人間不信の既婚者α×天涯孤独な不憫Ω

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表題作不幸せな嚙み痕

藤宮
α,高校教師
足立優真
Ω,高校生→無職

同時収録作品不幸せな嚙み痕

大崎
α,高校生→?,優真の番
足立優真
Ω,高校生→無職

その他の収録作品

  • 描き下ろし(4P)

あらすじ

施設育ちで天涯孤独なΩの男子高校生・足立優真はその生い立ちから常に後ろ指をさされながら生きてきた。それでもいつかは家族を持って幸せな生活をすることを夢見ていた優真は、ある日高校に赴任してきた教師・藤宮と出逢う。
お互いに直感で運命の番だと気づいた二人は惹かれ合うが、藤宮の結婚指輪に気づいた優真は寸前で理性を取り戻し逃げだした。しかし、強制的にヒート状態になったままの優真は、Ωを蔑視する不良α・大崎に襲われ項を噛まれてしまう。絶望の中、献身的に支えてくれる藤宮が唯一の心の支えになるも、この関係が辛くなった優真は関係を断つことを決めるがーー?

作品情報

作品名
不幸せな嚙み痕
著者
隈世アキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
&.Emo comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784796416924
3.9

(98)

(39)

萌々

(31)

(17)

中立

(6)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
18
得点
376
評価数
98
平均
3.9 / 5
神率
39.8%

レビュー投稿数18

わぁ~…ダークオメガバだぁ~…すごく新鮮だぁ~…(๑ºдº๑) 刺さる人、絶対居ると思う!!!

きっと読み手は選ぶと思います…!
間違いなく「光」属性さんには耐え難いダークネスな世界だと思います
夜明けタイプでもどうだろう…やや光寄りだとダメかも知れない…

私はベースは夜明けだけど、黄昏でも闇でも世界観があったり自分の体調如何では気になる作品には挑んでいくタイプの足腰強めな夜明けタイプです
そんな雑食な私には今作の傾向はだいぶ刺さりました…っ!

とにかく受けがどこまでもどこまでも不幸体質、、、ギャグめな不幸体質とかじゃなくってTHE不憫、、、その上努力も実らないタイプで決して1人では生きていけなさそうな弱々しく儚く健気なΩです

正直私は受け身一辺倒な受けはあんまり好まないのですが、今回の受けの足立くんの不幸っぷりには他の追随を許さぬ徹底ぶりを感じてしまい、、、
好む・好まないじゃない域に達してしまいました
庇護欲を掻き立てられるタイプでしたね!

そんな足立くんの相手となるのが何と先生です♪
こちらはαでございます
藤宮先生
この攻めのまた見せるいくつもの顔が必見なんですよ~(ΦωΦ)フフフ…

物語の特徴は作品タイトルにもある「不幸せ」
そうなんです、、、足立くんは突発的に搾取されるように首を嚙まれ望まぬまま同級生に番にされてしまいます、、、
しかもその直前には「運命の番」の存在を確信したはずなのに、、、

いやぁーー。。。このドラマティック展開は楽しかった…!
作品の中の足立くんと藤宮先生には申し訳ないとは思いながらもこういうフィクションじゃないと困る不幸なお話しをオメガバース作品で読んだ事がなかったので、すっごく私には新鮮に映りました!!

藤宮先生の奪還劇もお見事ですし、自分たち以外の事などもぉお構いなし!な利己的に幸せを求める2人にも歪みを感じてドキドキしました
欲しいのはあなただけ、、、それを実行し切る2人の執着と依存
あぁーー。。。好きかも、、、♡こういうゾクゾク(〃ω〃)
本来なら善良な人達の見せる闇、、、まさに闇堕ち!!
でも堕ちるのは1人じゃないの、2人で一緒に堕ちていくのがPOINT高かったです
あ~読んで良かった~~~ლ(´ڡ`ლ)


地雷要素はそこそこありますよ~
お話しの根幹にも関わるのでコメントに残しておきますね
必要な方はご参照下さいませ~

修正|性器を強調した描写はないですが見え隠れする絡みの時には白短冊修正だったので邪魔にはなってなかったです(シーモア)

6

チル76

地雷かもPOINT

女性との絡みはありませんが女性を利用するような表現はあります
受けが無理矢理不本意な性交を強いられます
倫理的にはアウトな犯罪描写、示唆、あります

1度番になった場合相手が居なくならなければその番の解消をする事は難しい世界線です
そんな中で受けが攻めと番う事が出来る理由、、、お察しください

尚、私の苦手要素である〇ネタ含めて上記の地雷かも?Point、全て私的にはNoダメージでした!!

ダークですが特に読後の気分も引き摺らず、良き作品に出会えたな♡って思えました~!!

「運命」だけど「運命」を乗り越える

今まで私が感じていた「運命の番」へ感じた事のあるモヤっと感を一気にスッキリさせてくれた作品に出会いました・・・!!!
これは私にとっての運命の1冊です

先ず、この作品で肝になるのがオメガバースで度々描かれる「運命の番」です
このシステム、非常にユニークですし時にとってもロマンティックで時に非情で、すごく物語を動かすのに良くできた設定だと思っています

ただ、一方で「強制的」であるという側面も持ち合わせているという点も否めないかな?という所がふと我に返るとモヤっとしてしまう事もあったりする事も・・・

そんな私にこの作品です!!
すごい・・・すごかった・・・
このモヤっとをきれいさっぱり払拭してくれました

先生と優真は「運命の番」
互いに確信しそのフェロモンに反応します
ここは他の「運命の番」が出る作品と相違なし
探し求めていた相手に巡り合えた奇跡というロマンティックな部分と同時に「強制的」に惹かれるという一面も併せ持っています

しかしこの後がこの作品の真骨頂!
この2人の間に割って入る他のαの存在が現れます
その上優真と「番って」しまうのです・・・!!

