ、友達が一人もいなかった天生。そんな天生が万里と過ごす時間を喜びだと感じ、惹かれる気持ちが痛いほど伝わってききます。
精一杯に好意を伝え、お願いする言葉が「少しだけ僕のこと抱きしめて」…もう、心からきゅんとしてしまった。。

そして「なぜ、天生しか知らないはずのイソラの絵を、万里が描いていたのか」「イソラと万里の繋がりとは?」「”イソラ”という名前を他の人に言ってはだめなのはなぜ?」というところが、本作最大の謎でありポイント。
後編で明かされた真実にはグッと胸が詰まってしまい、余韻を噛み締めました。

作者様のあとがきで知った背景も切なく悲しかったけれど、本編は切なくも悲しみに満ちてはおらず、優しい未来が見えるお話。
ぜひぜひ、いろんな方に読んでいただきたいです。

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