電子限定かきおろし付
BLはファンタジーとはよく言われますが、多分、これもそうなんだろうとは思います。現実はもっと辛く悲しいことがいっぱいあって、ハピエンでは済まないだろう…と。でも、色々、ホントに現実に近いだろうことに、考えさせられます。昨日まで普通に送れていた日常が簡単に失われてしまい、何もかもが嫌になって、辛くて痛いのに、死ぬことさえも許されない。正直、恋人のことなんて考えられないぐらいの苦痛。自由に世界を飛び回るだろう将来を描いていた攻の将来を奪ってしまった受の苦悩。攻も興味本位から手を出した受をもっと大事にすれば良かったという後悔もあるのかな。ホントに良作です。読んだことのない方は、ぜひ一読して欲しいです。
下半身麻痺の方の生活描写が忠実。だから漫画自体がすごくリアルに感じます。車椅子生活なこと、同性が好きなこと。そんな生きづらさの中で愛し合って生きていこうとする彼らに胸がいっぱいになります。
事故で下半身付随になり車椅子生活になった場合の苦しみに、心がえぐられました。より一層、事故の加害者・被害者にならないように気を付けようと思いました。
綺麗事があまりない、丁寧な感情描写に惹き付けられました。自分だったらどうするだろうと考えながら拝読させて頂きました。
主人公に対する出会った方々の反応は良いほう。経済的に困っているような感じには見られませんでした。
沢山考えての結果だと思いますが、お守りとしてから最後と思える場面までの時間の中で、結論を変えることはできなかったのかな、と思いました。
試し読みを見て面白そうと思い購入しました、初めての作家さんです。
事故によって下半身付随になった小説家と、冒険家の夢を諦め会社員になった恋人の話。
車椅子での日常生活の解像度が高く晴人への感情移入がしやすく、だからこそエピローグが、幸せだねと思うと同時に第三者の目で見ると涙が止まりませんでした。
可哀想とかそういう気持ちではないと思います。あの付箋だらけの積み重ねられた"もう少し"があった事、そして多分このエピローグの先を想像すると、これから先も一緒なんだろうなと思うんですが、なんで止まらないんでしょうね。
晃を通して世の中の"あたりまえ"の理不尽さも見えて、また晴人の障害者だからといって逆に特別扱いされ"すぎる"のも抵抗があるという目線もリアルに感じ、BLの枠を超えて色んな方に読んで欲しいなと思える作品でした。
初めての作家様です
実はちるちるで紹介されてたのを見て、読んでみたくなって購入しました。
ワンコ系おひさまみたいな性格の晃と性格が真逆な小説家超インドア派の晴人のお話なんですね
晴人は事故で半身不随?になってから一緒に暮らしてる二人
正直晃が献身的すぎて、良い人すぎて大丈夫かな?と思ったのですが、2人はお互い好きあっててでもそんな晃に晴人は負い目を感じてて
もう切なくて苦しくて痛いんですよね
でもあの事故がなければ、2人は一緒にいなかったあるいは、別れてた可能性もあったのかなと思ったり
でもそれは違うと思いたい!ただ好奇心で付き合った相手にあそこまで献身的にはなれないと思うんだよね
だから生き方は違っても一緒にはいたと思う
いくら旅好きだからといったって、いずれは就職するだろうし、お金にも限界がある
昔勤めてた会社の社長も世界中旅したとか言ってたの思い出した人生で良い経験になったと…そんなもんだよね一生旅しながら生きられるわけもなく
だから最後少しづつ前を向いて、一緒に旅行できるようになった2人には安堵しました
事故なんかで、半身不随になった方や体に障害のある方がどんなに辛いかとか大変な思いされてるとか考えたことなかったので、このコミックでそんな尊厳死を考えるほどなんだと思い知りました
誰でもそんなふうになる可能性がある世の中もっと優しい世の中になったらいいてすね
BLの枠を超えて色々と勉強になりました
BL的にも晃の愛情深さが光ってましたよ
お互い思いやる素敵なカップルです