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表題作生意気なキス

鍵山、売れない画家
敬太、ヌードモデルのバイトをしている舞台俳優

あらすじ

生意気に挑発してくる瞳に筆を走らせる――売れない画家×ヌードモデル兼俳優

クロッキー会に通う画家の鍵山の恋人はヌードデッサンのモデルのバイトをしている舞台俳優の敬太。
お互い本業では芽が出ずにくすぶっているが、未来への一歩を踏み出そうとしていて…?

「俺を見ろ」「堕ちろ」「虜になれ」
生意気に挑発してくる瞳に挑むように筆を走らせる
人生の踊り場にいる二人の挑発×官能ラブ♪


【本作品は『生意気受けBL コミックアンソロジー』より、波真田かもめ「生意気なキス」を収録したものです。重複購入にご注意ください。】

作品情報

作品名
生意気なキス
著者
波真田かもめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
電子発売日
4.7

(4)

(3)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
19
評価数
4
平均
4.7 / 5
神率
75%

レビュー投稿数1

読み切りにしておくのがもったいない

波真田かもめ先生のお話は、淡々と進む日常の風景に色を付ける心理描写が巧みでいつも引き込まれてしまいますね。
情緒的でしっとりとした2人の大人な関係は、彼らが恋人同士なのかそれとも別の関係なのか…といったグレーなボーダーラインを想起させ、その曖昧さが何故かゾクゾクっとくる。画家とヌードモデルの関係を超えたところで、気持ちの奥底で繋がり合ってるようなそんな特別感のある姿が、素敵に映りました。
元はアンソロの内の1つの話ってことですが、読み切りにしとくのもったいないなと思うくらいです。

夢を諦めた敬太のその先は?とか。
鍵山は夢を追い続けてるのか?とか。
そういう関係になってどれくらいなのか?とか。
2人の明確にしてない関係以外のところでも気になるところがいっぱい。

物語から分かるのは、鍵山は敬太の良き理解者であり応援者ってとこくらい。
敬太の出演者する舞台を観に来た鍵山の中の敬太の存在感は、彼の表現者としての魅力なのか、1人の男としての魅力なのか…そうした答えも分からないままに終わります。
分からない部分はたくさんあるし、正直言うと物足りなさはあります。
でもこのくらいボカしたストーリーの方がこの世界観には合っているのかも知れません。


一冊まるまるで読んでみたいなと思うストーリーだったし、個人的には好きめの作品でした。売れない画家と、ヌードモデルって組み合わせがもう最高。
もっと先のストーリーが読みたくなる余韻は間違いなく神でした。

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