電子限定かきおろし漫画2P付
孤高のバイオリニスト×難聴のデイトレーダー 正反対の世界で生きる二人の、至高のラブストーリー
麻生先生の絵柄の優しいタッチが大好きです。井一巻では、少し距離があった2人。その距離の取り方もしっかりしてる五十鈴らしくて好きなんですよね。なし崩しにならない芯の強さ。正反対な2人が愛情でゆっくり結ばれている姿が美しいですね。ドライブデートで歩幅を踏み歩く姿可愛いくて仕方ないです。
自分の障害を腫物みたいな扱わないトウカくんの性格も他の人には理解されにくいですが素敵です。下品なセックスしようの台詞がトウカくをんらしくて好きなんです。3巻で終わってしまう…。もっともっと2人を見ていたいです。次巻も楽しみにしています。
いつもまっすぐ正直な十嘉とそれができない五十鈴。
まだ隠そうとしてしまうけど、背中を押してくれた十嘉の言葉で五十鈴も少しづつまっすぐな気持ちを出そうとする。
逡巡を打ち消す「五十鈴の「大丈夫」はあてにならない」。
驚いたし、嬉しかっただろうな。
十嘉は五十鈴のことをよく見ているし、五十鈴も十嘉のことをよく見ているから。
誰も分かってくれない、誰にも言えない葛藤を抱えた2人だけど、自分の奥深くを知ってくれている人に巡り合って、今まで気づかなかったことに気づいていく。
あぁ、「好き」だなぁって噛みしめる。
音楽は傲慢になってはダメで、伝えあうことが大切。
まずは楽譜に寄り添うこと、聴衆に誠実たらん姿勢を向けること、次はそこに自分という人間を乗せること。
私は音楽の才とは無縁の人なんですが、オベール先生の言葉と近しい意図なんじゃないかなということを習ったことがあり、表現することの奥深さ、汲み取ることの難しさ、自分を出すことの大変さを、あぁ私にもそんなときがあったなぁと重ねて思い出し懐かしく思った次第です。
もがきながらも着実に前進している十嘉が眩しい。
すごくきゅんとしたコマがあるんですが、電子サイトによってページが違ったりするのかな?シーモアでいうと39ページ2コマ目。
拍手してくれた五十鈴を思い出してバイオリンケースの持ち手ぎゅっとしてる十嘉。
あと、73ページの1コマ目の笑顔。
この表情可愛すぎませんか?
勿論五十鈴も可愛いんですよ。
80ページの4コマめとか、130ページの6コマめとか、152ページの3コマめとか、167ページの1コマめとか、170ページの4コマめとか!
すみません、挙げだすとキリがない。
コロコロ変わる豊かな表情が可愛くて。
あと、表情じゃないんだけど、126ページの5コマめのソファに正座するところとか!
82 ページの玄関で脱がれた靴も好き!
性格というか、キャラクターがよく出ていて、本当に存在しているというか…生きていると思ったシーンでとても好きです。
しかも227ページの1コマめ、ホテルではちゃんと向きも揃えて綺麗に並べてるんですよ。
ホテルだからちゃんとしただけなのかもしれないけど、十嘉の緊張感みたいなものも伝わってくるというか。
あとね、バイクで二人乗りして十嘉の腰に回した五十鈴の手にポンポンってやってたやつ。
あれすごく可愛い…!
人の気持ちに寄り添うことの大切さを伝えてくれる作品で、それが器用にできている(無理しているかは置いといて)のが五十鈴…なんだけど、2巻では十嘉が五十鈴の配慮を上回っていたことに驚いて。
迷子の子に遭遇して、普通に話しかける十嘉に、五十鈴が「大きい声とか大きい大人が怖いかも」と筆談でお話する提案をして文字で話しかけるんですけど、十嘉がまだこの子は文字が読めないんじゃ?って気づいて筆談を声で通訳してくれるんです。
怖がらせないように子供の目線までしゃがんで話しかけていた五十鈴に習って自分もしゃがみこんで、優しく。
こういう日常の何気ない出来事からにじみ出る人間性って何より雄弁じゃないですか。
五十鈴が優しいのは伝わりやすいけど、2人とも優しい。
そして、この出来事からも十嘉は学んでいるんですよ。
喋らない子供の気持ちを汲む五十鈴を見て、はっとして。
きっとそれは彼の奏でる音楽にも多大な影響を与えることになる。
五十鈴にとっても十嘉の存在はとても大きくて。
十嘉が海で聴いた音を音符の音で教えてくれたシーンが、十嘉が絶対音感ということに関心すること以上に、五十鈴に聴こえない音を誰よりわかりやすく教えてくれた、五十鈴が音を楽しんだシーンとして心に響きました。
「海と同じだ」
「海の音と僕の手を鳴らす音が一緒なんだ」
耳が聴こえないというハンディがあるからこそ、余計に大事に感じられた台詞です。
胸がきゅっとなりました。
十嘉は音を楽しめないというけれど、十嘉は五十鈴にとって音で楽しませてくれる人。
互いの願いが互いの存在で叶ってる。
「“特別”な人にしないで。でも君の特別にして」
2つの、意味の違う“特別”。
五十鈴の今までの寂しさと、これからの希望が重なり合って胸に響きました。
これからは恋人ですね!
