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表題作幽霊のおともだち

(仮)斉藤万里
美大生
(仮)並木天生
美大生

あらすじ

「…少しだけ、ぼくのこと抱きしめて」美大に通う天生(あまお)は小さな頃から幽霊のイソラが唯一の友だちだった。ある日、誰にも見えないはずのイソラそっくりの肖像画を描いている、同学年の万里(ばんり)と出会った…。<初出情報>・前編=『OPERA』vol.89 -肉体関係-(2023年10月)・後編=『OPERA』vol.90 -まなざし-(2024年1月)

作品情報

作品名
幽霊のおともだち
著者
圷見南子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
電子発売日
4.5

(4)

(3)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
18
評価数
4
平均
4.5 / 5
神率
75%

レビュー投稿数3

不思議なともだち

圷先生作品を読むのは3作目です。特にカミング・ホームが好きです。
タイトル通りかわいいファンタジーなお話。
いつもひとりでいる天生に幽霊のおともだちイソラがいる。
そして美大で初めてできた友だち万里。
不思議な縁がある2人。
万里一空…ひとつの目標に向かって努力し続けること。いい言葉ですね。まるで天生のことを指しているかのよう。
イソラが天生と万里を引き合わせたんですかね。3人の魂がつながっているみたい。
あとがきから先生の思いが伝わりあたたかい気持ちになりました。

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共感と涙

作者さんの別作品「ゼイティームの贄」を単話追いしているのですが、テイストが全然違くてビックリでした。すごく素敵な物語に感動しきりです( ´∀`)


イソラという幽霊のおともだちとのハートフルストーリー。いつも側にいて見守っている親友のような存在の幽霊と過ごす時間にホッコリとしました。
美大でできた友だち・万里が描いた絵がまさかのイソラとソックリで……それ以後天生と万里は親しくなり、天生はほのかな恋心を覚えるようになっていくというお話です。
だけどそこまでガッツリBLじゃないです。ほんのりです。
どちらかというと、イソラのことがメインのストーリーなのかなと思います。
BLを期待しちゃうと物足りないって思うかもなので、じんわり癒されたいときにおすすめのお話です^ ^

いつもイソラと一緒にいた天生、天生と仲良くなった万里。イソラは万里に見えないけど、この2人にはまさかの繋がりがあって……というビックリ真実。万里が想像画で描いた"イソラ"はイソラで間違いなくて、この3人の不思議な縁にゾクゾクしました。もしかするとイソラはこの未来が見えていて天生の側にずっといたのかなとも思いました。


イソラは実は万里の……という事実と、作者さんのあとがきに私は思わず涙しました。
私には子どもがいるのですが、私の子どもは万里と同じ境遇です。
もしあの子が生まれていたらどんなきょうだいになっただろうとたまに思うことがあります。どんな顔だっただろう、どんな性格だっただろう、どんな風に成長しただろう…今でも考えることがいっぱいです。

イソラのように誰かのおともだちになっていると考えたら何だか夢がありますね。
イソラがひとりぼっちじゃなくて良かった。
天生が側にいてくれて良かった。
心が温まる素敵な物語でした^ ^

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”幽霊のおともだち”が繋げてくれたもの

わ〜……70Pととても短いんですが、じんわり沁みて、なんとも印象深いお話でした。切ない、、
レビューを書いていて書くのもなんですが、ぜひネタバレなしで読んでいただきたい。
幽霊が出て来ますが、ホラー系の怖いお話ではありません。

以下、重大なネタバレを含みますのでご注意ください↓



私立美大の貧乏学生・天生(あまお)と、彼にだけ見える幽霊であり天生の友達・イソラ。
天生は幼い頃からイソラだけが友達で、色々会話をしてきているものの傍から見ると一人でぺちゃくちゃ喋っている”変な人”のため、大学ではちょっと有名。
ある日偶然、天生にしか見えないはずのイソラの絵を描く同級生・万里と出会い、二人の距離は縮まっていきー

と続きます。


ずっとずっと変人扱いされ、友達が一人もいなかった天生。そんな天生が万里と過ごす時間を喜びだと感じ、惹かれる気持ちが痛いほど伝わってききます。
精一杯に好意を伝え、お願いする言葉が「少しだけ僕のこと抱きしめて」…もう、心からきゅんとしてしまった。。

そして「なぜ、天生しか知らないはずのイソラの絵を、万里が描いていたのか」「イソラと万里の繋がりとは?」「”イソラ”という名前を他の人に言ってはだめなのはなぜ?」というところが、本作最大の謎でありポイント。
後編で明かされた真実にはグッと胸が詰まってしまい、余韻を噛み締めました。

作者様のあとがきで知った背景も切なく悲しかったけれど、本編は切なくも悲しみに満ちてはおらず、優しい未来が見えるお話。
ぜひぜひ、いろんな方に読んでいただきたいです。

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