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表題作碧のかたみ

厚谷六郎
偵察員,一飛曹,21歳
琴平恒
優秀なパイロット,問題児,一飛曹,19歳

あらすじ

尾上与一著の戦時BLが待望のコミカライズ!!
時は大東亜戦争の真っ只中。最前線で難攻不落の航空隊基地として恐れられているラバウル基地に着任した厚谷六郎は、「ラバウルの五連星」・琴平恒に出会う。
パイロットとしては優秀だが、喧嘩の絶えない問題児のため持て余されていた恒と「夜間戦闘機・月光」でペアを組まされることになった六郎。共に生活していく中で、恒の思いや優しさを知り、次第に惹かれていくが…
「俺と一緒に、空で死ぬか?」
近づく敗戦の影、過酷な状況で生き残りをかけた戦いが繰り広げられる。
死と隣り合わせの儚い世界で、命賭ける二人の青春物語。

作品情報

作品名
碧のかたみ
著者
近江谷  よこやま 
原作
尾上与一   
媒体
漫画(コミック)
出版社
小学館
レーベル
SEED COMICS F
シリーズ
1945シリーズ
電子発売日
4

(3)

(1)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
12
評価数
3
平均
4 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

全面フルカラーとは

原作の小説は既読です。
読み終わったあとの後ろのページにコミカライズ決定とのお知らせがあって、「碧のかたみ」のコミカライズ版が出ることは知っていたのですが、まさか全面フルカラーとは思いませんでビックリしました。
この戦争の描写をカラーで表現するとなるとすごく大変な労だと思いますが、でもこの作品をカラーでコミカライズしたことにはおそらく意味があると思います。

ラバウルはパプアニューギニアのニューブリテン島の東端にある町。第二次世界大戦の戦時下では日本軍の重要拠点でした。場所柄きっと海も空も陸もとても美しい場所だと想像できます。
そんな場所が舞台とあっては、モノクロよりカラーの方が映えるに決まってる。それにタイトルにある"碧"……この言葉が持つ意味を考えれば、カラー作画にした意図が分かるような気がします。

空で戦う彼らにとって空……すなわち碧い世界は主戦場です。現に、作品中で魅せてくれた冴えたブルーの空はとても美しかったです。
無鉄砲で暴れん坊の琴平と彼のペアである六郎との恋は、過酷だけどそんな美しい場所を背景に展開されていきます。
1話1話のページ数を考えると長丁場の道のりになるかな?原作に忠実いくのであれば長い目で見守る必要があると思いますので、コミカライズ版では2人の恋がどう描写されていくのか楽しみです。

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