1巻の特典リーフレットで、五十鈴は喜怒哀楽が豊かだけど、十嘉は表情があまり変わらないってお話があったけど、あれが信じられないくらいよく笑うようになって。
五十鈴といることで喜も楽も沢山溢れていて、こちらまで嬉しくなりました。
描き下ろしが十嘉視点だったのも嬉しかったです。
あの日のこと、そして恋人になれた特別な今日のこと、大切な時間をこちらも噛み締めました。
次巻で終わるとのことで、寂しさもあるけれど、この胸の高鳴りが衰えることない巻数で2人を見守れることを嬉しく思います。
話は変わりますが、オベール先生が喋る吹き出しに薄っすら英文(じゃない気がするけど何語ですかね、教養…)母国語が被さった吹き出しが描かれているんですが、丁寧なお仕事をされていて。
縦向きの吹き出しに横向きの吹き出しの多国語を重ねる表現をされて描かれる作家さんには出会ったことがあるんですが、こんなふうに副音声に見えるように1つ1つ丁寧にボカシを入れて表現する作家さんは私は見たことがないです。
回想の吹き出しや、周囲の雑音も、聴こえていないはずのそこにある声なども、こういう表現を他の作家さんでは見たことがない。
デジタルを駆使した、丁寧な拘りを感じる手法で、麻生先生らしさだなぁと思っています。
線画はアナログで、アナログならではの繊細な美しさがあるのに、そこにデジタルでしか出せないブレやボカシの表現を印象的に組み合わせるのがお上手。
揺れる描写とか、スピード感の表現とかも。
このどちらのツールの魅力も駆使されている感じ、先生の作品を読まれたことがある方は体験されていると思うんですが、いいですよね〜!!
1巻を読んでこれはどうなったら2人がくっつくのだろうと思ったら、2巻で急展開「五十鈴がいままでしたことない…」(⇐続きの言葉はぜひ本編で)の十嘉の一言は名言です
行動より先に考えてしまう五十鈴をグイグイ引っ張る十嘉
単に五十鈴とは真逆の考えるより行動するタイプかと思いきや、意外に十嘉も繊細で色々考えてるところのキャラクター設定が緻密で深い
全然違うタイプの2人が自分にない部分をお互いの中に見いだして惹かれ合っていく…ラブストーリーですが十嘉の時折放たれる大胆発言がただの純愛ラブストーリーとは違うぞと思わせてくれるところがいい
1巻発売からの3年間は長く大変待ち遠しかったのですが、期待を超える2巻で大満足です。
互いに影響し合って進んでいく二人の様子が本当に素敵だなぁと感じます。
発売を待っている間に1巻を何度も読み返していたので、二人の関係性がここまで来たか…!と感慨深かったです。嬉しい…
丁寧で繊細だけども力強さを感じるストーリーで、キュンとくる場面も沢山あって、本当に大好きな作品です。五十鈴と十嘉くんの恋を今後も見守りたいです。3巻も楽しみです!
10歳の年の差、バイオリニストの十嘉と難聴で音が聞こえない、五十鈴さん。正反対な世界で生きる2人がゆっくり時間をかけて想いを確かめ合い、やっと恋人になれました!
ヘルメットを被る五十鈴さん凄い可愛いし、カジュアルな服も似合う。事前に色々と下調べして、バイクを走らせる十嘉。海でのシーンは全てが神がかっています。
十嘉の足跡を気づいた気持ちを確かめるようにたどる五十鈴さん、その様子を見て『俺たちはまだ友達?』と聞く十嘉。
まだ始まったばかりの2人ですが、これからもこの尊い恋を全力で見守りたいです。