となると、ここで先生と優真の「運命の番」としての縁は潰えてしまいます
もうフェロモンでお互いを魅了する事はありません
ここが素晴らしい!!!
この期間を経ても尚互いが互いに執着し求め合っていたというのが、私が見たかったものなのかも知れない、と長年解けなかった問題の正解を教えてもらった気分です!!!

運命が引き寄せ出会い、運命でなくなっても想い合う
この「絶対に相手は貴方しかいない」というガッチガチに固められた中で最終的に求め合って番う2人

これは私の中で燻っていた「運命の番」論争に終着を見た瞬間でした
運命を奪い返しつつも運命だけで執着した訳でない・・・
全てを乗り越えた先生のαとしての圧倒的な力を見ました
そしてその全てを良しとして受け入れきる優真のΩとしての依存に鳥肌が立ちました

これは本当にすごい1冊でした
絶対に忘れられない!!!

5

運命同士の間にモブαはお呼びじゃないようです。

【君はもう十分苦しんだ・・・これ以上傷ついていいはずがない・・・(藤宮)】

エロス度★★★★

おやおや、おやおやおやおや。
運命の番でありながら番えなかった双翼のその後のストーリーというのが興味深い。

人間不信の既婚者で教師のα・藤宮と天涯孤独で他のαの番になってしまった優真が紡ぐ恋物語で、優真の境遇の不憫度の高さに胸が苦しくなりました。

優真を優しく包み込む藤宮の想いとは反対に、優真から全てを奪っていくゲス外道なαの存在が目の上のたん瘤ではありますが、運命の番に頼ってもらえなかったり、頸に他のαの噛み痕があることへの藤宮の苦しみや優真を自分のモノにしたい運命の強烈な本能が刺さりました。

4

救済有り、だが闇深め。こういうのが好きなんです!!!

久しぶりにゾクッとしたオメガバを読んだ気がします。
ハピエンですが、後を引く感じで含みがあります。
&.Emoさんの作品なので期待していましたが、
私好みで面白い作品でした。

番になれなかったってそういうことだったの?!
と読み始めてビックリ。
運命の番とめぐり逢ったのに、不運なことに他の‪α‬に
噛まれてしまうという何とも衝撃な展開でした。

今回ほんとにオメガの子が不幸すぎる……
いやいや、こんなに不憫なことある?!と思いなが
ページをめくる手が止まらない…
そして先生が何を思いついたか是が非でも
自分の匂いを感じさせようと自分のアルファという
特質を上手く使ったのでしょうね…
匂いを感じるようになった彼を見て、あっあの
最低なアルファは先生にやられたのね…と。
まさかの違う手による犯行でしたが、
先生の執着にはゾクッときました。
首の嚙み痕がそれを物語ってますよね。


メリバではないですが、そうとも読めるような
シリアスな展開が面白かったです。

初読みの作家さんでしたが、今後も読んでみたいなと
思うストーリーだったので続編とかあれば嬉しいな。
最近読んだ本の中で1番印象に残りました。

4

ダークな内容。だけど読む手が止まらなかった!

運命の番に出会えたオメガバースのお話なんですが、かなりダークな内容でした。
ラストのネタバレはこのお話のキモなので、そこはネタバレしないでレビューします。
Ωの優真がとにかく不幸なんです。施設育ちで見た目もΩにしては地味で誰からも大切にされたことがない様な子なんです。そして優真の高校に新しく赴任してきた教師藤宮と出会った瞬間に二人は運命の番を確信するんですが、、藤宮の左手の薬指には指輪が。それを見た優真は藤宮と番になりたいと思いながらも、彼から逃げ出すんです。番と出会い発情した状態で逃げ出した優真は彼をいじめていた大崎に捕まって頸を噛まれてしまいます。

初っ端からどん底の優真を見て、これは、ここから藤宮と番えなくても幸せを掴むお話かと思って読んでいたのですが、そう簡単な話ではなかったです。

優真の番の大崎が本当にクズなんです。αは有能な遺伝子を持っているはずなのに、とても不快なαでした。良い所がひとつも無い。そんな大崎と番のままで苦しんでいる優真を見て、途中から藤宮の顔つきが変化するんですよね。それが最初は何が起こっているのか分からずに、このお話どうなっちゃうの?と、心をザワザワさせながら読みました。
一度読み終えた後にまたすぐに読み返しました。
藤宮の心を知った上で彼の表情をよく見て見たかったのです。

藤宮は普段はメガネを外すとかなりモテる整った顔立ちなんです。そして近寄ってくるΩにもαにも冷たい態度取っていることが多かった様な人なんだと思います。でも、優真に対しては、優真に拒絶されたりすればショックを隠せない顔するし、嬉しい事があると優しい顔、そして悔しい顔や何を考えてるか分からない怖い顔。そしてベッドでの余裕ない顔。涙を流す場面もあります。色々な顔で彼の心情が変化しているんです。
そして、優真がとても可哀想な場面がたくさんあるんですが、中でも切なかったのが藤宮が好きなのに、体は番以外を受け入れられなくて、「ごめんなさい、ごめんなさい」と繰り返し言いながら藤宮に体を触られていた場面です。


人によっては解釈が違うかもしれませんが、私は二人のラストは幸せが訪れたと思いました。一味も二味も違ったオメガバースで楽しめました。

4

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