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『魔笛到来』
ティアの意識がない時に歴代の守天たちがティアの体を使うことがあった。
弱っていた体に力を戻すために誰かと体を結ぶことも。
それを先代たちは記憶を消して封印してティアにバレないようにしていたのだが、封印が甘くティアがそれに気付いてしまって…。
ティアの先代たちに対する怒りが込み上げて暴走して。
それはアシュレイを襲う形で表れてしまうのだけれど。
それと別にアシュレイはティアに内緒で調べていることもあって。
そのことが2人の間でまたケンカの理由にもなってしまうのだけれども。
どうにかしてティアの味方になろうと動いてるアシュレイでした。
挿絵のポニーテールの桂花がかわいいv
『比翼連理(下)』
柢王がなくなり東領では葬儀を行うことに。
柢王の遺言に従いお墓を桂花と暮す家のそばにと願い出たティアの言葉はすんなり受け入れられたのだが…。
魔族に操られたシャーウッドによって柢王に魔族がついていたことが東領に報告されてしまう。
なんとかそれを否定し、天界人として送るようティアは手を回す。
葬儀の準備は滞りなく進んでいるように見えたのに、その裏で魔族憑きの処刑の準備がされていて。
柢王はもともと兄たちと兄弟仲が良くなかったせいもあるのだろうけど、見てるこちらとしてもそれはあんまりだと思わずにはいられない感じで。
アシュレイが桂花を助けてなんとか柢王を荼毘にふそうとするんだけども、最後の最後で桂花の未練のようなものが動いて…。
天界人はまたどこかに生まれ変わることができる。
けれど、魔族は死んだらそれで終わり。
生まれ変わらない。
生まれ変わった柢王がまた誰かを愛すのかと思ったら…。
種族の違いがこんなところで影響してくるなんて。
それも兄たちの仕打ちのせいなのだけれど。
それまでは桂花も柢王の死を受け入れて、柢王が自分の望むままに共生しないでいてくれたのだから、桂花も柢王が好きだった体のまま魔族臭を放たない魔族の食事をしないままで朽ち果てようと思っていたのに。
そして、そんな気持ちを利用する冥界教主ったら…。
『白亜の宮の番人』
アシュレイのティアへの想い方。
柢王の桂花への想い方。
アシュレイと柢王が人間界勤務してた頃のお話。
天界に視察団が来た日に不意打ちで天守塔へ。
アシュレイなりのティアへの思いやりが本当に彼らしくて。
柢王の行いに桂花はどこか悔しくもなってしまうけれど、最後は自分の命をかけてでも桂花を一番に想っていることを証明してくれて。