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はなれがたいけもの ふわふわなほん

hanaregatai kemono fuwafuwana hon

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表題作はなれがたいけもの ふわふわなほん

ユドハ
金狼族最強の兵士で国王代理
ディリヤ
ユドハの番で元敵国の兵士でアスリフ族

その他の収録作品

  • 君とはじめる第一歩
  • もうすぐ会えるね
  • おんなじにおい
  • おまけのふわふわ
  • 後記

あらすじ

「うちの群れはふわふわがいっぱいいて幸せだ」金狼族の王代ユドハと元暗殺者のディリヤ、二人の間に生まれたアシュと双子たち♥アシュを産んだ頃のディリヤの日々や、アシュが幼なじみに会いに行くお話、新たにユジュが養い子として加わった一家の幸せなど、狼と人間の家族の毎日を詰め合わせ♥

作品情報

作品名
はなれがたいけもの ふわふわなほん
著者
八十庭たづ 
イラスト
佐々木久美子 
媒体
小説
出版社
リブレ
シリーズ
はなれがたいけもの
発売日
ISBN
9784799768808
4.8

(5)

(4)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
24
評価数
5
平均
4.8 / 5
神率
80%

レビュー投稿数1

短編集第3弾はもふもふがたくさんでした

本作は「はなれがたいけもの」シリーズの短編集です。

本シリーズは
金狼族最強を誇る国王代理である攻様の
番である元敵国の兵士の受様が様々な人と関わっていく事で
攻様ともども変わっていく様子が描かれていますが

本作は「かわいいほん」「キラキラのほん」に続く
本編の幕間的なお話を収録した短編集で
同人誌やSNSにて発表されたお話に加えて
描き下ろし新作も収録されています。

今回は"ふわふわ"がテーマなので
金狼族である攻様や子供達のもふもふぷりりが
強調されていてもふもふ好きにとてもおいしい1冊でした。

巻頭の「もうすぐ会えるね」を少しご紹介します。

ウルカ国の王都ヒラから馬車で7日ほど西に進み
森を抜けると湖水地方と呼ばれる地域が広がります。

なだらかな丘の中腹にはのどかな小さな村があり
村の中心は教会と広場があり、商店や民家が連なりますが
村はずれの静かな丘に出ると小さな家が点在しています。

夕暮れ時、丘の麓の家の玄関から
幼児を腕に抱いてあやす狼獣人の女性が出てきます。

丘の上に続く道を見上げていた受様は彼女に声をかけられ
頭を下げてゆっくりと立ち去ろうとしますが

「あなた、いくところがないんじゃないの?」と続けた時
強い風が吹いて受様の外套のフードが外れ
この辺りでは見かけないような整った顔立ちの人間の姿が
露になります。

受様はフードを被りなおして背を向けようとしますが
彼女は「うちで生姜湯でも飲んでいきなさい」と
自宅の玄関扉を開けて、受様を招き入れるのです。

この狼獣人が身重な受様を助けてくれてる女性で
本作は2人の出会いから村人たちに受照れられていく様子と
愛息の出産と攻様の迎が来るまでのお話でした。

ひとりで生きてきた受様が他人を頼る事は
とても勇気がいることだったというのは想像でき
そんな受様を理解し、助けてくれた人と出会えたことは
受様にとっても愛息にとっても攻様にとっても
最上級の幸いだったと思いました。

他の収録作と初出は下記の通りです。

「おまけのふわふわ」・・・同人誌収録作
アシュが湖水地方の友人達と会うお話です。

「おんなじにおい」・・・書き下ろし
ユジュがともに暮らし始めて2か月後のお話です。

「君とはじめる第一歩」短編6本
ひそやかにおおっぴら・・・書き下ろし
おんみつこうどう・・・SNSにて発表
アシュだだをこねる・・・SNSにて発表
ディリヤのつくろいもの・・・SNSにて発表
えどなちゃんと!・・・書き下ろし
たてがみのはなし2・・・SNSにて発表

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