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エグめな生霊を憑けていた片瀬を思わず助けた義祥。
それをキッカケに知り合ったふたりの関係を描いたお話でした。
祖母から受け継いだ能力で正気を失くしかけている片瀬を救ったけれども、完全に祓う力はないので何度も危ない目に遭うふたり。
でもそこから仲が深まっていくわけではなく、セックスをする未来が視えてしまってからはどちらかというと義祥は片瀬を避けていたのだけど…
どんなに避けても導かれるように視た通りの展開になってしまうわけです。
ただ、そこに辿り着くまで霊と関わる展開が続くので恋愛要素は薄めだし、ふたりのセックスもあまりエロい感じではなく身体を浄化させるための手段にしか見えなかったかな、と。
霊媒師ではないとはいえ生霊と対峙している様子はかなり本格的で、呪詞(?)を唱える姿も様になっていたけれど。
BL的な萌えはあまり感じなかったような印象です。
生霊や守護霊の形状が完全ギャグだったのも影響しているかも。
結局のところ義祥にはどんな能力があるのかが曖昧だったのも気になりました。
"未来が視えること"と"霊が視えること"は、能力としてはタイプが違う気がするんですが…。
ドタバタで楽しいお話だったけれど、もう少しふたりの気持ちがわかるような部分があればもっと萌えられたかなと感じました。